Our Way
of Ra-a-men 53
岸波 皆さん、今日もおいしいラーメン喰ってますか~!
退かぬ!! 媚びぬ!! 省みぬ!!
“愛ゆえにラーメンを捨てられない男”が、またやって参りました。
僕は二週間にいっぺん福島に帰っていますが、ケイコは家のこともありますので、毎週福島に帰っています。
ということは、二週に一度、僕は淋しい週末を送っているわけで。
しかあしっ!
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中華そば・三春軒
(会津若松市) |
そんな週末に、やはり頼りになるのは会津在住の皆さん。
特にアリカちゃんは、岸波通信と数年来のお付き合いということで、気軽にラーメン取材のお付き合いをお願いしておりまする。
でも、以下のメールでお分かりのように、問題が一つ・・・。
アリカ
今日はごちそう様でした。
本日はミィちゃん(Windows
Me)の機嫌がいいようで、メールが打てます。
ラーメン屋さん、とっさに思い出せないので、覚えているうちにメールしますね。
ラーメンと聞いて、中華屋さんとは気が付きませんでした。
中華屋さんなら、しせん屋、萬来軒や大川、南京、黄閣楼とか...
ラーメンやさんも、警察署前に布袋屋、5中の方に家具屋、(名前は思い出せませんが)商工会議所の先とか、学鳳高校の先に向かい合って2件あります。
少し足を伸ばせる時には、例の旧北会津の所や、
旧河東の古川農園(人気店ですが、代変わりしてます)など。
ちなみに、私が食べたことのあるのは、北会津の所だけです。 |
そうそう、アリカちゃんは、あまりラーメンの食べ歩きをしていないのです。
しかし、そこはそれ“皆無”ではないワケで、数少ないレパートリーの中でも“記憶に残るラーメン”こそ、本当においしいラーメンではありますまいか。
そんなアリカちゃんに案内していただいたラーメン屋、今回はご紹介でございます。
ということで、ラーメン道、もういっちょー!!
1 目指すは七日町
モシモーシ、今日のお昼、ラーメン取材に付き合わない?
は~い、喜んで。じゃ、12時に車で迎えに行きますね。
~ということで待ち合わせ、どこへ行くのかアリカちゃんからの提案が。
すごーくキタナイ店ですけど、昔風ラーメンどうですか?
いいねいいねソレ。で、どこにあんの?
七日町の駅の向こうにあるんですよ。
「七日町」は「なぬかまち」と読み、会津若松で最も古くから栄えた町。
近年は、七日町街並推進協議会の尽力で“大正ロマンのまちづくり”を行って賑わいを取り戻し、全国から注目を浴びている町でございます。
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絵ろうそくのお店
(会津若松市七日町) |
その目抜き通りである“七日町通り”は、大正から昭和にかけての古い街並みが復興され、観光客の絶えない場所。
漆器や絵ろうそくのお店、造り酒屋や豆腐屋などが、古き良き時代の面影をとどめながら立ち並んでおりまする。
←(そういう時代風に復興したんですけどネ。)daddy
アリカちゃんの運転する車は、その街並みを通り抜け、通りのはずれにある只見線の七日町駅も通過いたしました。
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只見線七日町駅
(会津若松市) |
只見線の線路も越えるの?
線路の向こう側に少し行って右側にあるんですよ。
~ということで、線路を越えて程なく右側に、本日のターゲットである三春軒が!
←(最初の写真がソレです。)daddy
2 あ、寅さんラーメン!
小さい店なんだね。駐車場はあるのかな?
たしか、道路の右奥の方にあったような・・。
~ということで、右折をいたしましたら、確かに数台停められるだけの小さな駐車場が。
ここを目的で来るならば、歩きか市内周遊バスの“ハイカラさん利用がオススメです。
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ハイカラさん号
(会津若松市) |
僕らは、最後の一台スペースに運良く滑り込み、車を降りたところで不思議な風景が目に飛び込んで参りました。
あ! なんか向こうにヘンな車が停まってるよ。
あれは、寅さんラーメンですよ。
ええー! あれってラーメン屋?!
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寅さんラーメンバス
(会津若松市) |
イベントなんかに出かけていって、喜多方ラーメンを出すバス店舗なんです。
待てよ!そう言えば一度食べたことがあるな。福島市のものづくりフェスタで!
そうそう、そういうところに出張するんですヨ。
こりゃあ、記念にもう一枚、写真を撮っておかなくちゃ。
~と、近くに寄ってもう一枚。
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寅さんラーメンバス
(会津若松市) |
バスの車体には「寅や食品・ラーメン事業部」とありました。
してみると、ラーメン以外にもいろいろ商っているのかもしれません。
福島市の吾妻運動公園で「ものづくりフェスタ」をやった時、このバスで食べました。
喜多方系のこだわりのあるラーメンで、具も実際の喜多方ラーメンと同じ。
←(たしか、チャーシューは二枚でしたか・・。)daddy
ま、入れ物は発泡スチロールですが、これはイベントなので止むを得ないところ。
さて、本命の三春軒ですが・・・
ほうほぅ・・・
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中華そば・三春軒
(会津若松市) |
廻り込んで、三春軒の正面へ。
うん、たしかに昔ながらのラーメン屋です。
さて、どのような味が待ち受けているのでありましょうか。
3 中華そば・普通盛り
ねぇ、汚ったないでしょ。だいじょぶですか?
いやいや、こういうラーメン屋で食べたかったんだよ。
真正面には、いかにも年季の入ったノレンが。
同じ形の引き戸が並んでいまして、ノレンがないと、どこから入っていいのか迷いそう。
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中華そば・三春軒
(会津若松市) |
店に入ると、テーブルが四つくらい。もちろん僕らが入って満員です。
ラーメンの出し口のカウンターの向こうには、ここの店主らしいおばあちゃんの姿が。
さてさて、メニューはと・・。
メニューは、壁にあるよ。冷やしはまだやってない。
あ、ハイ! どれどれ何にしようかなっと・・・
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メニュー
(三春軒) |
中華そばが400円と、実にリーズナブルなお値段。
あとはチャーシューメンが500円、僕の好きなワンタンメンとかはありません。
アリカちゃんは、ラーメンにすると言うことで・・・
えーと、中華そば二つ。うち一つ大盛りで。
大盛りはやってない。
と、実につっけんどんではありますが、的確なお答え。
結果、中華そば・普通盛りを二つ注文することに。
そこで、ちょうど帰るお客さんがおりまして、今まで隅のテーブルに居た別のおばあちゃんが・・・
ありがとございました~!
ええー!
どうやら、そのおばあちゃんは、この店の関係者であったもようです。
そうこうするうち、僕らの中華そばが出来上がりまして・・・
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中華そば
(三春軒) |
おおーっ!
まさに絵に描いたような、昔風中華そば。
トッピングもチャーシュー、なると、ネギ、海苔、シナチクと王道を往っておりまする。
麺は細目の平打ち麺、ダシはトリガラ、トンコツ、煮干とこれまた王道でございます。
どれどれ、お味のほうは・・・
んまーいっ!
なんと心癒される優しい味わいでありましょう。
この店が、この古びた建物と同様、長く生き残っているのはダテではありません。
このさっぱり醤油味は、きっと根強いファンに支えられてきたに相違ありませぬ。
僕もアリカちゃんも、大満足のラーメンでありました。
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三春軒の板壁
(三春軒) |
実に美味しかったね。
ほんとに。でも店の中、キレイになってたわ。
ん? キレイ・・ってほどではないと思うけど。ホラ、外の板壁もこんなだし。
ああーやっぱり! リニューアルしたんだわ、ココ!
ええー!! (そうなの・・・これで?)
~ということで、昔風ラーメンを堪能したい向きにはオススメのお店でございます。
リニューアルもしたみたいだし。(謎)
/// end of the“その53「ばあちゃんの三春軒」” ///
《追伸》
ニューウェーブ系も悪くはないですが、これこそラーメンの原点というものに出会えて嬉しいです。
しかし、この三春軒、いったいいつからラーメン屋をやっているのか?
当のおばあちゃんに聞いてみると・・・
んーと、いつなんだろね? ワタシが知ってる限り、昭和の初めにはあったね。
ええー! ばあちゃんも知らないのっ!
では、また次の「新・ラーメン道」で・・・See
you again !
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