Our Way
of Ra-a-men 72
岸波 皆さん、今日もおいしいラーメン喰ってますか〜!
退かぬ!! 媚びぬ!! 省みぬ!!
“愛ゆえにラーメンを捨てられない男”が、またやって参りました。
ちょっとイレギュラーですけれども、「その71」の番号を温存したまま「その72めでたいや」でございます。
だってね、つい本日のお昼に行ってきたのですもの。
記憶が新しい方が書きやすいのですもの。あはははは!
ってゆうか・・・
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めでたいや
(in
会津若松市) |
パソコンのデータ整理したら、『黒はせ川』の写真がどこに行ったか分からなくなってしまったのですもの。(トホホ・・)
←(おいっ!)daddy
まあ、「削除した」ワケではなく「どっかに保存した」のは間違いないので、必ず見つけて穴埋めいたします。
大船に乗ったキモチでご安心ください。だーっはっはっは!(大船?)
(閑話休題)
「めでたいや」と言えば、会津若松の超有名店。お昼時ともなれば、客足が途絶えることはありません。
しかも、博物館のすぐ近く!
なのに、どうしてこれまで「ラーメン道」に登場しなかったのか?
そこには、聞くもナミダ、語るもナミダ、“哀切の物語”があったのでした。うむっ。
ということで、ラーメン道、もういっちょー!!
1 過去の因縁!
『因縁』などと言うと大袈裟ですが、これまでこのお店とはどうも相性が悪かったのでございます。
そう・・あれは東山温泉入口方面から現店舗に移転し、間もない頃であったかと思います。
訪れた「めでたいや」は型破りに大きな店で、観光バスのお客さんでも楽々呑み込めるくらいの席数がありました。
で、悪い予感が的中! ・・・長時間、待たされたのです。
家族ともども空腹に目はかすみ餓死寸前! もはや一刻の猶予も無い!
おいコラ、どうしてくれる!
〜と思ったところにようやくラーメン到着・・・のはずがスルーして隣のテーブルに。
(ええー!こっちの方が注文はやかったのに・・。)
ま、そんなオトナゲないことも言えませんが、ヤリ場の無い怒りがムラムラと。
嗚呼、僕の人生は間違いだった!
←(大袈裟だってば。)daddy
〜そんな状況で食べたので、もはやラーメンの味などは記憶に残りません。
「二度と来るまい」と胸に刻んだのでした。
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めでたいや
(in
会津若松市) |
そして因果は巡り、時も巡り、3年前に再び会津へ転勤。
赴任してきた博物館は、何と「めでたいや」のすぐ近所ではありませんか。うむぅ・・・。
で、着任早々・・・
ネ、博物館の近くで美味しいラーメン屋さんはどこ?
サナエ 「めでたいや」さんがユーメイみたいですよ。もう行きました?
(心にズキン!) あ・・う・・やっぱ、そうか。(あの日の悪夢がよみがえる・・)
でも、そこはさすがに分別のある大人でございます。うん。
今でも繁盛しているというのは、きっと接客が改善されたんだな。イヤ待て、そもそも“あの日”も凄く混雑していた。
もしかすると、たまたま『最悪のタイミング』にぶつかっちゃったのかもしれないな。
たった一度の過ちで全てを評価するのはいかがなものか。
きっと本当はいい人達なんだ。後から気付いて心から悔い改めたに違いない。うん、そうに決まった!
行ってきま〜す!
長年のトラウマを自ら解消いたしまして、心は晴れて足取りも軽く・・・さあ着いた!
ええ〜!定休日!?
何と言うことでございましょう、この巡り合わせの悪さ。
積年の怨念をチャラにしようと思い立った、その日、その時、まさか“アチラ側”から拒絶されるとは。
この世には神もホトケも将軍様もないのかっ!
←(将軍様はイラナイ。)daddy
そして後日。
こんなことでメゲてはいられません。再チャレンジあるのみ!・・でございます。
しっかりと定休日でないことを確認し、“よもや”のサイフも確認し、サイフの中身まで指差し確認してGO!
(今日こそは。)
心は軽く、足取りも軽く、ちょっとスキップなんかしちゃって角を曲がります。
よしっ!開店してる! (何故かここでも“指差し確認”)
今日こそは、積年の怨念が解消されるのでございます。人間、心にわだかまりを持ったままでは生きられないのです。『浩然の気』が大切なのであります。
さあ、ノレンをくぐります。引き戸をガラガラと開きます。
目の前に立看板・・・「ただいま混雑のため、出来上がりまで30分ほどお時間を頂戴いたします。」
ええ〜!仕事に間に合わないじゃん!
2 めでたいや再訪!
“幸運の女神の後ろ髪は短い”と申します。決定的に相性が悪いのです。
その後、僕は「めでたいや」に行くことをキッパリと諦めました。諦めがいいのです。
かくして三年が経過・・・そして2月某日、福島県の地方紙二紙に掲載された「人事異動予想(いわゆる“新聞辞令”)に僕の名前がありました。
ああ、これで慣れ親しんだ会津ともサヨナラか・・・。会津勤務の思い出が走馬灯のようによみがえります。
楽しかったこと、大震災のこと、様々な人との出会いと別れ。
会津の人情と、そこに培われた歴史と、風光明媚な景色と・・・めでたいや。
・・めでたいや!?
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めでたいや
(in
会津若松市) |
・・・やはり、心のどこかに引っかかっていたのです。
僕の性格として、悪印象を持った状態でお別れしたくはないのです。人がいいのです。気が小さいのです。
そして遂に・・・本日、『再訪』の時がやって来ました!
お昼時、車で向かった「めでたいや」は、既に駐車場がほぼ満杯。
それでも何とか車を滑り込ませ、ノレンをくぐって引き戸をガラガラと開きます。
目の前に立看板・・・「ただいま混雑のため、出来上がりまで30分ほどお時間を頂戴いたします。」
なにぃ〜!
こっ・・・これはデジャブですか?デジャブですか!?
・・・ん? 待てよ、そんなに中は混んでないぞ。
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店内風景/玄関方面
(in
めでたいや) |
お一人さまですかぁ?
あっ・・はい!
お好きな席へど〜ぞ〜♪
ということで、一階のテーブル席に着席。
さて、何にしようかな? ・・と、テーブルの上には大きなお品書きが。
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お品書き
(in
めでたいや) |
幾重にも折りたたまれたお品書きに、びっしりと並んだ料理写真とメニュー。
会津名物ソースカツ丼はもちろんのこと、ドンブリ物のラインナップも充実。セットプランも豊富。
『冷たい麺』に至っては、“年間いつでも”の表示が。
(これだけメニューが豊富なら時間がかかるワケだ・・。)
ひときわ目に付くのが、メニューに付けられた“名物”の赤文字。
ナニナニ・・・名物ねぎ肉中華そば 800円。
ねぎ肉中華そばの大盛でお願いします!
ねぎ肉中華の大!かしこまりました〜♪
よろぴく♪
3 店内風景!
待っている間、店内をぐるりと一瞥。
調度品も新しくて店内は清潔。隅々まで清掃が行き届いている感じ。
(これは女性にも人気が高いのでは・・。)
壁には大きな「お品書き」の板が。
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お品書き
(in
めでたいや) |
手元のメニューはごちゃごちゃ感がありますが、壁のメニューは全体が一望できます。
ほぅ・・醤油と味噌と辛味噌のシリーズで、いずれも「ねぎ肉中華」に“名物”の吹き出しが。力を入れてアピールしている感じ。
(やっぱりコレを注文してよかったな、ふっふっふ。)
「塩味」はなくて「タンメン」になるのか。
年中無休の「冷たい麺」の中に『高遠中華そば』なるメニューを発見。
蕎麦ツユに大根オロシを入れるアレかいな・・・気になる。
一方、二階方面を仰瞰すれば・・・
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二階方面
(in
めでたいや) |
ちょっと、お店のおねーさんが写り込んでしまいましたが、二階への階段でございます。
一階はテーブル席、二階は・・・以前の記憶が正しければ「座敷席」のはず。
この大きな階段、ホームページでは「幕末の会津をイメージした」とありました。
「会津」というより、坂本龍馬の池田屋事件に出てくる二階への大階段が想起されますな。
で、テーブルには・・・
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テーブルの上の胡椒
(in
めでたいや) |
テーブルの上には割り箸と水ポットと不思議な形の胡椒入れが。
この胡椒入れ、先のほうが尖っていまして、その穴が大きい。(上の写真のマルの中↑)
うーむ・・・迂闊に振ると、どどーっと出てしまいそうであります。
(気をつけねば。)
なお、入口に雑誌や漫画も山積みになっていまして、さっそく物色して「モーニング」をゲット。
どうせ“30分待ち”だしな。
(さて、今週の「社長
島耕作」はどうなったか・・。)
ふむふむ。
ええー! そんなー!
おっ・・そうくるか。 なるほど・・・。
うひゃひゃひゃひゃ!
4 ねぎ肉中華!
おまちどおさま!
うゎ、ビックリした!
“30分待ち”とタカをくくっていたので、不意をつかれました。(意外と早いじゃん。)
で、やって来た「ねぎ肉中華」はといいますと・・・
ほれ、ど〜〜ん!!
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ねぎ肉中華
(in
めでたいや) |
い〜い香りだ!!
ホームページでは、“煮干ダシの強い香り”とありましたが、それほど際立ってはおりません。
むしろ豚骨や鶏ガラと調和のとれたバランスのいいラーメンの香りです。
最近は、節粉を後がけした“節系ラーメン”が花盛りですが、あれだとどこの店で食べても同じ味になってしまうので、支持できません。
“香り付け”ではなく、あくまでも“煮干の味”そのものをスープの隠し味にした喜多方の「はせ川」と同じ路線です。
好感が持てます。
さあて、コショーをかけなくっちゃ・・。
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胡椒入れ
(in
めでたいや) |
ええ〜!!
大惨事でございます!
例の尖った“砲弾型”の胡椒入れを振りかけましたら、案の定、どばーっと噴出。
だから言ったのにぃ!
←(言ってません。)daddy
まさか本当にどどっと出るとは思わなかったので、油断しました。見たまんまなのでございます。
ま、そこはそれ・・・出すぎた胡椒を掬って修復。もっかい、真上からの写真撮影を。
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真上から
(in
めでたいや)
←ネギに胡椒が・・。 |
さあ、気を取り直して食べるとするか。(しかし、いい香りだな。)
どれどれ。ズルズル・・・
うを〜!!
なんだこれは。なんだチミは!←(志村)
こんなに美味かったのか!
これぞ気をてらわず、ニューウェーブに走らず、正々堂々と中華そばの王道を歩んできたラーメンではありませんか。
細切りネギと脂身が少ないバラ肉チャ−シューとのコンビネーションも抜群。さすが『名物』をうたうだけのことはある。
チャーシューはやっぱりこうじゃなきゃ。
ニューウェーブ系ですと、オリジナリティを出すためにドでかいのをドーンと乗せたりするものですが、あれは実に食べにくい。
ラーメンと別の食い物が乗っけてあるようで、トッピングの分をわきまえていないのです。(でしゃばり過ぎです。)
その点、この出し方は非常に好感が持てるのであります。
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もう一枚
(in
めでたいや)
←漬物がついてくる。 |
そして、この麺。会津麺としてはいっぷう変わった麺を使っています。
会津のオーソドックスな平打ちの縮れ太麺よりひと回り細いタイプで、食感が独特でありますナ。
これは、モチモチ感を失わないために、その日に打った麺を寝かせずそのまま使っているとのこと。
通常の多加水会津麺の透明感やコキコキ感はありませんが、これはこれで一つのスタイルと申せましょう。
麺を食べ終わった後のスープの表面を見ますと、薄く黄色い油が浮いています。
おそらく、鶏のトリ皮から抽出した鶏油(チーユ)などを使っているのではないかと思われまする。
この油の風味がまた、そこはかとない旨みを加えていて・・・
あひゃ〜ん極楽ぅ!!
ああ、今回も大満足。
しかも、過去の恩讐を乗り越えた奇跡のめぐり合い。
うを〜、僕の人生は間違いではなかった!
←(またソレかい。)daddy
あのままイソップの「食べられない木の実は不味い」みたいに思い込んだりしたら大変でした。
やはり多くの人から支持されるものにはそれだけの理由(わけ)があるのです。
そもそもの誤解の元は、店先の立看板に「30分ほどお時間を頂戴いたします」と書いてあったから。
今日なんか、8分で出たじゃないの。やれば出来るじゃないの。ん・・・・?
あれ・・・・・?
ということは・・・・・・・・・・
ええ〜!もしかしてあの看板、いつも立ててあるの〜!!?
ラーメンって、ホントにいいもんですね〜♪
/// end of the“その72 「行列店/めでたいや!」” ///
《追伸》
「めでたいや」のスープは全部飲んでしまいました。
最近は健康のため、塩分や脂分に気をつけていることもありまして、基本、残すようになりました。
実際、会津若松のラーメン屋さんは喜多方に比べて塩分・脂分が多い店が多いのです。
しかあしっ!
それでも、ついついスープを最後まで飲んでしまうのが「こうみ家」と「しせん家」の二軒。
そこにもう一軒、「めでたいや」が仲間入りというわけです。
ただし、今日は本当にラッキーだったと思いますが、「めでたいや」は12時にはほとんど駐車場が満杯。
かなり客席が多いのにもかかわらず店内は満員で、入口に行列ができているのもマレではありません。
お昼時間をちょっと外して行くのがコツ・・・かもしれません。
では、また次の「新・ラーメン道」で・・・See
you again !
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