Our Way
of Ra-a-men 68
岸波 皆さん、今日もおいしいラーメン喰ってますか〜!
退かぬ!! 媚びぬ!! 省みぬ!!
“愛ゆえにラーメンを捨てられない男”が、またやって参りました。
本日9月1日は僕の誕生日であったワケですが、早速、色々な方からお祝いのメッセージをいただきました。
そんな中に、「ファッションの達人!」のカリスマ彰からもホレこのとおり・・。
【変わり種ラーメン】 大阪出張の帰り、新大阪駅構内の「浪速そば」でいつも気になっていた「新大阪そば」460円をついに食す。ラーメンに蕎麦つゆをかけ甘く煮た牛肉で変化つけたもの。これイケるわ。
それで終わりかよっ! (誕生日祝いじゃなかったんだ・・orz)
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浪速そば
(by
カリスマ彰) |
たしかに“変わり種”ですが、これは中々旨そうですね。
そう言えば、喜多方の『さゆり食堂』にも「らーどん」という、ラーメンスープにうどんだったか、うどんつゆにラーメンだったかのメニューがありましたっけ。(食べてませんが)
待てマテ、僕がひいきの福島県庁裏『もみぢ食堂』の「中華もり」も、盛り蕎麦の麺をラーメンに換えたメニューでした。
うむぅ・・・世の中には、意外とこの手のタイプって多いのかも。
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もみぢ食堂
(in
福島市) |
しかし“変わり種”だけに人によっては好き嫌いもあることでしょう。
好き嫌い・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・。
そう言えばっ!
「バファリンの半分は優しさでできている。岸波の半分はラーメンでできている。」とよく言われますが・・
←(言われんのかいっ!)daddy
実はかく言う僕、ラーメンの好き嫌いやお店の作法の好き嫌いが結構多いのであります。
ちょっと、いつものパターンとは違いますが、今回はそのあたりをカミング・アウトしたいと思います♪
ということで、ラーメン道、もういっちょー!!
1 太麺大好き!
何度も書いていますが、僕の好みの麺は喜多方ラーメン・会津ラーメンのような「平打ち縮れ太麺」でございます。
これがしょうゆ味でワンタンも入れば言うことなし。
初めて行くラーメン屋さんでは、十中八九「ワンタンメンの大盛り」を注文いたします。
冷たいラーメンなんかでも、やはり平打ち縮れ麺がいいですね〜!
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ひえひえラーメン
(紗羅家
in 会津若松市)
←平打ち縮れ麺! |
何故、そうなったか?
僕がラーメンに目覚めたのが、札幌ラーメンの広まってきた高校の頃、福島市内の『石狩食堂』や『五右衛門ラーメン』からなので、そもそもサッポロ風の太麺から入ったのです。
さらに第二次のマイ・ブームが、就職して赴任した喜多方の“平打ち縮れ太麺”に出会ってから。
単なる太麺ではなく、幅広で縮れている太麺が唇をくすぐる官能・・・・
あああああ、たまりませぬぅ。(しゅーっ) ←魂が抜けていく音。
そんな僕ですから、これと真逆の麺・・・ストレートな細麺はどうしても苦手です。
ただし例外があって、福島市駅前の『屋台ラーメンよしだや』のような極細チリチリの縮れ麺や方木田地内にある『シセン』の黄色い玉子麺ならオッケー。
一番ダメなのが、博多ラーメンによくあるタイプの細くて硬くて全く縮れのない棒麺でございます。
←(硬いというのは、茹で方でなく「低加水タイプ」ということだね。)daddy
きっと太い麺のボリューム感や縮れ麺の食感、玉子麺の味わい・・・つまり「麺」そのものを楽しめるタイプが好きなのでしょうね。
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支那そば
(よしだ屋
in 福島市)
←ちりちりの縮れ細麺! |
また、スープは醤油も味噌も塩もカレーもとんこつ醤油も背脂チャッチャもおっけーですが、唯一ダメなのが本場九州風のとんこつスープ。
いえいえ、香りを抑えた東京とんこつスープや同じ九州とんこつでも観光客向けにマイルドにしたのは食べられるのですよ。
あくまでも“本場九州テイスト”のヤツです。
これはもうトラウマと言ってもいいくらい。
十数年前、仕事の関係で度々九州に出かけることがありました。
その最初の博多行きの時・・・ラーメン大好きな僕としては、どうしても本場博多のとんこつラーメンを食べなければなりませぬ。
それも観光客向けの店ではなく、あくまでも本場ガチガチのとんこつラーメンでなくては来た甲斐がありません。
そんなお店を地元の人に聞きながら、あっちへウロウロ、こっちへウロウロ。
するとっ・・・!
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細麺
←やはり太くて縮れてる方が・・。 |
見つけましたよ、地元の人たちが「本物ならココだよ」と言ってたお店!
ふっふっふっふ・・・
だーっはっはっは、観念しろっ!
さて、店の引き戸を開けた瞬間、その事件は起きました。
ぶわーーーーーーーっと強烈な圧力を伴って襲いかかる禁断の臭気!
ええーっ!なにこれ〜!
まるで見えない魔物がドカーンとぶつかって来たような臭気の衝撃。
いえいえ、ここでひるむワケにはまいりません。
こちらも、それを押し返すべく精神のパワーを高めます。
無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄〜!
←(ジョジョかい!)daddy
で、華麗に敵スタンドを撃破して早速注文。
時間をかけずに出てまいりました。どん!
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博多とんこつラーメン
←これは話の現物ではありません。 |
うっ・・これはぁ・・。
・・・非常に言いにくいのですが、それはもう食べ物と言うよりも動物の死体の臭い。
←(言っちゃったね。)daddy
それでもせっかくなので食べなくちゃと。
いえ、食べようと努力しました・・・が無理でしたorz
こういうのって、沖縄の「臭豆腐」を途中断念したのに続く二度目の敗北。
完全なる敗北です。
西日本の人があんなに美味しい納豆を食べれないといいますが、やはり『食文化の壁』ってあるんですね。
この事件がトラウマになり、それまで食べることができたマイルドなタイプのとんこつラーメンも、以後は「頼まれない限り注文しない」ようになりました。
←(誰も頼まないと思うよ。)daddy
地方による味覚の好みの壁は、とてつもなく高いということを肝に銘じた事件でした。
2 ラーメン屋の苦手な作法
どういうタイトルにしていいか迷ったのですが、次はラーメンそのものではなく「ラーメンの出し方」の好き嫌いです。
一つはスープを飲むためのレンゲ。
あれをドンブリに突っ込んで出すお店・・・これが困ります。
あれは何でですか?
右手に箸、左手にレンゲを持って二刀流で食べろと言うのですか?
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最初から入ってるレンゲ
←邪魔なんですけど。 |
僕の食べ方は、今も昔も、麺と具を食べ終えてからスープを飲み干す・・・コレしかありません。
両手を使うと言うことは、麺を食べ食べスープを啜る?
考えられな〜い!
それとも、「まずはスープから」って、アレのためですか?
この「まずはスープ」も僕には考えられません。
だって、最初に塩辛い味を口にしたら、麺を食べたときに味がぼけるじゃありませんか?
せっかくラーメン屋さんが、麺を食べたときにベスト・マッチングになるようスープを調味しているのに、それはあんまりだ。冒涜だ。虐待だ。うん、そうに決まった!
←(落ち着けっ!)daddy
じゃあ、どうすればいいのか?
これもよくあるように、テーブルにレンゲをたくさん置いといて必要なときに取れるようにするか、レンゲ置きに添えて出すかして欲しいものです。
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テーブルのレンゲ
←必要なとき取れる。 |
これなら邪魔にならない。
左手で持ちっぱなしという鬱っとおしさからも開放される。うん、カンペキ♪
よくよく考えてみると、二刀流で食べなくてならないのは、ストレートで味が沁みにくい低加水麺の場合かも。
ならば、そういうタイプだけは許しましょう。
多加水麺や縮れ麺だった場合は、ぜーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーったいにダメ。(ふぅ)
そしてもう一つの苦手は「塗り箸」を出す店。
昔はどこの食堂も割り箸が当たり前でしたね、ラーメン屋も定食屋も、もちろん立ち喰いも。
ご飯ものならばどちらでもいいでしょうが、“麺に塗り箸”ではとにかく食べにくい!
特にアンカケなど滑りやすい系のラーメンには最悪。
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麺に塗り箸?
←勘弁してほしい・・。 |
なんで、こんなことになってしまったのか? “エコ”?
「日本の割り箸のせいで発展途上国の環境破壊が進んだ」という誤った風評で、塗り箸を使う店が一気に増えたような気がします。
でも、割り箸は間伐材で作られるのですよ。
←(昔、林業公社で造林・育林を担当してた。)daddy
森林を育成するためには間伐が不可欠。使われなくなった間伐材は、そもそも柱などにできない品質の材なのでそのまま山に放置せざるを得ません。
むしろ森が荒れて、環境破壊に繋がるのです。
ただ、そんなことよりも・・・・・
塗り箸を出す店は、なぜか「ラーメンが不味い」んだよ、ケイコ。
あはは! 気のせいじゃないの?
ホントだよ、たまに例外はあるけれど。経験的には圧倒的な確率だよ。
・・まあ、実際そういう店は多かったね。
誤った情報に基づいてエコを気取るくらいなら、もっと味に精進しろって言いたいね。
食べ辛いのは間違いないわ。
・・・もしかすると、アレって“自白”じゃないのか?
塗り箸を出すことが?
うん、「ウチはラーメンは不味いけど、その分エコは考えてるよ」っていう。
や・め〜い!!
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どちらでも♪
←こうしておけばネ! |
せめて・・・最近東京でも増えてきましたが、塗り箸と割り箸の両方を箸立てにおいて好きな方を選べる・くらいの配慮はしてほしいものです。
3 つけ麺の怪
で、意外かもしれませんが、最後の苦手が「つけ麺」。
最近、大ブレイクでございますよね?
僕がいつも行くスーパーの麺コーナーにも、どーんとど真ん中に置かれています。
魚介系スープ、極太麺がトレンドのようであります。
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つけ麺
←いろいろ出てます。 |
いや、いいんですよ、味も麺が太いところも。(ホントに)
だけどアレって、美味しいのは最初の一口だけでしょう?
「温かいスープに温かい麺」とか、「冷たいスープに冷たい麺」ならまだ許せます。
でも「温かいスープに冷たい麺」!?
何が悲しゅうて、そんなミスマッチにしなくてはならないのか。
・・・そして、ほとんどの有名なつけ麺店がこのタイプ。
食べ進めると、あっという間にスープがぬるくなる・・・とても悲しいキモチになるのです。
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いろいろなタイプが |
店によってはスープの中に焼き石を入れておくとか、油多めで冷めにくくするとかしています・・・大した効果は感じられません。
また大抵の場合、最初から麺が大盛りになっているので、食べていくうちに少なからず麺の水分でスープが薄まっていきます。
最初の一口がベストとすればどんどん不味くなる。
薄まるのを織り込んでスープの味を濃くしている場合には塩ょっぱ過ぎる。
どちらに転んでも、美味しく“一杯”を全うすることができません。
友人に勧められていろんなつけ麺を試しました。でもダメ。
何で? 何でみんなの舌はその事に気付かないの? ・・・と思います。
そう思わない?ケンちゃん。
うーん、それはそうなんだけど・・。
今のつけ麺って、普通のラーメンと同じ具が入ってるよね。
うん、スープだけ少ない。(濃いけど)
あれって、小ドンブリでスープを節約してるだけなんじゃないの?
ええー!
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野菜つけ麺
←食べづらくないの? |
まあ、ほかにもいくつか好き嫌いのポイントがあるのですが、そこは別の機会。
ところで、なぜ今回、この「好みのタイプ嫌いなタイプ」を書いたのか?
それには必然の理由があったのです!
それは・・・・
次回、その69『自家製麺 えなみ!』の記事に無くてはならない伏線だからです。
さて、僕の“嫌いなタイプ”に真っ向から挑んでくる新進気鋭の人気店・・・対決の結末やいかに!?
こう、ご期待でございます。
いや〜ラーメンって、ホントにいいもんですね〜♪
/// end of the“その68 「好みのタイプ苦手なタイプ」” ///
《追伸》
こういう記事を書くと気を遣っちゃうんですよねー。
ラーメンに限らず、食文化なんて好みの問題ですから。
納豆や臭豆腐の例を挙げましたが、地域の伝統に根ざした食の好みって間違いなくありますもの。
箸とレンゲの二刀流だって、スープの絡みにくいストレートの棒麺を使っている地域なら当たり前のこと。
第一、日本で美味しいと考えられるラーメンをそのまま台湾やオーストラリアに出しても支持されません。(前に書いたよね)
ワインやビールやバーボンも、やはりその国の空気の中で飲めば格別の味わいがあるのです。
年代による好みだってあります。
要するに「食」は、わがままでいいんです。
だから、僕は現在の僕の好みを大きな声で主張します。
ラーメンは、平打ち縮れ太麺が一番〜んっっっっっ!
では、また次の「新・ラーメン道」で・・・See
you again !
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次回紹介!
自家製麺えなみ
←つけ麺、細麺、塗り箸・・
岸波、宗旨替えか!? |
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