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BGM "夢日和" by My WORLD |
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1 三角屋への道!
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三角屋 (会津若松市) |
あららら、ホントに三角だ!
三角屋さんは、二つの道路が斜めに交わる三角形の敷地にありました。
(・・・なるほど、それで三角屋か。)
駐車場も見事に三角形になっております。
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三角屋の駐車場 (会津若松市) |
お店を見ると、かなり年季の入った建物・・・さすが老舗でございます。
では、早速まいるといたしましょう。
ん・・・??
お店に入ろうとして、あることに気が付きました。
それはっ!
ケイコ、この幟なんだけど・・・
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“みちのく最古” (三角屋) |
お店の入り口には、『みちのく最古の手打ち中華そば 三角屋』という大きな幟が。
ほぅ・・“みちのく最古”なんだ。
ん、待てよ!?
以前「ラーメン道」で書いた福島市のマルイチ神田軒さんも“福島のラーメンのルーツ”だったはず。
う〜んと、待て待て。
よく考えてみたら、もっと前に書いた喜多方の源来軒も“喜多方ラーメンの元祖”ではなかったか?
「みちのく最古の手打ち中華そば」と「福島のラーメンのルーツ」と「喜多方ラーメンの元祖」・・・
いったいどこが一番古いんだ???
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“福島のラーメンのルーツ” (福島市) |
そんな疑問を抱きながら三角屋さんに入店。
ぐるり店内を見渡しますと、有名人の色紙や来店写真に紛れて新聞記事の切り抜きが掲示してありました。
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新聞の切り抜き (三角屋) ←ひょうたんの後ろに。 |
店舗の写真とともに、このお店がいかに由緒あるラーメン屋であるかの解説が。
問題の創業年については「大正時代末期」とだけ。
末期・・・・?
たしか大正時代って15年しかないので、末期と呼べるのは13年から15年あたりか。
ふぅ〜む・・・。
その後、家に戻ってから、改めて調べてみました。
三角屋についてはホームページがないので、先ほどの新聞記事のとおり「大正末期」。
一方、マルイチ神田軒のホームページには「大正13年(1924年)創業」とあります。
え? じゃ二軒は殆ど同時じゃないの!?
はてさて源来軒は・・・
こちらのホームページでは「創業昭和元年(1926年)」と。
ところがその後に続けて「現在の地に店を構える前は、2年間程屋台で商売をしていた」とありますな。
ということは、上の“創業”を現店舗での開業と解釈すると、その2年前は1924年。
え、これって大正13年じゃん!
なんてこった。三軒ともほぼ同時の創業ではありませんか。
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“元祖”源来軒 (喜多方市) |
そっか〜、「最古」と「ルーツ」と「元祖」はみんな一緒だったんだ。うん、そうに決まった!
←(ナイスな結論。)
daddy
まあ、三角屋の場合は「みちのく最古」の後に「手打ち中華そば」とありますので、“手打ち”ではウチが一番古いよと言ってるのかもしれません。
マルイチ神田軒の「福島のルーツ」というのは、福島県でなく福島市という意味なら文句無く最古でありましょう。
はたまた源来軒の場合は、最初から「元祖・喜多方ラーメン」ですので、これも文句なし。
しかし、福島県が誇る三軒の由緒正しいラーメン屋の開業が同じ時期だったというのは何たる奇遇!
まことにメデタイ! 三軒に心からエールを送りたい!(うっうっ・・。)
←(なぜ泣く!)
daddy
さて、博物館から少々遠いのと道が狭いのでご無沙汰していた三角屋さんを再び訪れてみました。
どんなラーメンであったか、既に記憶はない。(きっぱり)
ま、かえってその方が新鮮な気持ちで対峙できるというもの。
入店し、あらためて店内を見渡します。
ををををを〜!
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店内風景 (三角屋) ←レトロなポスターが。 |
店内にはレトロなポスターなどが貼ってあり、さすが老舗の雰囲気。
貼るスペースが無いので、有名人の色紙なども「重ね貼り」。
その中で目に付きましたのが『安心を売り、信用を買う』という色紙。
う〜む、いい言葉だぁ!
誰が書いたんだ・・・?
名前のところが別の色紙の陰になって読めない・・・
ほぅ・・読み人知らずか。
←(重なってるトコにつっこめよ。)
daddy
さて、何を注文しようか・・・
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メニュー (三角屋) |
メニューを見ると、「麺類」の後に「家伝手打」とな。
こだわっておりますな。ふっふっふ・・。
で、実はワタシ、この店ならではの隠れメニューを知っているのです。
それは、ソースカツ丼。
ん? 今、怪訝な表情をされた貴方・・・そう、そこのアナタ!
そりゃぁ、会津若松の名物が「白孔雀」を筆頭とする“ソースカツ丼”であることは、分かっておりますとも。
あらら、カツがドンブリからはみ出している凄いボリューム。
おろろ、そのカツを食べてみたら、その下にギャー!もう一枚!
・・・なんてことは、会津若松では「当たり前」のことなのですよ。
でもね、違うんです。
ここの“とって置き”は、ソースカツ丼そのものではない。 ←(どや顔)
なんと、それは、サービスに付いてくるスープでございます!
ん?なに?「なんだ、そんなもの」という顔をしている貴方…そう、そこの/// ←(しつこい)
えー、三角屋のソースカツ丼の付け合せのスープとは、ずばり“ラーメン”なのです!
だーっはっはっは! ←(もの凄くどや顔)
まあ、一人前のラーメンがついてきたのでは、さすがに冗談がキツイ。
ということで、三角屋が考えたのが半ラーメン。
普通のラーメンをドンブリごとそのままスモールにしたようなラーメン。
その正体はっ!
ワン、トゥー、スリー・・・・・ これだぁ!!!
←(パクリだよね?)
daddy
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ソースカツ丼&半ラーメン (三角屋) ←半ラーメンはサービスなり! |
と、まあ、この左上がスープ代わりの“半ラーメン”でございます。すごいでしょ?
で、これを踏まえまして、僕の注文しましたのが「手打ち中華そばの大盛り」でございます。
←(いつもと同じじゃん!どこが「踏まえて」なのか・・)
daddy
あ、そうそう・・・言い忘れておりました。
三角屋の名物と言えば、もう一つ・・・というか、もう一人。
ここの
おばあちゃんでございます。
ま、先代のオカミサンなワケですが、未だにここの“看板娘”をお勤めになっているのです。
現在お幾つなのか定かではありませんが、多少足元がおぼつかない中でも、お客の注文取りとリリースは彼女の専権事項なのでございます。
う〜ん、実にお元気!
その妙齢のお姿、立ち振る舞い、“若い頃はさぞや”と思わせるに十分でございますな。
そのお姿とはっ!
ワン、トゥー・・・・/// ←(もういいって)
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名物おばあちゃん♪ (三角屋) |
と、まあ、前置きはこのくらいにして、少しはラーメンの話をいたしましょう。
←(前置き、長すぎ!)
daddy
おまたせしました。
あっ、ハイどーも!
ということで、三角屋の“みちのく最古の手打ち中華そば”と再見!
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中華そば (三角屋) |
ほぅ・・・これかぁ。こんなんだったかな。
←(すっかり忘れてる。)
daddy
そこはかと立ち昇る煮干の香り。この辺は喜多方ラーメンと一緒だな。
スープの色は結構濃い。
具は極めてシンプル。シナチク、長ネギ、煮豚チャーシューのみ。
なんてったって、ポイントは手打ち麺だよな。(みちのく最古だし)
ということで、麺をつまみ上げてみますと・・・
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手打ち麺 (三角屋) |
おおーっ!
これぞまさしく“みちのく最古の手打ち麺”!
あまり縮れていない幅広のスタイリッシュな麺ですが、紛れも無い手打ちテイスト。
茹で方は少し柔らかめ・・・いや、結構柔らかめ。
スープは色の濃さほどにしょっぱくはなく、どちらかというと穏やかめ・・・いや、かなり穏やかめ。
昔のラーメンは、すべからくこういうものという感じの典型的昔風ラーメン。
とにかくシンプルなのであります。(うーむ、もうちょっとコッテリ感があっても・・)
現代のラーメンはやたらと進化していますけれど、ここの場合は・・・
『ジサマの代からこうしてた』みたいな、何も足さない・何も引かない“ピュア・モルト・ラーメン”でございますな。
“みちのく最古”・・・その誇りを大切に受け継いできた、シンプル・ラーメンでございました。
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再び全景 (三角屋) |
という感じだったよ、ケイコ。
少し物足りないかもね。昔もそうだったけど。
もうちょっと時代に合わせるって考え方、ないのかな?
それはアレよ。壁の色紙。
何だっけ?
“安心を売って、信用を買う”・・・
安心を売るワケだから、「いつ食べても変わらない味」を大事にしてるのよ。
(ぁ・・
壁の色紙に書かれていた昔のファンの教え。
その教えを大切に守ってきたお店だったのですね。
う〜む、さすがはケイコ。(でも、もうちょっと味を濃くした方が・・)
何か言った?
滅相もござりませぬっ!!
ラーメンって、ホントにいいもんですね〜♪
/// end of the“その66 「みちのく最古!/三角屋」” ///
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《追伸》
三角屋に行って感じたのは「昔風ラーメン」というのは二種類あるということ。
その一つは、昔から変わっていないラーメン。
そしてもう一つが、文字通り「昔風」ではあるけれど、現代人の好みに合わせてベースを進化させているラーメン。
福島市の佐川食堂や会津若松の三角屋は、この前者で、あえて「変革」を拒んでいるラーメン屋さんだと思います。
特にスープの場合、昔のままだとシンプル過ぎて現代人は「物足りない」と感じる人が多いでしょう。
福島市のマルイチ神田軒さんなんか、代替わりするたびに大胆に進化させてきた代表格だと思います。
今どき、三角屋さん、佐川さんのようなラーメン屋さんは少なくなりました。
何故ならば、たいてい“淘汰”されてしまいますもの。
そういう中で生き残ってきたお店というのは、やはり根強いファンに支えられているのだと思います。
食べ物の味など、しょせん好み。
昔のラーメンを食べて、「これが一番美味しい。今どきのラーメンなんかアブラ臭くてしょっぱくて喰えたもんじゃない」〜という人も必ずいるはずです。
そういうファンのために、雑音に惑わされず“創業の味”をしっかりと守り伝えてほしい・・・と思った今日のヤスヒコなのでした。
←(今日のワンコ風。)
daddy
では、また次の「新・ラーメン道」で・・・See you again !
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