Our Way
of Ra-a-men 73
岸波 皆さん、今日もおいしいラーメン喰ってますか〜!
退かぬ!! 媚びぬ!! 省みぬ!!
“愛ゆえにラーメンを捨てられない男”が、またやって参りました。
寝たきりだったうちの親父も奇跡的な回復を見せ、ようやく近場の温泉やらデイ・ケアに通いはじめております。
そういうことなら、昔のように「ラーメン道」行っちゃう? ・・・というのが今回のラーメン道でございます。
あ、さて〜・・・
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もやし特盛らーめん
(うから家から) |
久しぶりの親父とのラーメン道、店はどこにしようか、ネットを身ながらアレコレ考えております・・・と!?
「麺やうから家から」・・・なんだコレ、どこで区切るんだ?
最初の“麺や”はきっと『麺屋』なのでございましょう。すると、名前は「うから家」。
“家系ラーメン”というのはありますが、「うから家」なんて聞いたことない。
いやいやソコじゃなく、最後の「から」って何よ。うむぅ・・・・。
ふぉーっほっほっほ!!
あ!貴方は“綾小路麺道斉”師匠!? (「ヒビティ・ジョーンズ」だけじゃなかったんだ・・)
『家のうからやからは、さみつる事よと、犬猫よりも浅ましく・・・
何ですか〜いきなり・・呪文ですか!?
たわけっ!! 小林一茶の「父の終焉日記」5月11日の記事じゃ。
へ?それが何か?
聞いておらんのか!最初に「うからやから」が出てくるじゃろ。
ををををを〜!!
〜と、話が長くなるので要点をまとめますと、要するに「うからやから」というのは、日本の古語。
その意味は「親族」や「眷属」〜『親しく目をかけるみうち』のことだそうな。
おそらく“スタッフもお客さんもみんな家族〜♪”という意を込めたネーミングではないかと。
しかし、何でまたこんなワケの分からない店の名前を・・??
すでにこの時点で“ただ者ではない”オーラが出まくり。
そういうことなら、この僕が、その真贋をしっかと見極めねばなりますまい。うむっ。
ということで、ラーメン道、もういっちょー!!
1 金谷川ハイウェイ!
ケイコ、ほんとにこんな道でいいの?
福大の前でしょ、私、通ってたんだから。(社会人講座で。)
目指す「麺やうから家から」は、福島市金谷川にある福島大学の東北本線金谷川駅方面にあるらしい・・。
でもって、我が家がある市内方木田からは、新幹線の側道を行けば一本道、だそうな。
しかあしっ・・・
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田舎道
(うから家から) |
どんどん山の中に入って行くような・・。
JR南福島駅を過ぎて永井川地内に入ると、新幹線の側道はいつしか一般道へ乗り入れて田園風景。
田園風景と言えば聞こえはいいですが、ようするに“とんでもないド田舎”へと入っていく。
この先、道なんかあるの?民家も見えなくなったけど。
任せなさい!もうすぐ“金谷川ハイウェイ”に入るから。
“ハイウェイ”!? ・・・高速道路!!?
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金谷川ハイウェイ
(うから家から) |
さらに山道を進むと・・・なんか舗装状態が良くなったような。そういえば心なしか道幅も・・。
これよ!ここは誰も通らないから飛ばしていいよ。
ええー! (「ハイウェイ」って、そーゆー意味?)
〜たしかに快適なドライブ道路でありまして、結構な距離があったものの、途中すれ違ったのは2台ほど。
おそらく人間よりも、タヌキや熊の御用達ではありますまいか。
しかし、我が家から一本道で来れるとは、もしかして“赤い糸”?
この僕と出会うために、この世に生まれ落ちたラーメン屋なのでありましょうかっ!?
←(ない、ない・・。)daddy
そうこうするうち、金谷川の町うちへ進入。
おっと、金谷川駅前には3軒ほどのラーメン屋が。さすが学生街でございます。
ん?アレかぁ?
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麺やうから家から
(福島市金谷川) |
〜と、駐車場へ滑り込み、早速、店内へと向かいます。
まず、先頭はうちの親父。
2 親切な券売機!
ノレンをくぐろうとしたところで、立看板を発見。
『新発売 ピリ辛ひき肉あんかけ 味噌ジャンジャン麺 はじめました 【限定品】』
ほぉ〜・・・
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入口
(うから家から) |
悪くない・・・けど、今日は暑い。
ということでスルーしようとすると、さらにその隣にある立看板に目が行って・・・
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立て看板
(うから家から) |
『自家製麺 ・国産小麦 ・全粒粉入』
麺も自分で打ってるんだ・・・しかも「国産小麦」。
かなりこだわりのある店主のようでございます。
「全粒粉」については、麺道斉師匠にお出ましを。
綾小路麺道斉のワンポイント講座 「全粒粉について」
「全粒粉」とは、小麦のふすまや胚芽なども一緒に粉砕した粉で、独特の甘みや香ばしさがある。インドのチャパティ(ナン)も全粒粉を用いたパン料理じゃ。
また、全粒粉の成分には「心を落ち着かせる効果」もあり、漢方薬にも用いられる。例えば「甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)」という漢方薬は全粒粉や棗、甘草で処方される。
不眠や情緒不安定を改善する作用があるというな。フォーッホッホッホ。 |
また、この看板には「あっさり清湯スープ 喜多方ラーメン」など、3タイプのメニューがあるとのこと。
特に目を引いたのが『特もやしらーめん』。
ネットの噂では、「二郎インスパイア系ラーメン」であるとの書き込みが。
をををを〜“二郎インスパイア系”!! (喰ったことない・・)
←(おいっ!)daddy
〜ということで、期待に胸を膨らませつつ、店内へ。
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店内風景
(うから家から) |
(店主)らっしゃーい!
ふむぅ・・・明るく清潔感漂う店内。真新しい感じ。スタッフの元気もいい。
以前は、福島駅前の一角を借りて時間限定の営業をしていたそうな。
おそらく本格店舗の立地については、相当な検討を重ねたのでしょうが、白羽の矢が立ったのがココ、福島大学のまん前、金谷川駅のまん前。
まあ、学生はラーメンが好きですからね。(いや、日本人なら誰でも!)
ところがここの客層を見ると、学生はもちろん、サラリーマン風、家族連れ、果ては麺道行脚のラーメン・マニア風と実に様々。それだけ、注目を浴びているということなのでしょう。
(さて、どうすればいいんだ?)
〜と、思うか思わないうちに、ススーッと忍び寄る影が。
疾風のごとく! (あらら、ブレまくりだよ。キレイな人なのに・・)
(女将さん)いらっしゃいませ。お客さん、初めてですか?
うわっと!! (突然の美人女将登場!)
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券売機
(うから家から) |
女将さんが、ひとしきり説明をしてくれる。聞けば券売機で注文品を買うシステムだそう。
しかしこの券売機、ただ者ではありませぬ。
上の写真でも、ペタペタと吹きだしコメントが見えると思いますが、何が書いてあるかというと・・・
『少々こってり系 【太い手のし麺】 濃厚豚骨魚介系』
『あっさり系 清湯スープ仕立て 喜多方ラーメンです』
『暑っーい日にオススメ!! スープが冷たくあっさり食べられるラーメンです。』
(※原文ママ・・・ちょっと発音できないトコがある。あはははは!)
とにかく懇切丁寧。お客さんの気持ちになって作ってある。よくある『無味乾燥』な自販機とは対極のモノなのです。
(これは、ただ者ではない・・)
←(者じゃないし。)daddy
3 店内風景!
券売機で購入しましたのは、親父がしょうゆ味喜多方ラーメン、ケイコが塩ラーメン、そしてこの僕が、玄関にあったオススメの『特もやしらーめん』。
女将さんの指示通り、待合席に座って順番を待つことに。
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待合席
(うから家から) |
あたりを見渡しますと、実に清掃の行き届いた清潔な店内に改めて感心。
店の奥の方を見ると、なにやら小部屋が。
(ん?これは・・・)
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製麺部屋
(うから家から) |
製麺機が置かれた部屋で、お兄さんが作業をしています。
見たところ、打ちあがった麺に手揉みで縮れをつけている様子。
ここの麺は三種類。
主にしょうゆラーメンに用いる細麺、つけ麺用の極太麺、喜多方ラーメン風の平打ち縮れ麺ということのよう。
一方、待合席の壁側には、こんなポスターが。
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NO RAMEN NO LIFE
(うから家から) |
『NO RAMEN NO LIFE』 ・・・“ラーメンが無ければ、人生は無い”
いいーっ! すごくイイ!! (うっ・・涙でてきた)
でも、どっかで聞いたことあるわ。パクリじゃないの?
〜と、うちのケイ子さん、ミモフタも無いことを言う。
この店のポスターかな・・・あれ?
ポスターの下には『一般社団法人 日本ラーメン協会』のロゴが。
こんな団体があったことにビックリ。
(うむぅ・・どこの天下り団体なんだ・・?)
一方、親父はというと・・・
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餃子万博 in ふくしま
(うから家から) |
『餃子万博 in ふくしま』なるチラシに、じっと見入っておりまする。
(餃子もいいなぁ・・)
と、そこへ!
では、注文を伺います♪
ということで、先ほどの食券を渡しますと・・
麺は、普通、中盛、大盛のどれにしますか?
え?選べるの?追加料金なし?
あの壁の貼紙のとおりです。料金は同じ。特盛だけ100円いただきます。
へぇ〜
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麺の量
(うから家から) |
たしかに、カウンターの上には《らーめん 麺の量》という貼紙が。
普通が150g、中盛が200gで、大盛が250g。特盛は・・・400g!!
特盛でおねがいしますっ!
あら?「特もやし」ですよね。「特もやし」は野菜だけで600gにできますけど、大丈夫ですか?
ええー!! 合計だと1キロ! (喰えそうな気もするけど・・)
〜結局、特盛はヤメにして「中盛」に。野菜は調整できるというので、これも「中」に。
ケイコの塩ラーメンと親父の喜多方しょうゆラーメンは「普通」で。
(ふぅ、危うく命を落とすトコだった・・)
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店内風景
(うから家から) |
さて、再びまったりと店内でも観察するかと思った、その時・・・!!
何かが目の前を通り過ぎて行く。
!!??
え? あ!?
ひょっとして、今のモノ凄いのが「特もやし」!?
なんか、トンデモなかったような・・・。
ケイコが写真に撮れというので、お客さんに出された「もやしラーメン」らしきものを背伸びして・・・カシャッ。
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よく見えない・・
(うから家から) |
なんかさ、人間の食べ物じゃなかったような気がするよ。
ええー!そんな〜っ!
突然、風雲急を告げて参りました、久々のラーメン道!!
この先、いったいどうなりますことやら。
さて、その顛末は【後編】で!!
〜というのもナンなので、小さい写真でちょっとだけ。
それが・・・
わん・・・・・・・
つぅー・・・・・・・・・・・
すりぃ・・・・・・・・・・・・これだぁ!!
(小っちぇ!)
では、後編を乞うご期待!!
ラーメンって、ホントにいいもんですね〜♪
/// end of the“その73 「麺やうから家から(前編)」” ///
《追伸》
写真がたくさんあるので、前編・後編の二回に分けてお届けすることにしました。
あまり間をおくワケにはいかないので、一週間以内には後編もアップいたします。
結論から言うと・・・旨い!
普通、こういったインパクト系のラーメン屋さんですと「大味」というのが定番ですが、ここは違った。
メニューによって色々な技を使い分けている。
大胆でありながら繊細。
ただ、100点は付けません。
店主も発展途上であることを自覚しているからです。
これからまだまだ進化していく末恐ろしいラーメン屋・・とだけ言って置きましょう。ふっふっふ・・。
では、また次の「新・ラーメン道」で・・・See
you again !
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