BGM "夢日和" by My WORLD

Our Way of Ra-a-men 93

岸波　皆さん、今日もおいしいラーメン喰ってますか～！

　退かぬ！！　媚びぬ！！　省みぬ！！

　“愛ゆえにラーメンを捨てられない男”が、またまたやって参りました。

　今年度は須賀川市の現場を視察に行くことが多くなり、須賀川のラーメンの食べ歩きが楽しくてたまりません。

　もう…視察に行ってるんだか、ラーメン食べに行ってるんだか分からないくらい♪

←（うぉいっ！）daddy

かまや食堂 （in 須賀川市）

ヨッシー　部長、今日の出張先のラーメン屋はどうしますか？

今日は少し時間があるから、久しぶりに『ら～めん好房』に行ってみようか。

　ということで、この店は不定休なので確認の電話を。

　 「ら～めん好房」

どうでした？

お～まいがっ！(￣_￣|||)　今日は休みだって。（とほほほほ…。）　

　ことラーメン屋の不定休ほど人心を惑わすものはないでありましょう。こんなことは、あってはならない。法律で義務付けてほしい！

　重い罰則をつけて厳しく取り締まってほしい！

　そんな非道が許されていいはずがない。僕らは怒ってるぅ！！！

←（オイ、落ち着け！）daddy

　しょうがないので、須賀川のラーメン屋をあれこれ思い浮かべ、遂にはネットで検索を。

あれっ？『好房』が一番じゃない・・。

何ですか？食べログのランキング？

うん、『好房』が二番に落ちてて、トップは『かまや食堂』になってる…。

　須賀川市のラーメン屋の名店と言えば、Jackさんオススメの『ら～めん好房』が不動の一位だったはず。

しかもっ！！

　『かまや食堂』は東日本大震災で倒壊して店を休んでいたはず。うむむむむ・・。

　調べてみると、一時別の場所で営業していたものの、元々あった場所に店を再建してオープンしたとのこと。

　なるほどっ！！　それに合わせて味もバージョンアップ！　しかして人気ナンバーワンを勝ち取ったのか！

　よし、これは是非とも検分せねばなるまいな！

ということで、ラーメン道、もういっちょー！！

１　かまや食堂へ！　

　ヨッシーと僕は、発掘現場がある須賀川を目指してまっしぐら。時は12時、とりあえず『かまや』をさがしてウロウロと。

　市役所の近く・・『かまや』はたしかこの辺だったはず。

をを～アレかぁ！

　

『かどや』だし。「そば屋」って書いてあるし。

・・・・・・(￣_￣|||)

　目指す『かまや』は十字路のハス向かい。元々の場所に、元々のたたずまいで建っておりました。

かまや食堂 （in 須賀川市）

　以前もたしか、こんなふうに斜めに立っていたはず。知らない人が見れば、ずっとここにあったと見まがうほど、デザインも同じであります。

　さあて、問題は駐車場か。

をっ！右奥の方が駐車場になってるみたいだな・・・ げっ！

　 ←満車！

困りましたね。ずいぶん人気がある店なんですね。

　ここまで来て、絶望に打ちひしがれる我らの前に一筋の光明が。

　道の向かい側にあるのはコンビニのLAWSON。ふっふっふ・・。

怒られませんかね？

だいじょうぶ。後で僕の好きな「パルム」買って食べるから。Here We Go!!

LAWSON （かまや食堂の道向かい）

　…ということで、LAWSONの駐車場の一番端っこに車を停めて（一応、店に入ってガムを買って）向かいの『かまや』へと。

　おや？？

　『食券をお求めください』

　入り口のノレンの横に『食券をお求めください』の札が。

　なるほど、そういうシステムに変わったのか。つまり、お客が相当多くなってるということか。

さて、何にしよう…。

券売機 （かまや食堂）

　券売機のメニューには、かけそばや月見そばなど日本蕎麦系もチラホラと。

　最上段のらーめん系を見ると、「中華そば600円」・「大盛中華そば730円」・「特大中華そば900円」、それに「豚バラ肉中華そば950円」・・・これはチャーシューメンか。同様に「大盛」と「特大」が。

　要するに「ラーメン」と「チャーシューメン」醤油系一本のラインナップでございますな。

まあ、大盛中華そばで行こうかな‥。

んじゃ、ワタシもそれで。

　店の中を覗くと、かなりの座席数が全て満杯に。順番待ちのお客さんがヒイフウミイ…8人もいる！　

店の中 （かまや食堂） ←一応、ボカシを入れてみた。

　ということで、ヨッシーに席取りを頼んで店外の喫煙所へ。

　さて、どのくらい待てばいいのかな？

２　店内検分！　

　ガラス窓から店内をチラチラ見ながらiQOS（電子タバコ）を吸っておりましたが、お客の回転はかなり速く、あっという間に呼び込まれることに。

　我々が案内されたのは店の一番奥のテーブル。

　うん、ここだと写真も撮り易い♪　

　早速、手持無沙汰そうなヨッシーを入れてパチリ。へっへっへ。

店内の様子 （かまや食堂）

ちょっとトイレ行ってきます。

そこのカウンターの横みたいだよ。どぞっ！

　 ←トイレへの通路

　どうやらヨッシーは手持無沙汰ではなく、オシッコを我慢していたらしい。

　徒然に、ふとテーブルの上を検分すると、しっかりと割り箸が揃えてある。

（よしっ、食べずらい塗り箸じゃないからプラス10点！）

　 ←割り箸

　そもそもこの『かまや』は、8年ほど前、郡山出身の飾り職人のヒデ君に案内してもらったのが最初。

　正直な感想は「決して不味くはなく、それなりにはオイしい」という程度。（薄味だった）

　僕らが行った時はお昼時にも関わらず、殆どお客が入っていなかったこともあり、“老舗だけれど細々と営業している店”という感想でした。（田舎によくありますよね）

　しかし、このリニューアル・オープン後の入込み具合を見ると、かなり変わったのだろうと思います。まずは店が新しいこともあって、清潔感を感じます。

　そして従業員が若い。（店主は前と同じオジイチャンですが。）

　これだけ多くなった座席数をハンドリングするのは大変だと思うのですが、客待ちの列があっという間に流れたように、回転が速い。

　このあたり、メニューを絞ったこともありますが、従業員の動きや応接もよく、訓練されていると感じます。

　しかあしっ！

　問題は漫画や雑誌のラインナップ。ふっふっふ、どうかな？　

（…を！あった！！）

　 ←書籍コーナー

　キチンと整理されたラインナップを見てみると、「ゴルゴ13」、「鬼平犯科帳」…。

　どうやら、サイトウタカオ系のようであります。合格っ！！

シツレイしました。

いや、ちょうど本を読んでたとこで。

おとなの週末 （かまや食堂）

やっぱ大人だからね、「おとなの週末」っと。フッ・・。

「麺祭り」だからでしょ？

あ～れ～！！

　

３　大盛中華そば！　

　「おとなの週末」を読書していると、ふと、クーラーを稼働させていないわりに店内が快適なことに気づきます。

←（「おとなの週末」はもういいよ。）daddy

　はてさて…と思っていると、真上の頭上からかすかな風が。

をっ！　あんなところに首振りの小型空調機が。 （うっ、首いてぇ…。）

　 ←小型空調機

大盛り中華そば二丁、おまちどうさまでした～

うわっ！

　真上に向けていた首を慌てて戻すと、目の前には中華そばが。

　うわぁ、強烈なブシ系の香り…食欲をそそるなぁ。

　どれどれ、どんな具合だ？

こっ、コレわぁ！！

大盛中華そば （かまや食堂）

　見た目には昔食べたものとそう変わりありませんが、とてもいい香りがします。

　そしてこの麺…縮れがかった中太麺が、う～ん、いい感じ。

　トッピングも昔見たものと同じ、チャーシュー、渦巻きナルト、ホウレンソウ、板海苔に刻み葱…まさに「支那ソバ」の王道！！

　この食欲をそそる香りはイワシの煮干し出汁！　もしかして『好房』に学んだのか？

いっただきま～す！（ハフハフ）

　待てよ、この出汁は鰹節粉も加えてある。かなり濃厚だ。そうか、煮干しに偏ると『好房』の二番煎じになるから魚系のダブル出汁にして違いを主張したのか。

　日本人にはたまんないんだよね～　こういう出汁。

　ブシ系を強調して、味も以前より濃い目にすることで、若者受けする輪郭のしっかりした味に変わっている。8年前とは明らかに違う。

　でもって、この豚バラ肉チャーシューはどんな具合だ？

　どれどれ・・・？

うんめぇ～！

　柔らかくホロホロと。これはお見事、一本取られた！　至福百万年～！！

　後は、一気呵成でございます。

大盛中華そばx2 （かまや食堂）

旨かったね～ヨッシー！

あれだけお客さんが多かったのもうなずけますね。さて、現場に向かいますか。

ちょっと待った～！

へ！？

大切なこと忘れてるでしょ…パ・ル・ム♪

　 ←チョコ・アイスバー「パルム」

　ということで、僕達は再びLAWSONに入店し、パルムをかじりながら正々堂々と駐車場を後にしたのでありました。

　いや～　ラーメンってホントにいいもんですね～♪

/// end of the “その93 「かまや食堂」” ///

《追伸》

　お目当ての『ら～めん好房』には行けませんでしたが結果オーライ。『かまや食堂』の素晴らしい中華そばと再会することができました。

　でもね・・・

　震災でお店が倒壊してから、本当に苦労したんだと思うんですよ。

　以前の『かまや』は行列店などでなく、どちらかと言えば古いノレンを守っている伝統店でしたから。

　大きな投資をして店を再建しても、ちゃんとやって行けるか相当逡巡したはず。その答えの一つとして、ブシ系の濃い味にして若者向けにすることについても、昔からのお得意さんのことを考えなかったはずはありません。

　だけど、須賀川のお客さんたちは、決して『かまや』を見捨てなかった。その再開を心待ちにしていたはず。

　その結果が、僕達が今日見た行列に他ならないでしょう。

　『かまや』の中華そばは『好房』とともに、押しも押されぬ“須賀川のソウル・フード”になっているのです。

　頑張れ『かまや』、頑張れ『好房』！　僕達はいつも応援しています。

 

　では、また次の「新・ラーメン道」で・・・See you again !

ｅメールはこちらへ　　または　habane8@ybb.ne.jp　まで！　　 　
Give the author your feedback, your comments + thoughts are always greatly appreciated.

HOME／NAVIGATION／岸波通信(TOP）／インデックス

Copyright(C) Habane. All Rights Reserved.