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  BGM "夢日和" by My WORLD

 

 
今回登場するメンバー
岸波岸波飾り職人のヒデ飾り職人のヒデオリヴィアオリヴィアケイコケイコユウキ
タケヒコオーナー沙織沙織N主任N主任スタッフスタッフdaddydaddy
 

Our Way of Ra-a-men 38Rio

岸波岸波 皆さん、今日もおいしいラーメン喰ってますか~!

 退かぬ!! 媚びぬ!! 省みぬ!!

 “愛ゆえにラーメンを捨てられない男”が、またやって参りました。

 基本的に豚骨ラーメンは苦手です。なので、自分から進んでそういうお店に入ることは殆どありません。

 でも、僕らの仲間で正反対の人がいます。

 それは、飾り職人のヒデ飾り職人のヒデ君であります。

つけ麺

つけ麺

(屯ちん)

 ヒデ君は、本格博多系、東京系、尾道系、いずれもドンと来いという豚骨ラーメンの大ファン。

 そんな彼なら、涙ちょちょ切れそうなラーメン屋が、今回ご紹介する「屯ちん」であります。

 今まで二回行ったのですが、最初に見つけたのは、仲間のオリヴィアオリヴィア嬢と二人で出張するはずだった日。

 「はずだった」というのは、彼女が急遽、体調不良のため入院することになったためで、止むを得ず僕が一人で出張することになったのです。

 車を運転して国道4号を南下していると、本宮町に差し掛かるあたりであの有名な「屯ちん」の看板を発見!

お店の看板

看板

(屯ちん)

 「屯ちん」と言えば、東京池袋に本店を置く知る人ぞ知る東京とんこつラーメンの名店。

 看板にも「東京池袋第一位、全国七位の伝説の味」とあります。

 まさか、このラーメンを福島で食べることができようとは夢にも思わず、その行幸に感謝して飛び込んだのであります。

 その美味しさに感動したので、二回目はケイコケイコを連れ、再び「屯ちん」を訪れたのでありました・・・。

ということで、ラーメン道、もういっちょー!!

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1 屯ちん名物“声かけ” Rio

 このところ、うちのケイコケイコは、一週間置きぐらいに須賀川市へ行っております。

 須賀川市といえば、福島空港がある場所、ウルトラマンの生みの親である故・円谷英二監督の生まれ故郷としても知られている町であります。

 何故、ここへ行くのかといますと、我が家の末っ子ユウキが、この町に店を構えるタケヒコオーナーのセブンイレブンに就職したからであります。

 この日曜日もケイコが「米を届ける」というので、僕が運転を引き受け、途中で屯ちんに立ち寄ることにいたしました。

 さて、屯ちんに到着すると、駐車場は今日もまた満車に近い状態・・・。

駐車場

駐車場

(屯ちん)

 さっそく、赤い暖簾をくぐってお店の中に入ります。

 そして、入り口のすぐ中にある食券自販機から醤油豚骨(大)と味噌豚骨(並)を購入。

 順番待ちの行列が表まで溢れてはいませんでしたが、実はこの店、お客サンがお店の中で立ち行列をして待つシステムなので、案の定、15人ほどの行列ができておりました。

暖簾

暖簾

(屯ちん)

 そして、屯ちんは店内全面禁煙。

 最低20分は待つことになりそうなので、ケイコを列に残して、僕は表へタバコを吸いに・・・。

 店の表には、大きな看板が二枚、立てかけてあります。

看板

立て看板

(屯ちん)

 この店の特徴は、この看板にもあるように、大盛・中盛・並盛のどれでも同じ値段。

 つけ麺と味噌豚骨ラーメンは650円、ちなみに普通の醤油豚骨ラーメンは600円です。

 この時、表にいたので気づきませんでしたが、この屯ちんの名物は“スタッフの声かけ”であることを、後日沙織娘から聞きました。

沙織沙織 えー、オトーサン知らなかったの?

岸波何なんだい、その声かけってのは?

沙織だから、スタッフがお互いに声かけ合ってるのよ・・・ヘンな。

岸波ヘンな声かけ?

沙織そう・・・「ラーメンいっちゃっていいかなー」、「いいともぉ!」とか。

岸波何だソレ?

沙織それから・・・「ラーメン、つけ麺、僕イケメン!」とか。

岸波ぶわっはっはっは! 俺も使おう・・ヘェーイ!ラーメン、イケメン、僕つけ麺!

沙織自分が“つけ麺”になってドースルっ!

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2 無料サービス品 Rio

 ケイコが、そろそろ列の前の方になってきたので、僕もお店の中に。

 店内は、見渡す限りの満員で、僕らの後からも次々に新しいお客さんが入ってきます。

←(うーむ、さすがの人気店だな。)daddydaddy

 カウンターの中では、スタッフがてきぱきと仕事をこなしています。

 まさに、活気溢れるラーメン屋と言えましょう。

厨房の中

厨房の中

(屯ちん)

 厨房の壁に「魚豚らーめん」の張り紙が。

 実は、屯ちんでは“期間限定メニュー”を設けておりまして、ちょうどこの期間の限定メニューがこれのようです。

 「魚豚らーめん」とは、別に豚骨スープと魚ダシスープのダブル・スープというわけではなく、普通の醤油豚骨スープに鰹節などの魚粉を後載せしたもので、ワカメ入りが特徴のようです。

岸波(まだ食べたことはありませんが)

 そうこうするうち、僕らの順番が来たようです。

 僕とケイコはカウンター席に案内されまして、そこに座ると、目の前にはこんなものが・・・。

ゆで卵

ゆで卵

(屯ちん)

 ゆで卵です。

 実は、前回来た時には分からなかったのですが、このゆで卵には秘密があったのです。

 それを教えてくれたのは、あのN主任N主任でした・・・。

N主任参事、あそこのゆで卵食べました?

岸波ん? 別に注文しなかったけど・・。

N主任テーブルに盛ってあったでしょう、ゆで卵・・・それからキムチも。

岸波あったかなぁ・・・別に食べたくなかったし。

N主任あれって、いくら食べてもタダなんですよ。サービス品。

岸波ええー! ゆで卵大好き! 食べたかった!

N主任(さっきと話がちがうような・・・)

岸波そうだったのかぁ! よし、今度行った時には、無限に食べられるっ!

N主任無限ですか・・。

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3 極ウマ! Rio

 ということで、僕とケイコもゆで卵を食べることに。

岸波ケイコ、何個食べてもいいんだよ。

ケイコ だけど、ラーメンの前に、そんなには食べられないわ。

岸波そうだなぁ・・。待てよ!

ケイコ あのね、言っとくけど・・・。

岸波(ドキ!)

ケイコ いくらタダでも、ポケットに入れて持ち帰りはダメよ。

岸波あははは! そんな馬鹿なことしないよ。 (無念・・)

店主 はいっ!お待ち!

 さっそく、注文が出来上がったようです。

 ケイコの前には、味噌豚骨ラーメンの並盛が置かれました。

味噌豚骨ラーメン(並)

(屯ちん)

 実は、前回一人出来た時に食べたのがこれ。

 麺は、やや縮れがかった中太麺で、味噌スープの香りが鮮烈です。

 チャーシューの茹で加減が絶妙で、柔らかいけれどもバラバラ崩れるほどではない。

 “売り”は何と言っても穂先メンマ。

 メンマの先端の柔らかいところだけを用いた高級品であります。

 そして、海苔の大きさがまたいい・・・。

 つまり、全体のバランスといいますか、調和が絶妙なのであります。

 一見、脂がくどそうな感じですが、食べればそんなことはない。

 ほどよくクリーミー、ほどよくコクがあり、ちょっと見「何か?」と思わせる焦がしネギのトッピングも香ばしさを添えています。

 さてさて、僕のほうは初めて食する醤油豚骨ラーメン。

 その出来栄えは・・・?

醤油豚骨ラーメン(大)

醤油豚骨ラーメン(大)

(屯ちん)

←チャーシューが旨い!

岸波うむっ・・・あれ?

 二つを並べてみますと、微妙に麺が違います。

 太さは、味噌ラーメンの方がやや太めで、縮れも弱い感じ。

 麺の色も、醤油ラーメンの方が少し黒っぽい感じがいたします。

 食べてみると・・・

岸波おおー、うまぁい!!

 こんな旨い豚骨ラーメンは食べたことがありません。

 さすが、日本一のラーメン激戦区、池袋ナンバーワン!

 僕が豚骨ラーメンを嫌いなワケは、匂いが臭かったり、脂がギトギトだったり、その割りにスープは豚骨ダシ一辺倒の平板な味が多かったりすることですが、この屯ちんは違います。

 スープの深さ・複雑さは比類なく、麺に練りこんである魚粉がいい風味、また、一つ一つの材料は全て手作りという徹底したこだわりが泣かせます。

岸波そして、何といっても・・

ケイコ 何といっても?

岸波大盛りでも値段変わらず! (と、無料サービス)

ケイコ そこかい!

 色々なラーメン屋を食べ歩いていますが、「うまい」と太鼓判を押せるラーメン屋というのは少ないものです。

 そして、そういう店に出会えた時、心の底から幸福感がにじみ出てまいります。

 喜多方であれば「食堂なまえ」、会津若松であれば「古川農園」、郡山市であれば「正月屋」(←チャーシューだけは食べづらいのでダメ)、福島市であれば「もちもちの木」、「五右衛門ラーメン」(←事情により閉店しましたが)、夜のラーメンなら「天水」、毎日食べるなら「もみじ食堂」・・・

 その辺りが、僕の「太鼓判」の店でありますが、今日ここに本宮町「屯ちん」を加えることにいたします。

 あー、書いていたら、また食べに行きたくなっちゃった!

 

/// end of the“その38「極ウマ! 屯ちんラーメン」” ///

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《追伸》

 屯ちんのホームページを見ていたら、こんなことが書いてありました。

   「屯ちんのラーメン作りは一日にして成らず」。

 屯ちんでは、あまり「こだわり」を謳っていませんが、実は、とても繊細で高度なラーメン作り技術が必要とされているのです。

 出来合いの商品を、ただ組み合わせて作るラーメンとは違い、全て、ひとつひとつ手作りなのです。

 その為、毎日、食材の特徴が変化することもあります。

 それらをうまくバランスを取り、お客様に提供する。それが出来るようになるには、いくつもの厳しい試練が待ち受けています。

 それを乗り越えた者こそが本当にお客様から支持を得られるラーメン作りが出来るラーメン職人となるのです。

 このラーメン技術に関しては一切の妥協は許しません。

 お客様からお金を頂いている以上は、妥協してはいけないんです!!

 でも、決して難しいことではないんです。

 当店には、誰でも出来るようになれる、マル秘指導術があるからです。

 ~さもあらんかな。

 これだけバランスの取れたラーメンは、ザラにはありますまい。

 そして、「ラーメン、イケメン、僕つけ麺!」のユニークな声かけも。

←(だから、違うってばー!)沙織沙織

 

 では、また次の「新・ラーメン道」で・・・See you again !

カップ屯ちん麺

カップ屯ちん麺

←食べてみたい・・・。

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