Our Way
of Ra-a-men 23
岸波 皆さん、今日もおいしいラーメン喰ってますか~!
退かぬ!! 媚びぬ!! 省みぬ!!
“愛ゆえにラーメンを捨てられない男”が、またやって参りました。
噂の「太閤ラーメン」をうちの ケイコと食べてきましたが、場所は、福島市西口から高湯街道を西へ進み、700メートルほど行った左側です。
何故に“噂”かといいますと、岸波通信に寄せられた読者情報に対して、いろんな人が自分も「食べて来たよ」と言うからです。
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岩戸塩ラーメン
(太閤)
←新メニューだそうです! |
そーですかぁ!
それでは、このワタクシめも是非とも試さねばなりますまいっ!
ということで、ラーメン道、もういっちょー!!
1 読者情報
そもそも太閤ラーメンのことを教えてくれたのは、うちの従兄弟の まさひと君でした。
まさひと
まさひとです。
取引先の方に薦められて行ってきました。
油ギラギラではないので、良かったです。
米沢麺タイプ。
スープは、梅干の乗っかっている塩も良かったけど、やっぱりしょう油の方が私は好きです。
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せっかく従兄弟が読者登録をしてまでオススメしてくれたラーメン屋なのに、中々行く機会がなかったのです。
そうこうするうち、ひょんなところで再び太閤のことが話題に・・・。
春麗(チュンリー) ダディ、食べてきたわよ「タイカク」。
へ? 何それ?
あれよホラ、通信のBBSに書いてあったラーメン屋。
タイカク・・・なんてラーメン屋のこと書いたっけかなぁ?
たしか“まさひと”さんて人よ。
あ! もしかしてそれって「太閤(タイコウ)」のことじゃないの?
え、あれタイコウって読むの?! (アセアセ・・。)
あっはっは! ・・でもヨカッタね、今、判って。
職場とかで話してたら、大恥かくとこだったよ。
・・・・・・。
ん? (もしかして手遅れか・・・。)
そんなワケで、僕も早いトコ試さなくてはと思い、ケイコと一緒に食べに行くことにしました。
場所は、野田町のガストの裏側とのこと。
夜半に探しながら行って見ると・・・ありました、太閤の看板が!
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太閤の駐車場
(ガストの裏) |
前に廻り込んでみると、でっかい看板が。
時間も時間なので、お客は二組のみ。
若いカップルと一人客のおばあちゃんが居るのが見えました。
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手書きのような看板
(太閤) |
店主は厨房で手持ち無沙汰な面持ち。
多分、その奥さんではないかと思われる店員さんが、「いらっしゃい」と出迎えてくれました。
←(なかなか福島には居ないタイプのスレンダーな美女です!)
とりあえず“ビール”を頼もうとしてメニューを探しましたが、メニューには見当たりません。
でも不思議な事に、隣の席でくつろぎながらテレビを見ているおばあちゃんは、ホロ酔い機嫌でおつまみをたべているのです。
謎は深まりましたが、それはさておき単品のビールを注文し、麺選びに取り掛かります。
さて、どれどれ・・。
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メニュー
(太閤) |
“天下ラーメン”や“出世ごまラーメン”といったユニークなメニューが目を惹きます。
僕は、春麗(チュンリー)さんオススメの“焼きにぼしラーメン”、ケイコは王道の“太閤ラーメン”を注文。
大盛りにしようかどうか悩みましたが、“替え玉”がおっけーということなので、とりあえず普通盛りで。
メニューを眺めていると、最近メニュー化したという“岩戸の塩ラーメン”の写真が貼ってあり、これが素晴らしく美味しそうなのです。
←(うむぅ・・・へくったかな?)
写真では、まさひと君の言うとおり“米沢風チリチリ縮れ麺”なので、もしかすると、以前この場所にあった“米沢ラーメン”の二代目跡継ぎが、メニュ-を入れ替えてリニューアルした店なのかもしれません。
さらに、全品“無化調”という表示もあります。
←(トータル・バランスさえ良ければ、僕は余り気にしませんが・・。)
間もなくビールが到着。
中瓶と一緒にジョッキがドンと置かれ、ちょっと不思議な感じの組み合わせです。
←(そんな事より、おばあちゃんが食べているオツマミが気になります・・。)
このおばあちゃん、前の席に座っているカップルのオネーサンにしきりに話しかけようとしています。
どうやら連れ合いの若い男の子があばあちゃんのタイプならしく、さかんに「いいオトコだね」というような事をオネーサンに言ってる様子。
オネーサンは迷惑そうですが、それを見かねた美人の店員さん(若奥さん)がたしなめる。
話の様子では、このおばあちゃん、この太閤の調理人夫婦の実のおばあちゃんらしい・・。
←(なるほど。だから、特別にオツマミがあるのか・・。)
2 ラーメン到着!
しばらくして、お待ちかねのラーメンが到着!
おおっ、これはぁ!
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焼きにぼしラーメン
(太閤)
←麩が載っている! |
美味しそうな焼き煮干の鮮烈な香りが立っています。
麺は自家製の中細チリチリ縮れ麺、何故か具として「麩」が載っている。
で、スープは・・・おおっ!
何と複雑な味わいなのでありましょうか!
かなり繊細な味わいのスープ・・・その中心を焼き煮干の香りが骨太の芯を貫いている感じ。
一言で表現すれば、“ブシ系ラーメン”の逸品”と言わねばなりますまい。
そこで、チラチラとケイコの食する太閤ラーメンに目をやると・・・
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太閤ラーメン
(太閤) |
あれ? なんか似ているぞ。
で、一口食べさせてもらうと・・・
・・・ん? おんなじヤン。
見た目、変わんないわねー。
つまり、焼き煮干の“ブシ粉まぶし”をしているか、いないかというだけで、スープの味わい自体は際立った違いが感じられません。
あれれれ??
幸楽苑の“ブシ系ラーメン”の場合、通常の醤油ラーメンが王道のトンコツ&トリガラベースであるのに対し、鰹節・鯖節・煮干粉を後から大量に加えることによって魚ダシであったかのような演出をします。
でも、この太閤では最初から魚介系スープであるために、後から煮干粉を加えても香りは鮮烈になりますが、味の方は同じ感じなのです。
そこで、ちょっと思うところがあり、“替え玉”を注文して、僕のドンブリではなく、ケイコの太閤ラーメンの方に入れてもらって食べてみますと・・・
あれ?
どう?
うむぅ・・・味がいっぺんに単調になった感じ・・・というか、味がしないな。
と、言う事は、教育的指導の麺道斉の出番ね。
やむを得まい・・えーいっ、ヘンシーン!
綾小路麺道斉
待たせたな皆の衆、ワシがあのユーメイな綾小路麺道斉じゃ。
ワシが解説をして進ぜよう。
そもそも魚介系ダシの最大の弱点は、あっという間に香りが飛ぶことなのじゃ。
だから、最初の一口こそが最高の状態で、その後は秒刻みで味わいが衰えて行くのじゃ。
あのケモノ系ダシの極致である九州トンコツラーメンに“替え玉”文化が芽生えたのは、ケモノ系のスープが替え玉を投入した後でもしっかりと下支えできるスープの骨太の強さを持っているからに他ならぬ。
ということは、繊細な味わいの魚介系スープと替え玉との相性は決して良いとは言えぬのじゃな。
特に、この太閤の場合、スープの繊細さを壊さぬようスープをややヌルメにして薄味にし、中細のチリチリ縮れ麺を用いて味をよく絡める工夫をしているので、“大盛り”や“替え玉”とは相性が良くないと見た。
したがって、太閤ラーメンを最後まで美味しく頂くには、香りを立たせるブシ粉まぶしをした“焼き煮干ラーメン”を普通盛りで注文するのが最上ではないかな。
また、魚介系スープは塩味とも相性が良いので、最新メニューの“岩戸の塩ラーメン”もいいかも知れぬ。
いずれにしても、時間をかけずに一気呵成に食するのがコツじゃな・・。
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・・・ということだけど、ケイコの感想は?
なんか、ソーメンのオツユにラーメンを入れたみたい。
←(あーれー、キビシー評価!)
そんなワケで、オナカいっぱい食べたいというガサツな人(→僕のような人)でなく、繊細で上品な舌を持っている人だけに“焼き煮干ラーメン”や“岩戸の塩ラーメン”をオススメします。
←(ただし、“普通盛り”で食べるのがいいですね!)
/// end of the“その23「祇園精舎☆太閤ラーメン」” ///
《追伸》
僕たちが食べ終えた頃、とってもキレイな一人客のお嬢さんが次々とやってきました。
この店は、女性向きなのかもしれません。
そういえば・・・
この店のご主人は、人の運勢を見ることが出来る~というような事が、壁に書いてありました。
お店も清潔で、レトロ風を再現したポスターが何枚も貼ってあり、落ち着ける“隠れ家”的な雰囲気をかもし出しています。
ということで、美しい女性が一人で食べるのにオススメのラーメン屋です。
←(それと、そういう女性に会いたいという男性にもね!)
では、また次の「新・ラーメン道」で・・・See
you again !
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レトロなポスターと美女
(太閤)
←新メニューだそうです! |
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