Our Way
of Ra-a-men 28
岸波 皆さん、今日もおいしいラーメン喰ってますか~!
退かぬ!! 媚びぬ!! 省みぬ!!
“愛ゆえにラーメンを捨てられない男”が、またやって参りました。
一挙に大田区のラーメンを極めんと、“ラーメンのはしご”という暴挙に出た我ら「蒲田ラーメン探偵団」。
その果敢な4人衆こそ、岸波団長を筆頭に、S田さん、TOSHIちゃん、そして、紅一点のフクちゃんです。
一行は「らーめん潤」を見事撃破し、向かうは筋向いのラーメン「呉屋」!
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らーめん潤
(一軒目) |
はてさて、4人組は二軒目のラーメンを完食できるのでありましょうか?
はたまた、大田区蒲田ナンバーワン店の栄誉は、いずれのラーメン屋が手にするのでありましょうか?
勝敗の帰趨は、全く予断を許しません。
さぁ、いざ行かん、蒲田ラーメン探偵団。敵は幾万ありとても!!
ということで、ラーメン道、もういっちょー!!
1 ラーメン呉屋
さて、「らーめん潤」を後にした一行、筋向いにある「呉屋」の方を見やりますると、店は通りに沿った細長い造り。
おそらく、カウンターだけのお店でありましょう。
と、我らの目前を「呉屋」を目指すお客さんがどどーっと入店。
ということは、しばらく空席待ちをしなくてはなりますまい。
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麺匠呉屋
←らーめん潤の筋向かい。 |
TOSHIちゃん、ここはどんなラーメン屋なの?
あっさりスープの細めんタイプで、塩味が評判のようです。
ほぅ・・塩かぁ。
かなりツウ好みの味ということで、ネットに載ってました。
ふっふっふ・・「ツウ好み」とな。ぶわっはっはっは!
(・・あれ、今どっかに綾小路麺道斉師匠がいたような?)
参事、店の表になんか貼紙がありますよ。
ほぅ・・どれどれ。
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壁の貼り紙
(麺匠呉屋) |
~と、壁の貼紙を見てみると、不思議な文字が・・・。
潮そば・・? 汐そば・・?
塩味ですかね。
それに醤油そば・・味噌ラーメンはないのか。
と、暖簾の隙間から店内を覗くと、席の数がヒイフウミイ・・15席くらい。
全体に女性客が多いようです。
その時、サラリーマン数人組が出店。
今だ! すかさずGO!!
2 美人オカミ
僕は一番奥の席をキープ。
TOSHIちゃんとS田さんが続く・・・と、奥の席は満杯。
やむをえず、フクちゃんは一人離れた席に。
さっそくメニューを点検。
潮そばというのは昼だけのメニューで、汐そばの方が夜だけのメニュー・・つまり、昼・夜で味付けを変えた塩ラーメンのようです。
TOSHIちゃんとS田さんは、ともに「潮ラーメン」を注文。
僕は、取材のためということで、別メニューの「醤油そば」を注文することに。
ふとカウンターの中を見ると、マスターとそのカミサンらしき二人だけのスタッフです。
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店内の様子
(麺匠呉屋) |
ん・・? TOSHIちゃん。
どしました、参事?
あのマスターって、熊五郎みたいだよね。
ヒゲもじゃで・・でも、よく見るといい男ですね。
だけどさ・・。
へ?
あの奥さんの方を見てみ。
???
・・・ものすごい美人だよね。
あっ! ホントだ!
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店内の様子
(麺匠呉屋)
←思わず美人オカミを振り返るTOCHIちゃん。 |
美人オカミは、きっぷのよさそうな鉢巻を巻いたイデタチなれど、熊五郎店主の無骨さを補って余りある愛想のよさで、店内の注文をテキパキと捌いています。
二人がいかなる赤い糸で結ばれたのかは知る由もありませんが、まさに美女と野獣。(失礼!)
・・と、先ほどから店内に何か違和感を感じて、TOSHIちゃんに・・・
なんか、涼しいよねぇ?
あ、そういえばそうですね。・・もしかして!
ん?
参事の上にあるエアコンって、点いてませんか?
あ!点いてる!
2月だというのに、この店ではなんと冷房がかかっているのです。
考えてみれば、店主もオカミさんも半袖のティーシャツで作業を行っていますし、熱気に溢れた店内では、かえってこの方が快適なのです。
地球温暖化は、ここ大田区のラーメン屋にも確実に影響を与えているようです。
しかし、何故にこんな美女が、ラーメン屋のカウンターの中に居るのか?
あの熊五郎店主の、いったいどこがよかったものか?
・・と、ここでデジャブ現象が。
昨年の飯坂温泉の「ほろ酔いウォーク」で、5軒目のスナックにいたマスターと美人オカミがまさに同じようなカップルでありました。
【回想シーン】
あのぉオカミさん、どしてあの野獣のようなマスターと一緒になったんですか?
(飯坂温泉の美人オカミ) あははは、それはね・・。
はい?
(・・・三秒考えて・・・)
騙されたの。
ええーー!!
3 潮ラーメン登場!
そうこうするうち、我らのメニューが出来上がった模様。
まずは、 TOSHIちゃんとS田さんの潮そばが到着!
大きな海苔がどーんと一枚、塩ラーメンのスープと相俟ってプーンと美味しそうな磯の香りのハーモニーが・・。
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潮そば
(麺匠呉屋) |
さすが、昼・夜で味付けを変えるというキメ細やかな心遣いの「呉屋」。
繊細な細麺がスープに泳いで、さながら芸術品のような気品ある盛り付けです。
スープをちょいと貰いますと、あっさりスープというより、しっかりした和風ダシの濃厚感があります。
続きまして、僕が注文した「醤油そば」が到着!
熱いですよ、気をつけて。
おぉーっ、これはぁ!
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醤油そば
(麺匠呉屋) |
こちらも潮そば同様、大きな海苔が一枚。
シナチクは小ぶりで、長ネギのみじん切りがタップリとサービスしてあります。
スープの見た目は、かなり真っ黒な感じです。
さっそく、この醤油そばをズズズーっとたぐります。
あれれ?
ん?
この醤油そば、たしかに旨い・・が、なんか納得がいかない。
ただ、その理由が見つからない。
カツオ節やイリコのダシをしっかり取った魚系のまろやかなスープ。
刻みネギと海苔のさわやかな香り。
まるで日本蕎麦のような味わいの細麺・・・
あ!
そうなのです。
この醤油そば・・・ラーメンというよりは、日本蕎麦そのものの味わいなのです。
非常に上質な日本蕎麦を食べたような感じ。
ですから、美味しさの面では申し分ないのですが、ラーメンを食べているような気がしないのです。
それともう一つ。
大変美味しいタップリとしたスープなのですが、ドンブリに添えてあるレンゲがとても小さいために中々スープをすくえません。
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小さなレンゲ
(麺匠呉屋)
←とても使いずらい。 |
とはいえ、全部完食!
TOSHIちゃんとS田さんもほどなく完食。
ダイエット中のフクちゃんは、麺を少し残して潮そばを終了。
どうでした、参事?
うむ、美味しかったけど、なんかラーメンを食べた気がしない。
そうですか。すると、「らーめん潤」と「呉屋」の対決の結果は?
そりゃぁ、もちろん・・・
(・・・三秒考えて・・・)
呉屋のオカミさんの勝ちっ!
ええー!! (ラーメン対決じゃなかったんですか!?)
~と、無事にラーメン行脚を終えた我らが「蒲田ラーメン探偵団」。
こってり太麺が好きな方は「らーめん潤」を、和風のヘルシー塩ラーメンが好きな方は「呉屋」を、どっちもオススメです。
でも・・・一番のオススメは、呉屋の“美女と野獣”夫婦を見ることですね!
(ホントはこの店主、苦みばしったいい男です。)↑
/// end of the“その28「呉屋ラーメン」” ///
《追伸》
二軒のラーメン屋を撃破した4人組は、工業フェア会場へ向けて街中を移動。
途中、またもや新たなラーメン屋の看板を見つけました。
参事、もうお腹一杯ですからね。(命あってものだねです。)
違うよ、TOSHIちゃん、あそこの看板だよ。
お! 元祖タンタンメン本舗!
そっかぁ、ここがタンタンメン発祥の店か。歴史と伝統あるんでしょうね。
ちっちっち・・君はまだ観察が甘いなぁ。あそこは新しい店だよ。
だって、元祖タンタンメンですよ。
ふっふっふ、あの店はね、元祖・・・
(・・・三秒考えて・・・)
ニュー・タンタンメンなんだな!
ええー!! (ほんとだ。)
では、また次の「新・ラーメン道」で・・・See
you again !
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元祖ニュータンタンメン
←チェーン店のようです。 |
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