Our Way
of Ra-a-men 外伝1
岸波 皆さん、今日もおいしいラーメン喰ってますか~!
退かぬ!! 媚びぬ!! 省みぬ!!
“愛ゆえにラーメンを捨てられない男”が、またやって参りました。
今回、ご紹介するラーメンは、“麺道果つる所”と陰口を叩かれてきた福島市のラーメン界の常識を根底から“ちゃぶ台リバース”してしまう超・極ウマラーメンです。
しかぁしっ!
今回のラーメンの話は、本当は誰にも教えたくないのであります。
何故ならば・・・“たいへん大きな問題”が一つあるからです。というのも・・・
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煮タマゴ入りラーメン
(伊達屋) |
このラーメン、一月のうち限られた日、ごく限られた時間帯しか提供されず、しかも・・・“一日約25杯で打ち止め”になってしまうからなのです!
教えてしまったら、もう食べられないかも・・・。
さらに、もう一つの大きな謎が・・・。
このラーメンを出しているのは、何と“ラーメン屋ではない”のです!
ということで、今回の通信は、“幻の海鮮ラーメン”についてご紹介します。
1 幻の海鮮ラーメン
全国にご当地ラーメンは数々あれど、ここ福島県には喜多方ラーメン、会津ラーメン、白河ラーメンの三強がひしめく土地柄・・・。
また、経済県都郡山市から須賀川市にかけてのエリアにも北方、ますや、だるまや、ラーメン一番、かまや等、行列店がひしめく中、何故か県都福島市には、百人が百人旨いと勧めるラーメン屋が見当たらない。
”会津っぽ”は、“100人のうち99人のお客様に満足いただけるラーメン”を目指すのね。
長らく“ラーメンの陸の孤島”として、外地系ラーメン屋の草刈場になって来たここ福島市には、サッポロ系、会津系、米沢系、和歌山系、仙台系、果ては東京トンコツラーメンまでが進出しており、良く言えば“百花繚乱”、悪く言えば自前の味を持たない土地柄なのでしょう。
でもそこで、“異議アリ”という書き込みが某2チャンネルにありました。
70 名前:
ラーメン大好き@名無しさん 投稿日: 01/09/06 08:36 ID:xO8ZoP8k
これがオイラの
福島市のラーメンBEST3
佐川食堂360円
神田軒180円
伊達屋600円
71 名前: ななし 投稿日: 01/09/10 15:10
>>70
福島市内で神田軒の味に対抗できたのは、前に五月町にあったチェリー軒だけだ。
脱サラしたてのオヤジが一人でやってるのに、ギョウザと野菜炒めを注文したらギョウザの皮とモヤシを買いに出ていった。
マンションのテナントだったが、一人でやっているのに、出前もこなす。
神田軒と違うのはあの味でちゃんとした料金をとられることだ。 |
ふーむ・・・70番の「オイラ」さんは、“郷愁ラーメン”のファンと見た。
しかし、喜多方と比較すると、出てくる店の名前が少し淋しい気も。
(伊達屋はウマイけど・・・。)
福島にも、どこかに「これは!」というラーメンが無いものか・・・?
と、さらにリンクを辿り、Jackさんのオススメで会員になった“福島ラーメンミシュラン”のサイトに移ると、「おっ!」という記事がdaddyの目にとまる・・・。
daddy「ね、ケイコぉ・・・。今日のお昼さ、一緒にラーメン食べに行かない?」
「ん、どしたの急に?」ケイコ
「僕らが時々食べに行ってる“京枡”でね、
お昼だけのラーメンメニューを始めたらしいんだよ。」
「え? ご近所のあの美味しい割烹さんで?」
「そなんだ。火・木・土の三日間、それも11時から2時までの間だけ。
ちょうど、今日は土曜日だし・・・。」
「じゃ、ユウキも連れて行きましょう。」
(ドンドンドン・・・)(←箒の柄で、ケイコが二階のユウキの部屋の床下を突っつく音。)
「ユーキー。ラーメン食べに行くわよー。
早く下りてらっしゃい・・・お父さんの気が変わらないうちに。」
(そ、そんなぁ。また余計なことを・・・)
ということで、岸波家の一行は“割烹京枡”の“幻の海鮮ラーメン”へと急ぐのでありました・・・。
2 割烹“京枡”
割烹“京枡”・・・その店は、方木田の住宅密集地のど真ん中にあります。
ウネウネと曲がりくねった迷路のような道路を車で抜けると、駐車場に一台だけ駐車スペースが空いていました。
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京枡
(福島市方木田) |
「ケイコぉ、ラッキーだね! 入れるみたいだよ。」
「これというのもワタシの“今日の星座の運勢”のおかげよ・・・感謝してね。」
(あの、僕たち、星座が同じなんだけど・・・。) ←言い返せない。
引き戸を開けて店の中をのぞくと、既にほぼ満員状態・・・
「まだ、ラーメンはありますか?」
「あと5人分だけあるよ。」
(ラッキー!)
カウンターにいた小学生くらいのリョータくんが席を寄ってくれ、空いた場所に三人が並んで座ると、早速メニューが差し出されます。
そのメニューには、次のように書かれていました・・・。
◆ 北海道タラバガニ・ラーメン(ミソ・塩) 950円・・・4人分
◆ 北海道活大ホタテ(天然)・ラーメン(ミソ・塩・醤油あんかけ) 960円・・・5人分
◆ 北海道アコウダイ・ラーメン(ミソ・塩) 900円・・・4人分
◆ 日本海シイラ・ラーメン(ミソ・塩) 895円・・・4人分
◆ 静岡活ハマグリ・ラーメン(ミソ・塩) 950円・・・3人分
◆ 旬アサリ・ラーメン(ミソ・塩) 895円・・・3人分
◆ ふぐ銀箔ラーメン(塩)※めったに出ません 960円・・・4人分
◆ 旬メジマグロステーキ・ラーメン(醤油あんかけ) 950円・・・5人分
〔税込〕 |
「ほーっ! なんか凄いメニューだよ、コレ。」
と、驚くのも束の間・・・最後の5人分であるだけに、既にタラバガニや活大ホタテ、活ハマグリなどは売り切れだという。
僕たちは、熟慮の末、アコウダイ(塩)とシイラ(ミソ)と旬アサリ(塩)を頼むことにしました。
「お待たせしましたぁ!」
いくらなんでも早すぎる・・・これはどうやら早いお客さんの分らしい。そのドンブリをちょっと見て・・・
「おっ!」
思わず唸り声が出てしまう。
そこに出てきたのは、何と、巨大なイセエビの半身がズシリと乗った目にもあでやかなラーメンだったのです。
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伊勢海老
←こんなのがドーンと! |
「ケイコ、あれ凄すぎ・・・
何か、メニュー表にない“隠しメニュー”もあるみたいだね?」
と、さらに謎は深まるばかり・・・。
さあて、いよいよアヤシイ京枡のラーメン。いったいこんな豪華なラーメンをどうして1000円以下で出せるのでしょうか?
はたまた、“隠しメニュー”とは、いったいどうすれば食べられるのでありましょうか?
期待はいやがうえにも高まりつつ、“幻の海鮮ラーメン”の正体は後編で!
/// end of the“外伝1「至福のラーメン(前編)」” ///
《追伸》
「今回は、ちょっと趣向のあるラーメンを「外伝」としてご紹介します。」
綾小路麺道斉「オヌシ、たまたま土曜日に食べに行っただけではないか。」
「ありゃ、麺道斉師匠、お株を取っちゃってスミマセンねぇ。」
「ダディ君に登場されたら、ワシの出番が無くなるのぉ。ウオッ、ホッホッホ。」
「でも今回、家族の話だから、自分で出るしかないじゃありませんか。
また、そのうち、出てもらいますから、今回は勘弁してくださいね。
しかも、この後・・・もう一つ“天衣夢縫”でも載せたエピソードがあるんですよ。」
「よーし、合点の承知。外伝の2には、麺道新弟子様も登場するようであるし、
このシリーズがますます賑やかになりそうじゃものな。
期待しておるでな、ダディ君!」
では、また次の「僕たちのラーメン道・外伝」で・・・See
you again !
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ほっきラーメン
(京枡) |
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