Our Way
of Ra-a-men 21
岸波 皆さん、今日もおいしいラーメン喰ってますか~!
退かぬ!! 媚びぬ!! 省みぬ!!
“愛ゆえにラーメンを捨てられない男”が、またやって参りました。
今回はエライことをしでかしてしまった気がするのですが、それは僕一人ではありません。
そう・・・僕一人であれば、店主があそこまで追い込まれることはなかったはず。
←(あー、またやってしまったぁ!)
場所は郡山のラーメン激戦区の桑野、お店は、あの和食出身の店主が腕を振るう名店「正月屋」です。
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正月屋
(郡山市) |
さて、ラーメン道・・・この日の“相方”は、飾り職人のヒデ君。
好山園の「山菜を楽しむ会2006」に、美人の奥方と共に参加してくれた新参イケメン読者です。
そもそも、この日に目指していたのは「正月屋」ではなく、ヒデ君がオススメの「日和田製麺」だったのです。
しかぁしっ!
「日和田製麺」があった場所には、「猿飛」というラーメン屋の看板が!
あれ?
しかも「本日定休日」だってよ。
ガーン!
・・ま、気を取り直して桑野にでも行こか。
それにしても、「日和田製麺」はどうなってしまったのか?
腹を空かせた二匹のケモノは一刻も早く旨いラーメンにありつこうと、郡山のラーメン激戦区「桑野」へと急いだのでありました。
さて、その顛末やいかに・・・?
さあ、ラーメン道、もういっちょー!!
1 正月屋の謎
郡山市桑野といえば、春木屋やトクちゃんなどの老舗に加えニューウェーブの三嶽屋などがひしめくラーメン激戦区。
その一角を占める正月屋は、和食の店で修行した店主が開いたラーメン屋で、和食時代の兄弟子もまた東京都江戸川区葛西の「ちばき屋」というラーメン店を開業しているとのこと。
僕は、この地区では「春木屋」にしか行った事が無く、以前から「正月屋」のことが気になっていたのでした。
なぜ気になっていたかと言いますと、以前、郡山のラーメン店についてWebで調べた時に、正月屋のラーメンについての感想があまりにマチマチだったのです。
満点を付ける人あり、厳しい評価の人あり、やれ極細チジレ麺だ、やれ太麺だ、アッサリだ、いやこってりだ、トンコツトリガラスープだ、いや魚介系だ・・・という具合で、とても同じ店とは思えない感想が書かれているのです。
これは自分で確かめるしかない・・・ということで、やって参りました正月屋。
平日のお昼をちょっと回った時間帯ということもあり、お店の中は8分の込み具合。
店内の壁には、いろんな人の書いた色紙が飾ってありました。
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壁の色紙
(正月屋) |
また、我らが座った横の壁には、ひときわ異彩を放つ仁王様のようなイラストと文章が。
タイトルは「雄守」・・・なんて読むのでしょう?(オマモリかなぁ・・)
文章がまたナゾで、どうやら書いた人は「ガンマグロブリン血症」という病気に罹っているけれど、その病気持ちの身体を授かった事自体が彼の能力を発揮するチャンスなんだと人に教えられて人生が変わった~ということが書いてある。
←(うむぅ・・・??)
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謎のイラスト
(正月屋) |
それはさておき、まずは注文。
テーブルのメニューを広げてみると、写真入りのうまそうなラインナップが目に飛び込んでくる。
ここは、つけ麺がオススメですよ。
ほぅ・・でも最初だから、オーソドックスなのがいいかなぁ。
オーソドックスなのはエート、支那そば、塩そば、味噌そば・・・お! 地鶏とろそば(?)なんてのもある。
「塩そば」という呼び名は初めて聞くもので、こうしたネーミングにも店主のこだわりが感じられます。
ふむふむ・・それぞれの基本トッピングに、半熟煮玉子ねぎ、メンマなどをオプションで追加できるらしい。
さらに、うれしいことには、麺の「大盛り」は普通盛りと値段が変わらないとのこと。(ムフフ・・)
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写真入りメニュー
(正月屋) |
ほんじゃま、支那そばの大盛り!
じゃ、僕も同じのを。
ちょい待ち!
ん? なにか問題が?
「取材」すっから、別なのにして。
あーれー!!
2 特選素材
ということで、ヒデ君は「塩そば」に変更。
はてさて問題は「正月屋の謎」・・・みんなが違う事を言っているが、いったい本当のスープや麺はどうなのか?
ふと気付くと、テーブルには『正月屋のこだわり』なるモノが・・。
ナニナニ、特選素材・・。
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正月屋のこだわり
(正月屋) |
鶏肉はすべて伊達地鶏、出汁は天日干し帆立貝柱、築地直送の削りたて削り節、千葉の煮干・・・
なんだ、全部書いてあるじゃん!
おまけに麺は、太麺、細麺、極細チジレ麺から選べるとある。
謎は、あっという間に氷解。
麺は最初から三種類あるし、出汁は魚介系中心。
それにしても、このスープを「トンコツ・トリガラ」と書いていたブログはいったい何だったのか。
味オンチの管理人が無責任に書いたのか? (よくある話ですが)
←(それとも昔はそうだったのかなぁ?)
おまちどー!
ということで、やってまいりました支那そばと塩そばの大盛りコンビネーション。
おーっ、これはぁ!
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支那そば大盛り
(正月屋) |
ドンブリから煮干と削り節の濃厚な香りがピーンと立ち上がって、飢えたケモノたちは思わずガブリ寄りっ!
太麺(←太麺を選びました)の麺は、チジレが無くやや緑がかった角麺タイプで、モチモチ感十分。
油はやや多目、スープの香りは煮干と削り節だが、味は濃厚な帆立の出汁がしっかりと下支えしているこってり魚介系。
これを「アッサリ」とか「薄い」と書いた人、ちょっと舌がおかしいです。
口の中でホロホロ崩れるチャーシューがまたナカナカのもので、貝割れ菜の清冽な香りが全体に緊張感を与えています。
ふとヒデ君の方を見ると、この塩そばがまたイイ感じ・・・。
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塩そば大盛り
(正月屋)
←白いのはモチだったかな・・? |
味見はしませんでしたが、このスープのあでやかな艶、只者ではないことがすぐに分かります。
こちらは、極細チジレ麺とのマッチングがまた良さそうです。
もしかすると、ここの魚介系スープには、こちらの極細チジレ麺の塩そばのほうがさらにマッチしていたかもしれません。
←(とは言え支那そばも、んまいんまい・・。)
そんなわけで、「日和田製麺」に行けなくても結果的には大正解。
麺をたぐってはスープを啜り、啜ってはたぐって大満足の正月屋・・・
ところがっ!
この後で、正月屋を震撼させるあんな事件が起ころうとは、この時だれも気付いてはいませんでした・・。
(ということで怒涛の続編、新・僕たちのラーメン道22「店主は顔面蒼白」へ続く) ⇒
/// end of the“その21「正月屋ラーメン」” ///
《追伸》
正月屋、サイコーです。
郡山といえば、僕は今まで「北方(ほっぽう)」が定番でしたが、この店は一つ難があるのです。
ラーメンは最高に美味しいのに、なんと駐車場がないのです。
隣に駐車場があるにはあるのですが、そこは隣接する東邦銀行のもので、ここではいつもガードマンが目を光らせているのです。
←(たぶん、「北方」の違反駐車が多かったんでしょうね。)
ということで仕方なく、「北方」で食べる時には東邦銀行の駐車場に入れ、ガードマンに挨拶してから本店に入り、CDで口座残高を確認すると反対側からそーっと抜けて「北方」へ入っていたのです。
だけど、今度からは正月屋というレパートリーが増えましたので、大手を振って駐車場に止める事ができますね。あはは!
では、今回の続きは次の「新・ラーメン道」で・・・See
you again !
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支那そば(煮玉子入り)
(ちばき屋)
←正月屋の兄弟子の店です。 |
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