Our Way
of Ra-a-men 98
岸波 皆さん、今日もおいしいラーメン喰ってますか~!
退かぬ!! 媚びぬ!! 省みぬ!!
“愛ゆえにラーメンを捨てられない男”が、またまたやって参りました。
週末にケイ子と行くラーメン屋の回数ランキングを考えてみましたら、一番が激うま味噌ラーメンの「らーめん紺や」、二番が鯛だしラーメンの「めんや 薫寿」、三番目以下は「吉倉食堂」・「シセン」・「もちもちの木」らで順不同という具合。
まあ、家から近い店、ケイ子の好きな生姜焼き定食がある「吉倉食堂」など、僕たちの『都合』が大きく左右しているのも否めませんが、一位・二位の「紺や」・「薫寿」はおススメですね。ラーメンの品格と言う点でも。
←(つまり"野獣系”ではないと。)daddy
ところがっ!!
この堂々二位の「めんや 薫寿」に関して、意外な情報がもたらされたのでございます!
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めんや 薫寿
(福島市) |
(従兄弟のマサヒト)ねえヤッちゃん、「薫寿」のダシの取り方って知ってる?
「薫寿」って"鯛だしラーメン”のだろ? フツーに取ってんじゃないの?
違うんだよ、前日に仕込みをしない。で、出勤時間も開店30分前くらい。
ええ~ それじゃダシ取る時間なんか無いじゃん! どうすんだよ!?
あそこはそもそもダシは取らない。一人分ずつの鍋で作ってるでしょ?
確かに「人分ずつの鍋で作るのでお時間いただきます」って聞いたような…。じゃあ一体、ダシはどーするんだ?
ダシは調合した「粉」を入れる。だから時間要らずの一発仕上がり。
ホントかよ~! ヾ( ̄0 ̄; )ノ (インスタント・ラーメンかよっ!)
よくよく聞いてみますと、マサヒトの後輩が一時バイトに入っていたとのこと。その後輩からもたらされた情報であります。
←(あくまでもダシだけ。味噌・醤油などタレは別。)daddy
別にズンドウ鍋でダシを取らなきゃならないという決まりがあるワケでもなく、店の方でも別に"秘密”にしてる様子もないので、まっいいか。
←(カウンターから見えるところで作ってるし。)daddy
「結果、旨ければそれでいい」と思うのですが、それにしても気になる。う~むぅ…。
ならば、その事を踏まえて、気持ちを新たに検分せねばなるまいな。(うむっ!)
ということで、ラーメン道、もういっちょー!!
1 薫寿リターンズ!
今でこそ、マイ・ランキング店になっている「めんや薫寿」ですが、開店した当時はダメダメな店でした。
出来上がりは遅いし、注文を何度も間違えるし、塗り箸しか置いてないし、鯛ダシでもなかったし… 浴び酒師ケンちゃんは結構押してましたが、僕らは三度行ったところで「見込みなし」と断じ、距離を置くように。
ところがっ!!
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アンブレラあつしと
遺跡調査部の美女たち
(某遺跡調査部にて) |
先年、東京都の財団から当遺跡調査部に出向していたモノノフ氏が、喫煙所でふと…
部長、"鯛だしラーメン”食べましたか?
へ!?どこにあんのソレ?
笹木野に行く陸橋の少し手前です。コトブキっていったかなぁ…。
薫寿!? 昔、行ったことあるけど、鯛ダシとかじゃ無かったな…。
行列店がダメダメになっていったり、逆にダメダメ店が精進して素晴らしい店に進化したり…というのは、この業界にはよくあること。
モノノフ君の一言でガゼン興味がわき、再訪を決めたのが2015年の5月。ケイコを連れ立ち、早速食べてみたのが塩味の「薫寿そば」。
しかるに…
うんめぇ!!
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薫寿そば
(めんや薫寿) |
目から鱗とはこのこと。
開店当時はピンボケだったスープが絶妙に進化し、麺も一回り太くなった(ような気がする)し、このゴロッとした迫力のメンマがまたイイ♪
ここまで劇的に進化を遂げた店も少ないんじゃないでしょうか。
以来、「薫寿リターンズ」とばかりに、足しげく通い詰める羽目になったのでありまする。
ちなみに、この再訪の日、ケイ子が注文したのはコレ…。
まかないカレー(380円)
おーまいがー! Σ(°д°lll)ガーン
何でラーメン屋に来て「まかないカレー」。しかも単品!?
ま、ウチのケイ子は讃岐うどんの「丸亀製麺」に行ってもオニギリだけ食べる人ですから、そんなに驚きはしませんが。
←(十分、驚いてたナ。)daddy
さて…何はともあれ、「薫寿のダシは粉」という衝撃の事実を知った今、あらためて食べ直してみるしかありません。
Here We Go!!
2 現在の薫寿!
さて、本日の薫寿と言えば、ご覧の通り。
三年前の「リターンズ」で行った最初の写真(↑)でも、時刻はお昼少し前。なのに写真は、ケイ子一人。行列などありませんでした。
しかし現在の薫寿は、お昼をずらさなければ、なかなか入店が困難な店に変貌を遂げておりまする。(↓)
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めんや 薫寿
(福島市) |
入って正面が下の写真。(↓)
調理場が正面奥で、その調理場をL字型に囲むように7席ほどのカウンター席があります。
なお、手前にも順番待ちの店内席があって、ここでさらに待つこと数分。
向かって左側の方は蹴上げの板の間テーブル席。(↓)
この日は大変混雑していたので、以前、誰も居なかったときの写真が下。
左側の壁にチョット見える金縁の額に入った日本画に注目。
実はコレ、二枚並んであります。(↓)
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めんや 薫寿
(福島市) |
どうです? 燦然と輝いているでしょう。まるでこのお店の守り神。
黄色は金運的にも良いと聞いたことがあるような。
風水から、このような形に配置してあるのかもしれませぬ。
で、我々の座っている店内待ち合い席の端っこにあるのがこんな物。(↓)
何だと思う、ケイ子?
昔のお道具みたいね。よく分からないけれど…。
もしかすると、"匂い消し”の炭が入っているのではないかとのこと。
たまたま置いたのではなく、ちゃんと専用のスペースが作り付けになっておりますので、何らかの実用的意味があるのでしょう。(これも風水なのかな?)
さらに、左壁にあるのがコレ。(↓)
はい、鯛のしゃちほこ。
奥壁の金の日本画、足元の黒の炭入れ(?)、そして真っ赤な鯛…やはり風水の匂いを感じます。
さて、我々の順番が来て、カウンター席に。今日は何にしようか…?
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おしながき
(めんや薫寿) |
店の名を冠する薫寿そばが塩味で730円。
地鶏そば(醤油味)680円。
えびそば(塩味)730円。
中華そば(豚骨醤油味)680円。
そして味噌ラーメンが730円など…。
地鶏そばにするわ♪
ほんじゃ僕は、えびそばの大盛りで。
しょーちしました。
3 本日の実食!
薫寿の通常メニューは上の「おしながき」のとおりですが、実はこの店、"季節限定”の特別メニューを供することがあるのです。
例えばコレ(↓)
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旨辛魚介そば
(めんや薫寿) |
はい、「旨辛魚介そば」830円。
その隣に「生姜ラーメン」830円のプレートもあります。
また別の時には…
夏の期間限定メニュー「薫寿黒カレーラーメン」830円。
うん、「限定メニュー」は830円であることが多いようですね。
なお、カウンター(テーブル)の上のセットはこんなふう。
水差しに、調味料に塗り箸。しかし、お店にひと声かければ「割りばし」がもらえます。
この点も改善されています。
←(両方おいて置くのがベストなんですけど。)daddy
そうこうするうちに…。
お待たせしました♪
まずは、ケイ子の地鶏そば。
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地鶏そば
(醤油味) |
ストレートの細麺。
トレードマークの太いメンマと地鶏。トッピングに柚子の細切りが載っています。
僕も食べたことがありますが、この柚子のアクセントがとても効いていて文句なく美味しい。まさに極上の一品。
そして、この日の僕の注文、えびそば(塩味)がこちら。
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えびそば
(塩味) |
こちらも麺は同様。
ストレート麺も細麺も、本来、僕の好みではないのですが、この店なら許せる。
この麺とスープのバランスがとても良いからです。
そしてガツンと来る濃厚な海老の味!!
うっ・・たまんねっす!!(^0^)/*
せっかくなので、僕が最も多く注文している味噌ラーメンもご紹介!
それがコチラ。ど~~ん!!!
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味噌ラーメン
(味噌味) |
この味噌ラーメン…もうすでに"芸術の域”に入っています。
味、香り、バランス、完璧と言っていいでしょう。
これを食べずして、野獣系の激盛りラーメンに走ってしまう若者の気が知れません。
ラーメンはこうでなくちゃならない! うん、そうに決まったぁ!!
醤油・塩・味噌、いずれもが至高の一品。
現時点の福島市では、トップクラスのラーメンといって過言ではありますまい。
んでさー、"粉スープ”疑惑の件はどうなったの?
そうだった~! ヾ( ̄0 ̄; )ノ
ぢつは、この日もカウンターから調理場を覗こうとしたのですが、何ともアヤシイ動きに見えるのが懸念され、思いとどまってしまったのです。
たしかに、ダシを取るズンドウ鍋自体が見当たらなかった気がするんだけど…。
で、はんつ遠藤氏の編集による『ラーメンマップ宮城・山形・福島』には以下のような記載が。
『店名を冠した「薫寿そば」は、大量の新鮮な真鯛のアラと鯛干し、特製鯛油で作るスープ。
塩は、宮古島産雪塩、バリ島産ピラミッド塩、モンゴル産岩塩を、その日の鯛アラの塩気をみてブレンド。小麦の味と香りを活かした特注ストレート細麺は、国産小麦を100%使用。』
うむぅ…「大量の新鮮な真鯛のアラと鯛干し」とあります。
しかし、店内のズンドウでダシを取っていなかったというのも、実際にこの店に勤務したバイト君の信ずべき情報。いったいどうした事か??
両者とも正しいと仮定して、考えられる可能性は「大量の新鮮な真鯛のアラと鯛干し」をズンドウで煮込むのではなく、あらかじめ粉粒化しておく~という事。
バイト君も、「市販のダシパック」とは言っておりませんでしたから。
←(それとも、この数年内にやり方を変えたのか?)daddy
いずれにしても、真相は"闇の中”でございます。すみませぬ…。
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薫寿そば
(塩味) |
結局、よくわからなかったんだけど、ケイ子どう思う?
別に美味しければ、どうだっていいんじゃなーい?
一刀両断かよ! ヾ( ̄0 ̄; )ノ
お後がよろしいようで。
いや~ ラーメンってホントにいいもんですね~♪
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end of the “その98 「めんや薫寿(ことぶき)」” ///
《追伸》
まあ、確かにどうだっていいんですけどね、そんな事。
ただ言っておきたいのは、めんや薫寿が成長著しく、福島を代表できる一軒になっているという事。
そういや、開店当時は男性の調理人で店内も男の子だったような気がするのですが、今は厨房の中の調理も店の配膳も女性だけでやっているのです。
おかげで注文を間違えられることもなくなりました(笑)
まっ、まさかっ!? …ここで不穏な考えが頭をよぎりました。
もしかして、僕の注文を何回も間違えたあのバイト君がマサヒトの情報源!?
←(そんな事ないだろ。ずっと昔の話だし。)daddy
では、また次の「新・ラーメン道」で・・・See
you again !
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