Our Way
of Ra-a-men 57
岸波 皆さん、今日もおいしいラーメン喰ってますか~!
退かぬ!! 媚びぬ!! 省みぬ!!
“愛ゆえにラーメンを捨てられない男”が、またやって参りました。
僕はどちらかというとトンコツラーメンが苦手で、何軒か「美味しい!」という店にも巡りあったのですが、全般的には「がっかり!」の方が多いように思います。
特に、典型的な棒麺・真っ白ドロドロスープの場合は、“ごめん許して。もうしません。”となってしまうのでありますよ。
ところがっ!!
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こうみ家
(会津若松市)
←白虎通りに移転した現在のこうみ家。
※記事は当時のものです。 |
アリカ 本当に美味しいんですから、一回試してくださいよ。
と、アリカちゃんに言われていたのが、富士通通りに面した「こうみ家」というお店。
以前、あのN主任と一緒に店を訪ねたのですが、運悪くちょうどお休みだったことは、ラーメン道42「懐かしの坂内食堂」でご報告したとおり。
しかし、現在は会津若松在住。
しからば是非、その真偽のほどを確認しなくてはなりますまい。
ということで、ラーメン道、もういっちょー!!
1「こうみ家」への道
ね、行ってみない?トンコツラーメンのこうみ家。
あっ!あそこ美味しいんですよ。是非、行きましょう!
ということで、我らが“浴び酒天使”ドロシーさんと一緒に食べに行ったのが半年ほど前。
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こうみ家
(会津若松市)
←執筆当時の店。 |
その時の感動をすぐにアップすればよかったのですが、相次ぐ新コーナーのスタートやcinemaアラカルトのラッシュにかまけてるうち、いつか来た道へ・・・
(あれっ? “こうみ家”の写真はどれだっけ?!)
撮り溜めた写真の整理が悪くて、どれがどれやら分からなくなってしまったのです。
←(またかよ!)daddy
しかも、時が過ぎるうちに・・・
(んーと、どんなふうに旨かったんだっけ・・?)
と、記憶までもが・・・。
しかあしっ!
再チャレンジする機会は突然に訪れたのでありまする。
やっぱり旨いなぁ、古川農園のラーメンは。
ある日、僕としては若松イチ押しのラーメン屋「古川農園」で手打ちワンタンメンを食べておりまして、ふと気づくと・・・
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手打ちワンタンメン
(古川農園) |
あれ? レジのところに見慣れない張り紙が?
ここには数限りなく訪れている僕ですが、そんなものを見たのは初めてです。
何が書いてあったかといいますと・・・『くずチャーシュー100グラム140円』。
ええー! こんなのを売り出したんだ!
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縮れ麺が太い!
(手打ちワンタンメン) |
早速、それを購入に行きまして・・・
300グラムパックで420円になります。
~とのこと。
ふっふっふっふ・・。ぶわーっはっは!
心の底からわきあがる喜びは隠しようもなく、購入したチャーシューパックを小脇に抱えると、ワタクシメは意気揚々と博物館へ引き上げ、給湯室の冷蔵庫に注意深く格納したのでありました。
←(全然、こうみ家の話にならないんだけど・・・)daddy
2 こうみ家・再訪!
そして翌日・・・
まったくドジなんだから! 冷蔵庫に置き忘れるなんて。ヤクタタジュ。
ひえー!すいません、すいません、すいません! (でもなんで、フィリピーナ?)
ということで、お昼時にケイコが車で取りに来ることに。
となれば当然、二人でお食事でございます。
えっとね、マークしてる店あるんだ。若松警察署裏の「よどや」ってとこ。
うん、いいわよ。
早速、「よどや」へ向けてGO!でございます。
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らーめん よどや
(会津若松市) |
まったくドジなんだから! 休業日をチェックしてないなんて。ヤクタタジュ。
ひえー!すいません、すいません、すいません! (だから、なんでフィリピーナ?)
どうもこの2、3日は、風水の方角とかが悪かったようで。ふーぅ・・・。
意気消沈しながらも、次の店を探さねばなりません。
富士通通りを南へ戻りながらあれこれ策を巡らしておりますと・・・
あーっ!「こうみ家」が開いてる!
←(やっと本筋かい!)daddy
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こうみ家
(会津若松市) |
早速、車を駐車場に割り込ませてGO!でございます。
以前、「こうみ家」は夜だけのお店だったのですが、最近はスタッフを拡充してお昼の営業も始めたのか?
入口の横に掛けられたプレートを見てみますと・・・
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営業時間
(こうみ家) |
おー! 営業時間をひっくり返して「お昼の店」に変更したようですな。
(うん、いいんじゃないの。)
しかも、若松は水曜日に休みのラーメン屋が多い中、ここの定休日は月曜日。
月曜日といったらアナタ! 博物館と同じじゃありませんか。
ぶわーっはっはっは!
←(喜びに逆上しているようであります。)daddy
そして、その上を見上げますると・・・
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店頭の一句
(こうみ家) |
“とんこつで笑うは さぞうまし 食して語れ こうみ家の味”
おー! このコピーを見ていきなり記憶が戻ってまいりました。
そうそう・・・衝撃的に旨いトンコツラーメンだったんですよ!
3 本日のご注文!
店の扉を開けますと、ぐるりカウンターだけの客席。
おっと、思い出しました。
注文は、奥の発券機で購入するのでした。
では、さっそく・・・
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奥の発券機
(こうみ家) |
ここのメニューは、基本的に「らーめん」だけ。
そこに味玉を載せた「味玉らーめん」、チャーシューを載せた「ちゃーしゅーめん」がありまして、トッピングに「のり」や「ほうれんそう」がある。
これら全部を載せたのが「らーめん全部のせ」。
量の半分なのが「ハーフめん」で、中盛りが100円増し、大盛りが200円増しでございます。
←(別に「餃子」もある。)daddy
ケイコがらーめん、僕が「味玉らーめん」を大盛りで注文。
カウンター越しに、食券を渡します。
カウンターの角々のところに座りますと、ちょうど目の前で、4人分くらいが出来上がるところ。
粋でイナセなお兄さん二人がラーメンを作っておりまして・・・
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カウンターの中
(こうみ家) |
非常に馴れた手早い動き、動作がキビキビしております。
ドンブリにスープを張る、一方で湯切りをやる、眼にも留まらぬ速さでトッピングを載せましてお客に配り始めると、一方はすぐに次の麺をズンドウに放り込む。
華麗で見事なチームワークでございます。
さて、これを作らなきゃ・・。
カウンターの上に“取り放題”の生ニンニクが盛ってありまして、ニンニク潰し器が添えてある。
お好みでコレを入れたいお客は、自分で薄皮をむきニンニクのペーストを作るのです。
さっそく、一つ・・・
だいじょうぶ? 午後も仕事なんでしょ。
うん、できるだけ今日はしゃべらないようにする。
さらに何か言いいたそうなケイコの気配を察知し、話をそらそうと・・・
おおー! 会津魂!
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会津魂
(こうみ家) |
会津魂“Tシャツ好評発売中”・・・ワケが分かりません。(うっうっ・・)
4 味玉らーめん
はい、おまちどうさま!
ええー! 早い!
あっという間の早業。
目の前にケイコの「らーめん」が・・・
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らーめん
(こうみ家) |
この輝くスープの色、ツヤ・・・たまりませんんんんんんーっ!
麺は、幅広縮れの会津麺と棒麺の博多麺が選べるのですが、もちろん僕らは会津麺。
しかし、注文から出来上がるまでのスピードといったら、尋常ではありません。
おそらく2分半くらいの早業でありましょう。
しかもっ!
麺が生煮えなんてことは全然なくて、まさに絶妙の茹で加減なのであります。
これぞ“こうみ家マジック”! ・・・いったいどうなってるのでしょう?!
いっただ~きま~す!
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らーめん
(こうみ家) |
とるものもとりあえず、ケイコ、怒涛のがぶり寄り。
海苔の香ばしい香りがプーンと・・・
うっ・・・たまんねぇっス!
ということで、ワタクシメの「味玉らーめん・大盛り」・・・
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らーめん
(こうみ家) |
ををををを~!!
もう、なんと申しましょうか、言葉もありません。
言葉もないから言いません。
ですがっ!
何なんでしょう、このまろやかなスープは。
これが下手なトンコツスープですと、真っ白でドロドロなだけの平板な味ですが、ここのは全く違います。
トンコツでありながら透明感を失わず、ダシの複雑な味わいがグレート!
ここに、隠し味程度のニンニク・ペーストをちょっと加えましたら、・・・ねえアンタ!!
←(誰が“アンタ”だ。)daddy
デリーシャス! これぞ、トンコツ革命!!
大満足、奇蹟のトンコツラーメンでございました。
あはははは!
ちょっと待って!
ん?
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くずチャーシューあったでしょ!
(こうみ家) |
くずチャーシューは?
あ~! (取って来ます!)
このヤクタタジュ。
なにはともあれ、ラーメンってホントにいいもんですね~♪ あはははは!
/// end of the“その57「トンコツ革命/こうみ家」” ///
《追伸》
これだけ美味しいトンコツラーメンは、なかなかにあるものではございません。
どちらかというと、東京トンコツラーメンに近いかもしれませんが、脂がくどくないため、意外なほどアッサリ食べられます。
そして、麺とスープのバランスがまたいい。
もしかすると、博多麺でも美味しいかも知れませんが、やはり会津で食べるなら僕と同じ会津麺バージョンをオススメいたします。
トンコツ好きの飾り職人のヒデ君にも是非、オススメしたいと思います。
あはははは!
《追記 2018.1.2》
その後「こうみ家」は移転し、駅前から続く白虎通りの養蚕町で営業しています。
スタッフも入れ替わりがあったようで、メニューの幅も広がり、現時点でどういう傾向のラーメンに進化しているか分かりません。
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ラーメン
(こうみ家)
←最近の写真。 |
でもきっと、変わらずに美味しいラーメンを提供してくれていることでしょう。
では、また次の「新・ラーメン道」で・・・See
you again !
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