Our Way of Ra-a-men 33
岸波 皆さん、今日もおいしいラーメン喰ってますか~!
退かぬ!! 媚びぬ!! 省みぬ!!
“愛ゆえにラーメンを捨てられない男”が、またやって参りました。
5月末から秋田に出張しましたが、相棒は同僚のナベちゃん・・・我が職場の4月からの新メンバーであります。
今回の出張は、「ラーメン道」以外にも“他人の携帯を拾う”とか、“納豆発祥地の納豆工場”を訪れるとか、いろいろと面白い出来事がありました。
しかし、そのあたりはバッサリ割愛して「ラーメンの話」!
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秋田市駅前 |
秋田駅に着いて、早速、駅前風景をデジカメでパチリ。
ココで、大問題が・・。
あっ、大変だ!
どしました、参事?
カミサンから借りたデジカメのメモリーがいっぱいだ・・。(やばい)
どうすんですか、旅は始まったばかりですよ。
さあて、いきなり風雲急を告げるナベちゃんとの“秋田行き”。
この先、どうなりますことやら・・・?
ということで、ラーメン道、もういっちょー!!
1 稲庭うどんの「無限堂」
秋田駅に到着した僕たちは、美味しいラーメン屋を探して市内をウロウロ・・。
ところが、駅前には何故かラーメン屋の看板が見当たりません。
参事、さっきからデジカメで何してるんですか?
このままじゃ写真が撮れないよ。 かくなる上は・・・
かくなる上は?
カミサンの写真をバレないように削除するしか!
いいんですか、そんなことして?
もう、離婚覚悟で!
ええー!!
などと言ってるうちに、目の前に「無限堂」という看板が・・。
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稲庭うどんの「無限堂」
(秋田市) |
うーむ、稲庭うどんの店のようですよ。
おっ! 秋田と言えばやっぱり稲庭うどんだよなー。ナベちゃん往くぞっ!
あれっ? (ラーメンじゃなかったんですか・・。)
僕たちは、早速店内へGO!
昼時ともあって、店内はかなりの混雑。
・・ということは、かなりの繁盛店と見た! むふふふ・・。
僕らは、合席をオッケーしてテーブルへ。
店内には古い人力車が展示され、美人画やステンドグラスの照明など、さながら大正ロマンふうです。
どれどれ、さっそくメニューを点検してと・・・。
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稲庭うどんのメニュー
(無限堂) |
さすがに稲庭うどんの専門店、冷麺から温麺と稲庭うどんのフル・メニューです。
冷たい「とんぶりザルうどん」、温かい「肉ネギうどん」・・いずれも900円。かなり高価です。
しばし思案の上、ナベちゃんは「鴨南カレーうどん(1,160円)」、僕は「舞茸てんぷらうどんの大盛り(1000円くらい?)」を注文。
しかし、値段が高くないか?
ま、名物ですし。
で、10分ほど待って、注文メニューが到着。
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舞茸天ぷらうどん大盛り
(無限堂) |
お盆がドーンと来まして、手前は天ぷらのタレ、タクアンがふた切れと薬味の小皿。
舞茸の天ぷらは・・・ まあ、こんなものかな。
で、期待の稲庭うどんですが、素うどんに三つ葉を散らしたシンプルなトッピング。
さっそく、ズルズル・・・。
ダシは・・・ まあ、こんなものかな。
やはり細麺なので、讃岐うどんのようなどっしり・もっちり感はありません。
そこに、ナベちゃんの鴨南カレーうどんが到着。
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鴨南カレーうどん
(無限堂) |
おおー!
ちょっと旨そうですよ。
でもそれって、カレーの旨さだよね。
~というワケで、値段の高さがやたらと気になった稲庭うどん体験。
だって・・・これってどう見てもソーメンですよね。
しかもソーメンってのは、手軽で安価な庶民の味方のはず。
ああそれなのに、それなのに・・・「稲庭うどん」と名付けるだけで、こんなに料金が高くなるんです。
でも、別にそれは「稲庭うどん」が悪い訳じゃないか。
そうか「ソーメン」が安いのが悪いのか。そうに決まった。
←(いいのか、その結論で。)daddy
2 山崎ハコ・ラーメン
えーそれから、お仕事本番・懇談会とありまして、楽しい話題は山ほどなのですが、今回は「ラーメン道」なので全部割愛いたします。
で、ちょっとだけご紹介しますと、それが下の写真。
「記念写真だから」という僕の命令で、仕方なくスナックの美女たちに挟まれたナベちゃんの様子。
まるで、牙をむく狼のような美女の群れに投げ込まれた“哀れな子羊”のようであります。
←(そうは見えないが・・。)daddy
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ウハウハのナベちゃん
←いえいえ「仕方なく」ですとも。 |
で、危険地帯からは早々に脱出いたしまして、僕らが目指したのはやはり「ラーメン屋」。
スナックを出て、こけつまろびつ辿り着いたのが、ナントカという美味しそうなお店。
←(店の名を覚えてないんかい!)daddy
店の壁には、店主の作らしい詩などが掲げてありまして、なにやら怪しさ満載です。
店主 あのなニイちゃん、この貼紙見てや。
え? 貼紙ですか?
うーんと・・『お客が少ないヒマな店なので、可哀そうと思ってお酒を注文してや』?!
ハイッ! では、お酒を二つ。
ナベちゃんは、どこまでも思いやりの人です。
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山崎ハコのラーメン屋
←店主とナベちゃん。 |
そうこうするうち、店主は「オススメやから」ということで、BGMをかけ始めました。
そのナンバーたるや、何故かあの“山崎ハコ”・・・知る人ぞ知る往年のフォーク・シンガーです。
彼女の曲といえば、どちらかと言うとクライ曲。現代で言えば「鬼束チヒロ」のようなポジションです。
(うーむ。お客が少ないのは、店主のこの趣味が原因では・・)
とりあえず、僕らが注文したラーメンが出来上がった様子。
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醤油ラーメン
(名称不明の店) |
このラーメン、シナソバという感じで味も結構イケてます。
と、そこへサラリーマンふうの酔っ払い三人組が・・。
ここで店主は、またも壁を指差し、三人はお酒を注文するハメに。
ところが、そのうちの一人は、“仕方なく先輩に付いて来た”様子で、お酒がはかどりません。
すると、やおら店主が・・・
店主 ニイちゃん、酒がハカいかねーか? んじゃオレが手伝ったろ。
ああーっ!
なんと店主は、お客のコップを取り上げると、グビグビ飲み始めたではありませんか!
うーむ、ここのお客が少ないのには、いろんな理由がありそうです・・・。
3 ラーメン「有じ」
秋田のラーメンを食べるためにやって来た僕ら一行・・・のはずが、このままでは食べずに終わってしまいます。
なにせ初日のお昼が「稲庭うどん」、その夜が、どう考えても秋田人とは思えない店主のラーメン。
最終日のお昼だけはナンとしても秋田のラーメンを食べようと棒らは必死です。
しかぁしっ!
歩けど歩けど、駅前にラーメン屋は見つかりません。
参事、あそこの奥になにかありませんか?
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ラーメン「有じ」
←雑居ビルの一番奥。 |
やっと見つけた秋田県ぽいラーメン屋。
名前が「有じ」??
(なんか自衛隊みたいだな・・。)
早速、飛び込みますと、いかにも秋田県人らしいオヤジと秋田美人の女子店員がおりました。
コレですよねっ!
そんなわけで・・・僕らが注文したのが味噌ラーメンと辛子味噌ラーメン。
店主に聞くと、この店の「有じ」というのは「ユウジ」ではなく「アリジ」と読むらしい。
何でも「有路」という秋田に多い姓から取ったのだとか。
店主はラーメンを作り始め、秋田美人の店員はバイトの時間が終わったらしく、店の隅でラーメンを食べ初めております。
このオネーサン、背中を向けたジーパンの上から背中というかオシリの上部が見えておりまして、僕達は心中穏やかではありません。
そうこうして、味噌ラーメンが到着。
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味噌ラーメン大盛り
(有じ) |
麺は中々のもの、太麺を使っているところがまたグーです。
スープたっぷり、若布たっぷりのヘルシーラーメン。
ところが、もっと美味しそうだったのがコチラ、ナベちゃんの「辛子味噌ラーメン」!
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辛子味噌ラーメン
(有じ) |
ナベちゃんは、汗をかきかき、美味しそうに食べておりました。
いやー、うまかった!
オレもゴッチャンです。(さすが秋田のラーメン!)
ところで、お客さんどっから来たの?
うん、福島から。会議があって。
ほー、奇遇だなぁ。
ん? なんで?
オレも福島の相馬だよぉ。
ええー!! (秋田じゃないのっ?!)
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んまかったよー!
(有じ) |
ということで、結局「秋田のラーメン」を食べ損ねた秋田ラーメン探訪団。
うむぅ・・絶対、もう一回秋田にくるぞー!と、意を決した次第でした。
←(最初から調べて行けよな。)daddy
/// end of the“その33「秋田ラーメン探訪」” ///
《追伸》
今回、秋田に行った目的の一つが「ものづくり現場の視察」ということで、大曲の近くにある「おはよう納豆」に行って来ました。
なんでも、ここは「納豆発祥の地」だと言うのです。
平安時代末期の後三年の役で、激戦地になったのが秋田の横手盆地一帯。
源義家が農家に兵糧として煮豆の供出を命じ、そのうちのいくつかが藁にくるまれていたために納豆になっていたのだとか。
そんなワケで、興味津々と見てまいりましたが、この「おはよう納豆」本社は、驚くほど近代的な工場。
玄関には「トロイ戦争」のレリーフのレプリカを配し、視察用の廊下の壁には、ダ・ヴィンチなどルネサンス時代の名画がズラリ。
いろんな意味で、意表をつかれた今回の秋田出張でした。
では、また次の「新・ラーメン道」で・・・See
you again !
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トロイ戦争のレリーフ
(「おはよう納豆」本社玄関) |
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