BGM "夢日和" by My WORLD

Our Way of Ra-a-men 29

岸波　皆さん、今日もおいしいラーメン喰ってますか～！

　退かぬ！！　媚びぬ！！　省みぬ！！

　“愛ゆえにラーメンを捨てられない男”が、またやって参りました。

　いよいよ、喜多方の地元では最も美味しいと言われているラーメン屋の一つ「はせ川」についてのレポートです。

　実はこの「はせ川」、観光客相手の商売を潔しとせず、未だに“喜多方老麺会”に加入していません。

　ということは、あの有名な「喜多方ラーメンマップ」には載っていないのです。

　でも、僕はこの店の美味しさを以前から知っていました。

　何故ならこの店は、ふっふっふ・・・

チャーシューメン （はせ川）

　・・・僕の前の職場の同僚であるアライさんの叔父さんが経営するお店だからです！

　喜多方といえば、喜多方ラーメン発祥の源来軒、市役所を挟んで西の坂内・東のまこと、王者あべ食堂、味噌ラーメンの来夢という五軒がツトに有名ですが、知る人ぞ知る「地元支持三強店」が存在します。

　もちろん、有名五軒も未だに健在で美味しいのですが、観光客が多すぎて多量に作ることが味に影響したり、チェーン展開で味のばらつきが生じたり、行っても食べられなかったりで地元の人達からは敬遠されがちです。

　それに引き換え、「はせ川」、「食堂なまえ」、「さゆり食堂」の三軒は、あくまでも地元優先を貫き通す営業方針で、地元の人からは最も支持される店として名が通っているのです。

　そんなワケで、あまり大っぴらには紹介したくないのですが・・・

　通信読者にだけ、特別にご紹介です！

ということで、ラーメン道、もういっちょー！！

１　はせ川、発見！　

　ある日、会津地方へ出張することとあいなった岸波と飾り職人のヒデ君。

　二人は、用務を終えたお昼時、とある目的地へと向かっておりました。

ヒデ君、ほんとにこの道でよかったっけ？

いやー、前に来た時も、ぐるぐると道に迷っちゃったんですよね。

ちょっと来ない間に、ずいぶん建物が変わっちゃったね。

この辺り、急に発展して来ましたからね。

　～と、僕らが目指しているのは、かねてから地元ではナンバーワンとの呼び声も高いラーメン「はせ川」。

　一昔前なら、田んぼの中にポツンとあった白いアパート群を目印にすれば簡単に辿り着けたものが、どんどん建物が建ち込んで見つからないのです。

　しかたなく、コンビニに飛び込んで場所を聞くと、さきほど一歩手前で引き返してしまったすぐ先にあったとのこと。

　もう一度、その辺りに行ってみると・・・

あ！

参事、アレじゃないですか！

見慣れた白いアパート （らぁめん好房） ←この右奥が「はせ川」。

　～と、道の彼方に、見覚えのある白い市営住宅群が現れました。

　市内に入ってから、迷う事20分。

　喜び勇んだ我ら飢えた狼たちは、直ちにアパート裏の「はせ川」駐車場にGO！

　まだお昼になったばかりだというのに、既に駐車場には車の群れが・・・

駐車場 （はせ川）

　店に入ってみると、きちんと整頓された小ギレイなカウンターの隙間から調理場が見えます。

　以前、同僚のアライさんと来た時には、右奥の小部屋で食べましたが、今回は知らん振りして左側の広間に陣取ります。

　と、すぐに、水を運んだキレイなおねーさんがやって来ました。

ご注文は何にいたしましょう？

えっとねー・・・あ、その前に。

なんでしょう？

あのー、灰皿がないんですけど・・・（禁煙？）

すいません。 おタバコは、入口横の喫煙所でお願いしてるんです。

参事、さっき犬がいたトコですよ。

そ、そうでしたか。わかりました。（ショボン・・）

じゃあ、ご注文がお決まりになりましたら、また参ります。

　ついに「はせ川」にも禁煙の波が・・・

　だけど、あの犬のトコ、なんか吠えられそうなんだよなー。（グスン）

喫煙所 （はせ川）

２　数量限定！

　気を取り直してタバコをしまい込み、まずは店内を見回してみます。

　サラリーマン風、工員さんのグループ、家族連れ・・・と、8組ほどのお客様が。

店内の様子 （はせ川）

参事、何にします？

ここの醤油は、ダシがしっかりして凄く美味しいんだよ。

じゃあ、それいきますか。

まずは、メニューを吟味してと・・・。

メニュー （はせ川）

　かつての同僚アライさんによりますと、醤油もいいけどみそラーメンもオススメとのこと。

　その辺を見てみると、みそラーメン750円、チャーシューやタンメンも750円。

あれ？

どしました？

前は700円だったんだよ。

ほぅ・・・。

　ラーメンや塩ラーメンは以前のまま500円ですが、その辺だけ値上がりしていたのです。

　そういえば、この前アライさんが「店の叔父貴が、最近、味の改良を研究している」と言ってましたので、“改良の反映”なのかもしれません。

　もう一つ不思議なのは、「ラーメン以外の大盛りは100円増」という注意書き。

　よく見ると、「ラーメン大盛り　650円」と、ここだけ150円増しになっております・・・。

そっかー、「大盛り分」だけ改良したんだな！

（そんなことはないと思います。）

　と、その時、「壁の貼紙」に気がついて・・・

お！

数量限定「焦しねぎ塩」 （はせ川）

これだぁ！

数量限定・・・。

弱いんだよねー、「限定」とか「放題」とかいう文字に！

ですか。（全く逆な気もしますが・・）

　～ということで、僕は初めて見る改良メニュー「焦しねぎ塩」を、ヒデ君はこの店の王道「みそラーメン」のご注文です！

　

３　新メニュー登場！

　待つ事7～8分、我らのメニューが出来上がった模様。

おまたせー。

お待ちしましたぁ！

　初めて見る「はせ川」の改良メニュー、「焦しねぎ塩」のドンブリがどーんと到着！

数量限定「焦しねぎ塩」 （はせ川）

　どんぶりからモウモウと立ち上る美味しそうな湯気。

　肉厚のチャーシューが二枚と大きな海苔が一枚！　・・・シナチクも柔らかそうだぁ！

　早速、具をかき分けて麺を食すると、これぞ待ちに待った「はせ川」テイスト。

　固めに茹で上げた太い縮れ麺に、はせ川特長の煮干の聞いた塩味スープが絡むこと、絡むこと・・

このため生きてるぅ！

参事。（逆上しないよーに・・）

　写真のレンゲの位置に見える黒っぽい生海苔のようなカタマリは、これこそ焦しネギ。

　最初は、炒めた削り節だとばかり思っていましたが、ネギの小口切りを原型をとどめないくらいに炒め、どうやらカツオダシで味付けをしてあるようです。

　その香ばしい香りがますます食欲増進。

　煮干のスープとカツオ風味の焦しネギが相性抜群。

　あっという間の完食です！

　で一方、ヒデ君の注文したのがコレ！

　はせ川名物、みそラーメン。

みそラーメン （はせ川）

　普通盛りなのに、かなりのボリューム。

　ここのモヤシは、元気がよさそうだぁ！

どうだった、ヒデ君？

噂どおりです、美味しくいただきました。

結構なボリュームだねぇ。どれどれ・・

　～と、わずかにドンブリに残ったスープをすくってみる・・・。

　こちらも煮干を立たせたスープで、ニンニクが隠し味に入っている。

　いずれも味噌スープとの絶妙なハーモニー。

　それにしても・・・味噌自体が旨い！

ヒデ君・・・。

美味しいでしょう？

あまりにも美味しかったので・・・。

ので？　（悪い予感・・）

もう一軒、ハシゴしよー！

やはりっ！！

ということで、ラーメン道、もういっちょー！！

　

/// end of the“その29「ラーメン はせ川」” ///

　

《追伸》

　またまたヒデ君とともに動き出しました新・ラーメン道、この後どのようなラーメン行脚が続きますことやら。

　で、このはせ川のご主人の甥っ子さんにあたるアライさんですが、最近、何やら画策している模様。

　その謎に迫ろうと、しつこく問いただしますと、どうやら自分でもオリジナル・ラーメンを研究しているようです。

　彼の仲間内には、既に試作品を振舞っているらしく、その弁によりますと・・・

　「叔父貴のラーメンに負けないくらいウマイ」ということですので、期待が大きく膨らみます。

　（もしかして、自分も店を始めるつもり？？）

　産休をとっていた仲間の マリンちゃんが無事に出産を終え、元気な赤ちゃんを連れて顔を見せに来てくれました。

　この赤ちゃん、人見知りもせずに、話しかけるみんなに笑顔を返してくれるとっても可愛い赤ちゃんでした。

　お母さんのように、サービス精神たっぷりの優しい人柄になることでしょう。

　ということで、ちょっとだけご紹介。（でも、顔はナイショね！）

　

　では、また次の「新・ラーメン道」で・・・See you again !

マリンちゃんの赤ちゃん ←人見知りしない。

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