Our Way
of Ra-a-men 88
岸波 皆さん、今日もおいしいラーメン喰ってますか〜!
退かぬ!! 媚びぬ!! 省みぬ!!
“愛ゆえにラーメンを捨てられない男”が、またまたやって参りました。
とある早朝、僕のデスクの電話が響き渡り、思いもかけない悲しいニュースが飛び込んで来たのは今週月曜日のことでありました・・。
イノちゃん もしもし部長、早朝から失礼します。訃報です。昨夜、〇〇氏のお母さんがご逝去されました。
ぬぁんだすて!!
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「北方ラーメン」
(郡山市) |
んで、告別式は今週半ばあたり・・場所は?
まだ詳細は未定ですが、自宅が郡山なので、おそらく・・・。
〜ということで、その後の連絡により、28日の木曜日、郡山市の某斎場で告別式が執り行われることとなり、イノちゃんの運転で幹部一同が参列することに。
午後1時開始なんで、現地でお昼を食べてからになりますね。どこで食べましょ?
(リジチョー)キシナミ部長がいるということは、とーぜんラーメン屋だな?
御意! 郡山と言えば「北方(ほっぽう)」でしょう。
(センム)いや、郡山は福島の南方(なんぽう)だけど。
いや、そうじゃなくて「北方(キタカタ)」ですよ。
へ!? 喜多方(キタカタ)は西だろ?
ん〜〜もうっ!! (´^`;)
「北方」が郡山市のラーメン屋の名前であることを説明し、我々一行は一路郡山市へと。
・・ヤレヤレだぜ。
ということで、ラーメン道、もういっちょー!!
1 「北方」への道!
さて「北方」と言えば、喜多方系ラーメン屋の老舗。もともとは喜多方で修業して、郡山市で開業。
←(店名の「北方」も、昔は「喜多方」が「北方」と表記されていたことにちなんだもの。)daddy
7年ほど前、郡山市にある「テクノアカデミー郡山」を担当していたみぎり、N主任や飾り職人のヒデ君らと立ち寄っていたのがこの「北方」。いや〜懐かしいなぁ。
当時は虎丸の東邦銀行の隣にあって駐車場が無かったため、ドキドキしながら東邦銀行の駐車場に停め、脱兎のごときスピードで店へ駆け込んだもの。(遠い目)
←(CDくらい利用しろよ!)daddy
ところがさくら通り東邦銀行隣の店が廃業となり、会津への転勤などもあってそれきりになっておりました。
※僕達のラーメン道その48「さよなら北方」>>
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「北方」への道
(郡山市) |
(そう言えばあの時、二代目が再開業するような話もあったな・・。)〜ということで、ネットで「郡山市/北方(きたかた)らーめん」を検索。すると・・・
なにっ!「北方(きたかた)」でなく「喜多方らーめん」という店が!?
もしやあの「北方」が「喜多方」にリニューアルして開店したのではと驚愕。しかもよく見れば・・・
ニ軒もあるっ!!
・・ま、その後で「北方(ほっぽう)らーめん」も発見したのですが。
←(実はこの時のネット検索まで「北方(きたかた)ラーメン」だとばかり信じ込んでいた・・というか、そう読むんだと以前誰かに聞いていた。)daddy
しかし「喜多方ラーメン」の方は、いったい喜多方のどの店が開店させたんだろ・・何かアヤシイ。うむむむむ・・。
ということで謎を抱えたまま、懐かしの「北方らーめん」を目標と定め、向かっていたのですが・・・あれれ!???
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「喜多方ラーメン」
(インター食堂)
(郡山市) |
あらぁ、あんなところに「喜多方ラーメン」が。
え、どこどこ??
ホラ、あそこの『めし』って書いてある下んトコ。
確かに・・でも「インター食堂」っていう看板もありますね。
ネットで見た郡山の「喜多方らーめん」は桑野や大槻だったはず。どうやら「喜多方ラーメン」のネームバリューを利用して、それを標榜するところがアチコチにあるらしい。
←(無論、正真正銘の喜多方ラーメン「来夢」のチェーン店もあるが。)daddy
以前は福島市にも「喜多方らーめん」という店舗名の店が二か所ほどありましたが、現在はいずれも廃業。(というか、すぐ潰れた。)
そもそも喜多方のラーメン屋は一軒一軒味が違うのに、「喜多方ラーメン」のネームバリューだけを利用したこういう商法はいかがなものか。うむむむむ・・。
あ、ありましたよ!
をっ!!
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「北方ラーメン」
(郡山市) |
7年ぶりに会いまみえた「北方らーめん」の看板!
やはりあの二代目が先代の遺志を受け継いだのか!
うぉ〜っ! 僕は今モーレツに感動しているぅ〜! (/_<) ナケルネェ
とるものもとりあえず、まずは駐車場へとすべり込み。
これでようやく、念願の「新生/北方らーめん」を食べることができる。
と、その時・・・
なんか、締まってますけど。
ええ〜!!!
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入り口
(北方らーめん) |
いや待て、よく見れば「仕込み中」の札が。
しかし、既に時刻は11時を廻っている!
もしかしてコレは、休業日に『準備中』の札をかけたまま休んでいるパターンでは!?
イノちゃん、もしかして今日、休業日では・・・( ̄_ ̄|||)?
いや、営業日なの、確認して来ましたケド。
おや、そっち側に何か・・。
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営業時間:定休日
(北方らーめん) |
定休日、火曜日と第3月曜日・・ホントだ。(今日は木曜日)
あ、11時半から開始ですね。
をっと〜!あと5分だ!!
謎は氷解し一安心。
垂れ幕の隙間からいそいそと中を覗いたりしながら、ぢっと我慢の子。
そうこうするうち、次々とやってくる開店待ちのお客さんたち・・。
←(車の中にも、脇の喫煙コーナーにも・・)
あっという間に出来上がる行列。
(これはかなりの人気店のようだぞ・・。)
←(さて、その結末や如何に。)daddy
2 本日のご注文!
空腹感がつのる中、永遠とも感じた「5分」を待ち潰し、開店と同時にトキの声をあげつつ店内へ乱入。
我々は一番奥のテーブル席に陣取り、振り返え見れば、既にカウンターには鈴なりのお客さんたちがひしめいて。
ってゆーか・・・
(なんだアレは・・?)
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店の中
(北方らーめん) |
なんか居るよね・・うん居る、小っちゃい人が。
イノちゃん、アレ見て。
へ?
アレだよ、ホラ、カウンターの上。
ををををを〜 ∑(; ̄□ ̄)
このままでは良く見えないので、本日イチのサービスショット。
わん・・・・・・・
つぅー・・・・・・・・・・・
すりぃ・・・・・・・・・・・・これだぁ!!
どぉをを〜ん!
よもやあの二代目に、このような趣味があろうとは!?
なんとも凄いねぇ・・。
ワンピースですね。
うむぅ・・これはまるで娘の家の隠し部屋・・。
なに、ワンピースのフィギュアを集めてんの?
いや、娘じゃなくてその旦那さんが“クローズ”のシリーズを。
ええ〜! ∑(; ̄□ ̄)
(閑話休題)
何になさいます?
あ、ちょっと待ってください。
なにはともあれ、まずは注文だ。さてと・・・
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メニュー
(北方らーめん) |
オレはらーめんだな。
ワタシは・・肉そばかな。北方肉そば!
それがいいや、同じので!
ワンタンメンないのかな・・。
部長、トッピングのとこに“エビワンタン”ってありますよ。
それだ!らーめんにエビワンタン・・・大盛り!
はい、分かりました。
これにて注文は確定。
メニューを見ると醤油味がメイン。チャーシューメンと肉そばが別メニューになっている。たしか、肉そばの方は背脂が乗っていたはず。
廃業直前に食べたジャンボメンの姿も見える・・たしかコレは3玉入っていたはず。味噌味はタンタンメン。塩味は名物のセロリタンメン。
ん? ・・1/2らーめん??
←(1/2らーめん?)
お子様らーめん(450円)は別にある。・・どういうこと??
コレ、高くないですか? 600円・・って、らーめん(650円)と50円しか違わないですよ。
ホントだ!(なんでだろ?)
〜ということで、その実態写真を入手。
←(1/2らーめん)
ほぅ・・1/2になるのは麺のみ。具もスープも本チャンと一緒。
(なるほど。お金がかかるのはスープだからな。)
←(らーめんを頼んで、余分な麺を残せばいいんじゃないのか?)daddy
ま、こういうメニューもあるということで。
3 歓喜のエビワンタン!
お待たせしました。
早っ!∑(; ̄□ ̄)
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らーめん
(北方らーめん) |
こちらがリジチョー注文のふつーの「らーめん」。
うん、昔の「北方」のスープの色と一緒だ。ちょこっと固めのチャーシューも昔と同じ。
何といっても喜多方らーめん特有の、この平打ち縮れ太麺!これだよ、これ!!
←(ほんの少し、麺が細くなったかな?)daddy
続いて運ばれましたのが、センムとイノちゃんの「肉そば」。ほ〜れドン、ドン!
うあぁ、このたっぷりの背脂・・やっぱ昔のままだ。(懐かし〜)
拡大すると、こんなだ。
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肉そば
(北方らーめん) |
う”・・・脂が大量に。 ( ̄_ ̄|||)
そうだ、センムは脂質を控えなきゃならんかったんだ!
時すでに遅し。アフター・ザ・フェスティバルだ。後の祭りだ。自己責任だ。
こうなったら涙目になろうとも、意を決してイクしかない。
でも、絶対旨いハズだ。
←(センムの涙目は歓喜の涙だったかもしれない。)daddy
さぁ〜て、まだかなまだかな。をっ来た、ホイっ!
←(らーめん大盛り+エビワンタン)
立ちのぼる湯気。甘ぁ〜い香り。
あ〜昔のままだぁ♪ ( ̄▽+ ̄*)
ほんじゃ真上からも。
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らーめん大盛り
+エビワンタン
(北方らーめん) |
背脂を浮かべた肉そばほどではないが、通常のラーメンタイプでも脂は多め。
これでスープを冷めないように・・と言いたいところだが、北方のスープはそこまでアツアツではなかった。
昔より若干細くなって平打ち感も控えめな麺だけれども、それでもやっぱり北方の麺は旨い。(ズルズルズル)
若松の「まったりらーめん」とかなり近い印象。
麺の縮れが唇をくすぐる・・おっと撥ねた!
やべー!告別式用の黒服に脂がぁ〜! ∑(; ̄□ ̄)
ほんでもってこのスープ、イリコ出汁が特徴の喜多方ラーメンより獣系に寄った重厚な深い味わい。ますます磨きがかかっているようだぞ。
さて、このエビワンタンはどーなんだ??
ふむふむ・・・・・。
んめ〜っ! (o ̄▽ ̄o)
記憶の彼方から舞い戻った北方のワンタンの味わい。そうだ、ここの特徴は質感のある若干厚めの皮。もちもち感があってプニプニ感があって、表面は「なめらかどすぇ〜」な感じ。
これは旨いっ!!!
(なんか、忸怩たる思いが・・)
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らーめん大盛り
+エビワンタン
(北方らーめん) |
ということで、今回のチョイスは大正解。
なんと、あのリジチョーまで・・・
ついついスープ全部飲んじまったぞ。
〜という次第♪
腹いっぱいの大満足。目的も果たしたし、さあ帰りますか。
いや、告別式これからですから。(ホントにもぉ・・。)( ̄_ ̄|||)
そうだった〜!!
いや〜 ラーメンってホントにいいもんですね〜♪
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end of the “その88 「新生/北方らーめん」” ///
《追伸》
ということで、その後我々は告別式の開成斎場へ。
亡くなられた〇〇氏の御母堂は享年98歳。大往生と言ってもいいでしょうか。
聞けば7年余りも寝たきりの自宅看護をなさっていたとか・・大変なご労苦があったと思います。(合掌)
このお葬式が実に心温まる式でございまして、孫代表のお嬢ちゃんの弔辞には思わず泣かされました。そして〇〇氏の喪主挨拶も、丁寧に一言一言かみしめるように。
ご遺族みなさんの人柄がにじみ出ているような、よいお葬式でした。(再び合掌)
しかしナンですね、北方らーめんや福島の石狩らーめんのように、二代目がしっかりと後を継いでくれているのは嬉しいですね。
この二軒に共通しているのは、親父の味へのリスペクト。
ラーメン屋の後継者であっても、ガラリと先代の味を変え、流行りのつけ麺系とかトンコツ激盛り系とかに走ってしまいがちな昨今、この姿勢は好ましいものがあります。
しかも「受け継ぎながら自分なりの工夫を加えて発展させる」ということがしっかりできている。茶道の「守・破・離」の精神でしょうか。
では、また次の「新・ラーメン道」で・・・See
you again !
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