Our Way
of Ra-a-men 46
岸波 皆さん、今日もおいしいラーメン喰ってますか~!
退かぬ!! 媚びぬ!! 省みぬ!!
“愛ゆえにラーメンを捨てられない男”が、またやって参りました。
このところ、サッポロラーメンが恋しくてたまりませぬ。
僕らの年代の福島市民にとって、最初のラーメン・ブームというのは、高校の頃に登場したサッポロラーメンが火付け役でした。
まず、上町にオープンした「大王」、陣場町の「石狩」、栄町の「五右衛門」が先鞭を付けるや否や、たちまちのうちに広がったサッポロラーメン店。
←(初期の店はすべて閉店しましたが・・・。)daddy
それまで、ラーメンといえば醤油味と決まっていた既成概念を覆す“味噌ラーメン”という新機軸!
「ラーメンにも高度成長が訪れた」と、胸躍らせたものでした。
ところがっ!
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塩バターラーメン
(くるまやラーメン) |
今は、すっかりサッポロラーメンのブームも去り、全国のご当地系、ニュー・ウェーブ系と、世はまさにラーメン戦国時代。
いろいろな趣向のラーメンが楽しめる時代になりました。
でもねぇ・・・そんな時代だからこそ、あの子供の頃に狂喜したシンプルな味噌ラーメンや塩ラーメンを渇望する気持ちがわいてくるのです。
ということで、今回は、“あの頃”のサッポロラーメンを彷彿させる「くるまやラーメン」(←決して“サッポロ起源”ではありませんが。)を食べに行きました。
ということで、ラーメン道、もういっちょー!!
1 くるまやラーメンの由来
さて、初期のシンプル系サッポロラーメンと言えば、太麺に味噌・塩・醤油の三種のスープ。
具は、炒めモヤシにメンマにネギに挽肉というのが定番だったように思います。
で、僕らの場合は、そこにブラックペッパーと胡麻ラー油を振りかけて食べる。
うーん、このワイルドな感覚が最高でした。
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くるまやラーメン
(福島市) |
ところで、「くるまやラーメン」と言うのは、東京の常磐線綾瀬駅にあったうどん屋さんが前身だそうで、サッポロラーメンとは関係なさそうです。
そして、全国でサッポロラーメンがブームとなった昭和45年頃に、足立区で観光バスを改造したラーメン屋を開業。
そうです!
「くるまやラーメン」の由来は、「くるま」で営業するラーメン屋ということだったのです。
それでは、サッポロラーメンとは本当に縁もユカリも無いのでしょうか?
いえいえ、そうではありません。
くるまやラーメンと言えば、今も昔も“味噌ラーメン”が最大のウリ。
その味噌は、北海道千歳で作られる米味噌を30年以上に渡って使い続けているのです。
ということで、ラーメン屋を始めた背景からも、その目指したものも“サッポロラーメンに負けない美味しいラーメン”であったことは容易に想像できます。
うん、そうに決まった。 ←(独断と偏見)
・・・ということで、サッポロラーメンに飢えている私めは、福島でほとんど絶滅しかけているサッポロラーメン屋に代わって、その正当なるDNAを引き継いでいる「くるまやラーメン」(←だから違うってば)に向かって、ただちにGO!でございます。
2 挑戦一回目!
そんなこんなで、「くるまやラーメン」挑戦一回目の機会は予想よりも早く訪れました。
←(正確には“何十年ぶりの挑戦”ですが。)daddy
その日、ケイコと二人でくるまやラーメンに入店。
動機はもちろん、僕のサッポロラーメン渇望でした。
三枝子ちゃんの家の前にある「くるまやラーメン野田町店」に行きまして、早速メニューを点検。
おぅおぉ! ・・・いろんなのがあるぞ。
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メニュー
(くるまやラーメン) |
ウリはやっぱり味噌ラーメンのようで、その辺を中心に味噌チャーシューやネギ味噌ラーメンなどが展開されております。
同様に塩や醤油やカレーなどもありますが、なんか違和感が・・・
ケイコ、ギョーザとか無いのかな?
ほら、後ろの貼り紙になんか書いてあるよ。
どれどれ・・・
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餃子無料?!
(くるまやラーメン) |
おおーっ!
貼り紙には「ラーメンのご注文をされない方が同伴者の『無料餃子・ライス』を召し上がりますと、一人当たり450円を加算させていただきます」~とある。
ということは・・・
ラーメンを食べれば、餃子とライスが無料ってことだ!
何という大英断でありましょう。
以前、仙台市にある五右衛門ラーメン(←福島の店とは無関係)には、“ラーメンを注文すれば半チャーハンが無料”というのがありましたが、まさにそんなサービス。
よしっ! 僕は味噌ラーメンに餃子とライス!
ワタシは、中華ラーメンで「海苔ラーメン」! (・・・に餃子。)
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ワタシは海苔ラーメン!
(くるまやラーメン) |
ということで食券を買いに行き、オネーサンに注文したのでした。
3 実食!
お待たせしました!
おっと、これはぁ!
早速、やって参りました味噌ラーメン。
期待にたがわず、夢にまで見たシンプルなサッポロ味噌ラーメンそのものであります。
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味噌ラーメン
(くるまやラーメン) |
ハフハフ・・・旨いなぁ、コレ!
やっぱり、サッポロラーメンはこれに限ります。
元気のいいシャキシャキもやし、味噌スープに見え隠れする挽肉、味の染みたメンマ・・・こうでなくてはいけません。
しかし、こればかりではありません。
そうそう、これには、無料の餃子(二人前)とライスが付くのです。
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無料餃子とライス
(くるまやラーメン) |
たまりませんね、このボリューム感。しかも無料!
餃子がちゃんと一人前(x2)付いてきます。
ラーメン屋の餃子と言えば、思い出すのが幸楽苑。
もともと、昔は大ファンだったのですが、ある時「昔懐かし創業の餃子」という半分の大きさの餃子が登場し、いつの間にやら普通の餃子がメニューから消えて、全てこの半量餃子にチェンジ。
うむむむむ・・・コスト削減のために餃子の量を減らすという姑息な手段はミエミエであります。
しかもその頃、人気メニューであった半チャーハンが消滅。
オマケに・・・・あろうことかあるまいか、何と麺の太さを細くして、会津(&喜多方)ラーメンのトレード・マークであった“平打ち縮れ太麺”の大切な伝統までコストのために放棄してしまったのです!
その後、あまりの不評のために半チャーハンは復活、餃子の大きさも元の2/3くらいまで戻しましたが、麺の細さはそのまま。
それからと言うもの、あれほど“幸楽苑の味方”を自認していた僕も“可愛さ余って憎さ百倍”。
二度と幸楽苑には行かなくなったのであります。
だって、会津のラーメンは太麺でしょうがぁ!
話をグイグイと引き戻しまして、くるまやラーメン。
僕が懐かしのサッポロ味噌ラーメンに歓喜している頃、ケイコは海苔ラーメンに取り組んでいるさ中でありました。
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海苔ラーメン
(くるまやラーメン) |
おーっとっとっとぉ!
喜多方の坂内食堂の肉そばは、チャーシューで麺が見えませんが、コレは何と海苔で麺が見えないではありませんか!
ちょっとコレはやりすぎじゃないの?
今、海苔も高くなったのよー。いいの、ゴージャスで。
ということで、ケイコは果敢にもこの“海苔だらけラーメン”に挑戦。
味はなかなかのものだったらしく、こちらも大満足。
しかぁしっ!!!
これに味をしめた我々が再びくるまやラーメンを訪れた「挑戦第二回目」で、よもやあのような忌まわしい事件が起ころうとは・・・。
その第二回目は・・・・・後編に続きます!
うむむむむ・・・。 (いや、ラーメンは美味しかったんですよ。)
/// end of the“その46「くるまやラーメン(前編)」” ///
《追伸》
話がちょっと長くなりそうなので、もう一つのエピソードは後編に譲ることにしました。
でも、くるまやラーメン・・・最近は結構お気に入りで、以後4回ほど連続して行っています。
で、もう一つのお気に入りは、あの有名な「下町モダン食堂」。
この店、様々な女性に大人気のお店で、昭和30年代風の内装やテイストで一気にブレイクしています。
この日曜の夜にケイコと行って来ましたので、折を見て「外伝」でご紹介いたしましょう。
では、また次の「新・ラーメン道」で・・・See
you again !
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下町モダン食堂
(福島市新町) |
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