| HOME | NAVIGATION | INDEX |
 
<前のラーメン道 | 次のラーメン道>
 

  BGM "夢日和" by My WORLD

 

 
今回登場するメンバー
岸波岸波N主任N主任二代目二代目店のお母様店のお母様daddydaddy
 

Our Way of Ra-a-men 48Rio

岸波岸波 皆さん、今日もおいしいラーメン喰ってますか~!

 退かぬ!! 媚びぬ!! 省みぬ!!

 “愛ゆえにラーメンを捨てられない男”が、またやって参りました。

 今週の月曜日、郡山市の日大工学部に出張しました。

 某F教授とのアポが14時だったので、お昼前には車で福島市を出発。

岸波N主任N主任の二人は、福島市の西インターから東北自動車道に入り、郡山市を目指して一路南下中でありました・・・。

ジャンボ・ラーメン

(北方ラ-メン)

N主任 インターはどこで降りますか? 本宮・・それとも郡山インター?

岸波うん、どっちがいいかな。

N主任 日大工学部へは、本宮から旧道を行っても時間は同じだと思いますが。

岸波いや。問題は時間じゃない。

N主任 と、言いますと?

岸波どこの“ラーメン屋”でお昼を食べるかだ。

N主任 ええー!! (・・・ですよね。)

 ~ということで、本宮インターなら「屯ちん」、郡山インターなら「大勝軒」と大まかな計画を比較検討し、しばらく行っていない「大勝軒・郡山分店」を目指すことに決定。

 さあ行かん、敵は幾万ありとても!!!

ということで、ラーメン道、もういっちょー!!

line

 

1 大勝軒廃業? Rio

 ところが、「この辺にあったはず」と思った「大勝軒・郡山分店」は、行けども行けども見つからないのです。

N主任 “朝日”っていう地名だと、この辺りですよね。

岸波おかしいな・・・確かにあったんだけど。

 いったん走った道路を戻って探しましたが、それでも見つからない。

 それもそのはず、家に帰って調べてみましたら、郡山市朝日の「大勝軒・郡山分店」は、既に廃業していたのです。

 “美味しいが、池袋にあった本店よりはインパクトが劣る”という評判の郡山分店は、あっという間に「行列店」から廃業へと急降下していたのでした。

←(ラーメン店の栄枯盛衰は激しいね・・。)daddydaddy

つけ麺

つけ麺

(大勝軒・郡山分店)

 行きつ戻りつ30分以上も探した挙句、我々は「大勝軒・郡山分店」を断念。

←(現在は、郡山市富田町で別の郡山大勝軒が営業しているそうです。)daddydaddy

岸波N主任、止むを得ない。時間もないので「北方」に行こう。

N主任 さくら通りの東邦銀行横ですね。行きましょう。

 ということで、急遽、進路変更。

 東邦銀行の駐車場に空きスペースを見つけたので、さっそくそこへ駐車。

N主任 守衛さんが、こっちをチラチラ見てますが・・。

岸波うん、一応、東邦銀行に入ってお金を下ろしてくる。

 と、アリバイ作りを。

 然る後、「あ、こんなところにラーメン屋が!オナカも空いたし、ちょっと寄っていこうかな」という仕草を“大袈裟に”しながら、横道に入ります。

←(良い子はマネしちゃだめだぞ!)daddydaddy

 すると、見えてまいりました『麺』の看板が・・・。

北方ラーメン

北方ラーメン

(郡山市)

 一方通行の細道を、10メートルほど奥まったところに昔ながらの「北方」ラーメンがありました。

 こちらの店へは、ほぼ2年ぶりの来店となります。

 正面から見ると、こんなふう・・。

北方ラーメン正面

店の正面

(北方ラ-メン)

 ハテサテ、そこで待っていたのは、またもや衝撃の事実であったのです・・・。

line

 

2 本日のご注文 Rio

 店の玄関を入ると、一階カウンターの数席は既に満員。

二代目何人ですか?

岸波うーんと、二人!

店のお母様 じゃ、お二階へどうぞ。

 ということで、狭い階段を登りまして、二階の畳敷きの座席へ。

 こちらもほぼ満席で、ちょうど二席分だけの空きがありました。

岸波(おっと、ラッキー!)

北方ラーメン二階

二階部屋

(北方ラ-メン)

 「お邪魔します」と、狭い二人席に割り込んだ僕達・・・早速、メニューの吟味でございます。

N主任 ここはナニが美味しいんですか?

岸波え、N主任はこの店初めて?・・・やっぱり喜多方ラーメン系なので醤油かな。

N主任 そうですか。ところでメニューがありませんね。

岸波向こうの壁に貼ってあるよ。

N主任 ほぅ、どれどれ・・・見えません。

 と、眼鏡をかけずに“根性”で小さい文字を読んでいるN主任、さすがに5メートル先のメニューは見えないということで、僕が代わりに読んであげることに。

 結果、N主任は醤油ラーメンの大盛り、僕はと言えば・・・

岸波あのぅ・・・真ん中に書いてあるジャンボ・ラーメンってどんなですか?

店のお母様 あれは、ラーメンが“二玉”入っているんです。

岸波ほんじゃ、それをお願いします。

 ということで、注文は決定です。

壁のメニュー表

壁のメニュー

(北方ラ-メン)

 注文した後、さらにメニュー表を眺めていると、左下に「トマト麺」なるものを発見。

 「N主任、トマト麺の方がよかったんじゃない?」と水を向けると、「ええー! それだけは勘弁して下さい」との悲鳴。

 実は、このN主任、Storyスナップ『N主任と葉羽の会津漫遊』で、南会津町のトマト・ラーメンに痛い想い出があるのです。

 ふっふっふ・・。

 さらに、メニューの右上に眼を転じると・・・

岸波なになに、“China Garden”?!

N主任 中華の一品料理ですか?

岸波“手作りワンタン”・・・“大エビギョーザ”・・・そうとも取れるが、一番下に・・・

N主任 何があるんですか?

岸波“味ごはん”

N主任 謎ですね。

岸波・・・・・・・。

line

 

3 衝撃の張り紙 Rio

 そんな、しょーもない話題で時間をつぶしておりますと、我々の隣の二人組が食事を終えて席を立ちます。

 「うん、これで少し広くなった」と身体をくつろげて、先客がいなくなった壁の方に眼を遣りましたら・・・

N主任 課長、そこにも何か張り紙が・・・。

岸波うん?エート・・・二十五年のご愛顧・・・ありがとうございました・・・ええー!!

衝撃の張り紙

衝撃の告知

(北方ラ-メン)

 その張り紙には、何と“廃業のお知らせ”が!

 よく読んで見ますと、「第二の人生ではじめたラーメン店があれから二十五年が過ぎました。店主も中期高齢者となり後継者も出来たこともあり一応この場所での北方ラーメン店を二月二十七日(金)をもって閉じる事に致しました」とあります。

岸波(うむむむむ・・・美味しいラーメン屋だったのに。)

 この北方ラーメンには、過去7~8回ほど食べに来ましたが、まさかこれで終わりになるなんて・・。

N主任 二月二十七日と言えば・・・

岸波今日は二十三日・・・今週の金曜日じゃないか!

N主任 なんか運命的なものを感じますね。もしかして、今日、大勝軒が見つからなかったのも・・・

岸波ラーメンの神の思し召しっ!!

N主任 いえ、そこまでは言ってません。

 そんな、感慨にふけりながらおりますと、いよいよ我々の最後のラーメンがやって来たのです。

店のお母様 お待たせしました。

N主任 むむっ! これはぁ・・・

醤油ラーメン大盛り

醤油ラーメン大盛り

(北方ラ-メン)

 N主任の醤油ラーメン・大盛りが到着。

N主任 かなりの大盛りですね。何と言ってもドンブリがでかい!

岸波(そうなると、僕のジャンボ・ラーメンって・・・)

店のお母様 ハイ、こちらがジャンボですねぇ。

岸波えええええー!!

ジャンボ・ラーメン

ジャンボ・ラーメン

(北方ラ-メン)

←上のラーメンと同じ距離から撮影。

N主任 だいじょうぶですか、課長?!

岸波いやっ、あのぅ・・・そのぅ・・・

 N主任の醤油ラーメン・大盛りと同じ距離から撮影した上の写真、完全に枠からはみ出ておりまする。

 しかし、こうなっては後へは引けません。

 何せ、この店での最後の北方ラーメンなのですから・・・。

 いっただきまぁ~す!

 ハフハフ・・・・・

 うーん、やっぱりこの味だ・・・

 太麺がたまらん・・・

 スープはちょっと油が多め・・・チャーシューは少し硬め・・・その辺もまた個性だよなー・・・

 ああ、旨い・・・ハフハフ・・・ずるずる・・・

岸波待てよ! “後継者が出来たこともあり・・・”!!

N主任 うゎ、びっくりした!

岸波もしかして、息子がどっかで再興するんじゃないのか?

N主任 それならそうと、新しい移転先を書いとけばいいですよね。

岸波だよなー。(何でだろう?)

 ということで、食事後の帰りがてら、ママさんに聞いてみたのですが・・・

店のお母様 それが・・・場所はまだ決まっていないんです。

 とのこと。

 もしかすると、再建構想はまだまとまっていないのかも知れません。

 何となく、それ以上聞いてはいけない印象を受けたので、ともかくも僕らは“この店で最後の北方ラーメン”を美味しくいただき、25年間の頑張りに感謝と敬意を払いながら店を後にしたのでした。

N主任 美味しかったです。

岸波だろ? でも、きっと頑張ってくれるよ、あの息子。

N主任 結構、イケメンでしたしね。

岸波そうそう・・・どっかで見た顔だと思ったら・・・K-20!

N主任 K-20?

岸波金城武だよ!

N主任 に・似てる~!!

 ~ということで、N主任も太鼓判のラーメン屋版:金城武。

 きっとまた、どこかで名店「北方」を再興してくれることでしょう。

 その日を楽しみに待ってるよー! 頑張ってねー!!

 

/// end of the“その48「さよなら 北方」” ///

line

 

《追伸》

 この「北方」ラーメンの初代店主・・・見た感じ60代半ばといったところでしょうか。

 まだまだ元気そうなので、まことに残念でした。

 ただ、駐車場も狭いし、店自体も座席取りがかなり窮屈なので、この場所での営業継続を断念したこと自体は、止むを得ないことかもしれません。

 この初代は、脱サラ後に喜多方でラーメン修行をしたと聞いておりまして、平打ち太麺やイリコをベースにしたスープの味も喜多方ラーメンの伝統に乗っていました。

 なので、中通り地方では、本格喜多方ラーメンを味わえる数少ない店(幸楽苑チェーンを除く)として、ひいきにしておりましたし、そのように友人にも話しておりました。

 近年では、スープの油を多めにしてオリジナリティを追求していたのですが、「トマト・ラーメン」のメニューがあったことは今回初めて気づきました。

 夏場などは、狭くて暑くてうっとしい中で食べたものですが、それもまた古き良き町のラーメン屋の味の一部。

 本当に、美味しいラーメン屋でありました。

 金城武似の二代目、応援してるよ。頑張ってくれよー!

 

 では、また次の「新・ラーメン道」で・・・See you again !

「北方」の垂れ幕

「北方」の垂れ幕

(北方ラ-メン)

eメールはこちらへ  または habane8@ybb.ne.jp まで!icon   icon
Give the author your feedback, your comments + thoughts are always greatly appreciated.

 



Copyright(C) Habane. All Rights Reserved.

PAGE TOP