Our Way of Ra-a-men 137
岸波 皆さん、今日もおいしいラーメン喰ってますか~!
退かぬ!! 媚びぬ!! 省みぬ!!
“愛ゆえにラーメンを捨てられない男”が、またまたやって参りました。
先週、またまた新しいラーメン屋を探検しました。それは最近市内瀬上町に開店した「自家製中華すずらん」というお店。
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自家製中華すずらん
(福島市瀬上町) |
でも実は、かつてよく行っていた同じ名前のラーメン屋の後継店ではないかと考えていたのです。
←(実際は違ったワケだが。)daddy
さて、それはどんな店で、今度のすずらんはどうだったのか、というのが今回のテーマでございます。
ということで、ラーメン道、もういっちょー!!
1 思い出の「すずらん食堂」!
あれはまだ僕が30代の食べ盛り(笑)で、現在のパセオ通りがまだ『すずらん通り』と呼ばれていた頃、”締めのラーメン屋”としてよく行っていた店がありました。
それは、これまた現在のパセナカミッセが『仲見世横丁』だった頃のことで、クネクネ曲がった通りの両側に古いバーやスナック、ジャズ喫茶などがひしめく中心部にあった「すずらん食堂」でございます。
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昔の仲見世入口
(30年ほど前) |
年配のご同輩ならきっと記憶があるはず。『仲見世横丁』はまさに福島市の猥雑さを象徴するようなコキタナイ(失礼!)場所で、通りのあちこちに酔っ払いが吐いたゲロや小便の跡がひしめいて、別名『小便横丁』としても有名でした(笑)
そんな中、『掃き溜めに鶴』とでも申しましょうか、周囲の猥雑さとは何の関係もなく、清く正しく美しくお姐さんが一人で営業していたのが、この「すずらん食堂」だったのです。
←(ただし、年の頃は60代のお姐さんだったが:笑)daddy
中央奥の左側、電気が付いていいる場所
当時は夜0時過ぎの深夜営業のラーメン屋というのはあまりなく、駅前の陣場町界隈で飲むことが多かったのですが、飲んだ後、ちょくちょく足を伸ばしてココまで来たものです。
最初、誰に連れられて行ったのか一生懸命思い出そうとしましたが、記憶が蘇りません。
おそらく、会津若松勤務の時に同僚だったN氏だったと思うのですが、何故、若松の同僚と福島で飲んでいたのか不思議です。(出張?)
もう一軒、当時よく行っていた餃子屋
ともあれ、この「すずらん食堂」のメニューはラーメンとラーメンの大盛りとコップ酒しか無かったような記憶で、酔っぱらった体には至福のラーメンでした。
で、昨年暮れ、何げなく福島市のラーメン屋を食べログで眺めていましたら、何と「すずらん」というラーメン屋が載っているではありませんか!
所在は市内の豊田町。
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すずらん
(福島市豊田町) |
もしやあの懐かしの「すずらん食堂」の後継店!? と思い、記事を読んでみると、投稿者の nozさんによれば、"本格的「米沢ラーメン」にビックリ!"と。
ん?昔のすずらんは「米沢ラーメン」だったろうか・・確かにチリチリ細麺だったような気はするが・・?
ということで、さっそくケイコと現地確認へ。
こんどこそちゃんと調べて来たのよね?
だいじょーぶ。定休日は月曜ってなってた。
しかし・・豊田町の現地に行ってみると本日休業の貼り紙が。
おーまいが~! ヾ( ̄0 ̄; )ノ
たまたま今日の土曜日だけ臨時休業だったのかもしれないが、もしかすると世間のコロナ禍でしばらく休業中なのかも・・。
残念ながら、2軒目の「すずらん」探訪はお預けとなったのです。
2 自家製中華すずらん!
ケイコ、また別の「すずらん」の話をテレビでやってるよ!
え、なに? 瀬上町?
テレビの情報番組で、最近、瀬上町に開店したと言う「すずらん」というラーメン屋の女将さんが登場。
何でも東山温泉今昔亭のシェフに手ほどきを受けて開業したとのこと。
(なんでラーメン屋じゃなく、シェフに教授を?)
という疑問がよぎったものの、とりあえず「すずらん」繋がりなので行って参りました。
場所は瀬上町の北部で道路が結構入り組んでいるところ。曲がる場所を一つ間違えたら迷路のような場所に迷い込みましたが、なんとか目的地に到着!
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店の表
(すずらん) |
先客は店の中と表に三グループ。とりあえず、中の順番表に記入すると呼び出し用のブザーを渡される。
建物は真新しいアパートのようで、その一角、一階南側に面したところに入口がある。
東側の駐車場
この日はそんなに寒くはなかったが、表のベンチ前には炭火の七輪が二つと石油ストーブ一つが備えられている・・おもてなしは完璧だ。
ベンチで待っていると、炭を交換に来た男性の 店員が。
(あれ? テレビでは女性スタッフだけでやっていると言っていたが・・?)
おまたせしました。お二人でお越しのキシナミさま!!
呼ばれたので、店内の指定されたテーブル席へ。
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店の中
(すずらん) |
店の中はウナギの寝床のような長い造りになっており、厨房に面したカウンター席と東側の窓に面したテーブル席が続いている。
(調理しているオネエサンの頭がチョットだけ見えた。)
さて、メニューはというと、こんな風。
お品書き
中華そば(800円)、柚子入り中華そば(900円)、ワンタン中華そば(900円)、すずらん特製中華そば(ワンタン・炭火焼焼肉・煮卵入り 1150円)等だが、味は醤油一本で行っているようだ。
なお、大盛は150円増し。ご飯ものもある。
じゃ僕は、ワンタン中華そばの大盛で!
ワタシは、フツーの中華そばを。
承りました!
ふとテーブルの上を眺めると、"当店では『那須御用卵』を使用しております。"とのポップが・・をを~黄身の色が濃くて美味しそうだ。煮卵はコレなんだな。
そしてもう一枚・・『すずらんゆかぽ通信』なるモノが。
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すずらんゆかぽ通信
(すずらん) |
ゆかぽからのおすすめ
『すずらん特製ワンタンそば』
いつもご来店頂きありがとうございます。店主のゆかママことゆかぽです。
皆様のお陰で開店から約1か月が過ぎました。
ほぅ・・なるほど、ここの女将さんはゆかぽさんというんだ。
俄然、興味がわいて店内を見渡すが、調理場の中に居るらしく姿は見えない。
見えないので、さらに興味がわき、ファイルの裏を返すとそこには・・
あ、出た~!
何のことは無い、ちゃんと写真入りで紹介が載っている。
本名は高橋由香さんというらしい。師匠である今昔亭の根本シェフや富多製麺工場の大内工場長も出ている。
で、自己紹介を見てみると・・
店主の高橋由香43歳独身バツイチです(笑)
えええ~ セキララ~! ヾ( ̄0 ̄; )ノ
まあ、いろいろと面白い身の上話が書いてあるのですが、興味のある方は、どうぞお店に赴いてご自身でご確認くださいませ(大笑い)
3 ワンタン中華そば!
ふと、テーブルの横を見ると、こんなモノが。
(フリーコンセント?!)
フリーWi-fiは時々見かけるが、コンセントそのものかぁ。
それが分かっていれば、携帯の充電器を持ってきたのにな。
ん、待てよ。たしかバッグの中に電気髭剃り機が・・
や・め~いっ! ヽ(`⌒´メ)
で、テーブルの上の調味料コーナーはこんな感じ。
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調味料コーナー
(すずらん) |
コショウはホワイトとブラックの両方、水差しに醤油にソース。そしてラー油と酢・・え!
(あれれ、餃子なんかメニューにあったかな?)
と、改めて確認したがそんなメニューは無い。
まあ、味噌ラーメンだったらラー油や酢を入れないこともないが、ここは醤油一本の店。
何故なんだ? と考えているところへ注文が到着!
まずはケイコの中華そばがこちら。
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中華そば
(すずらん) |
をを~!
これは、目の前に置かれただけで分かる・・間違いなく旨い!!
ドンブリに薄く見える「すずらん」のロゴがまた美しい。いろいろな細部までかなりこだわって作り込んだ感じだ。
で、余計なものは入れない昔ながらのトッピング・ラインナップ。
そして、ゆかぽ女将お勧め、僕のワンタン中華そば(大盛り)がこちら。
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ワンタン中華そば
(すずらん) |
一糸乱れぬ・・と言うべきか、写真で見ると一瞬同じものに見えてしまうほど、盛り付けが同じだ。
少し違うのは、大盛りの分、チャーシューがスープ上に浮いており、縁に食紅が使われているのが分かる。
をっと、コレは白河系だ!
白河系ならば、きっと手打ち麺!
はやる心を抑えきれず、早速、麺リフトしてみる。コレだぁ!
やっぱり!!
自家製中華そばとうたっているので、おそらく富多製麺工場の大内工場長に麺づくりを習い、店内で製麺しているのだろう。(多分)
で、食べてみる。
白河系のスープのボディの弱さは克服されている・・これは原瀧今昔亭の根本シェフの指導の賜だろう。(多分)
白河系は濃い目の醤油を使うので、一見しょっぱそうに見えるが食べてみるとそんなでもない。
特にこの「すずらん」の場合、全体のバランスが素晴らしい。
ゆかぽ女将は、くだんの『ゆかぽ通信』にこう書いている・・
すずらんのコンセプトは女性の本来の『美しさ』『強さ』『繊細さ』を
一杯の中華そばで表現する事・・。
うむぅ・・確かにメッセージを受け取った!
美味しかったよ~♪
久々の・・
そうそう・・エピソードを一つ書き忘れました。
僕らのラーメンが到着した時、いつものケイコの『ネギ・ワープ』が始まったのですけれど、それを見た店員のオネエサンが血相変えてやって来て・・
だいじょうぶですか!?
あ、う・・なんかしでかしましたか?すいません!!
ネギがお嫌いだったんですね・・?
はい。(きっぱり)
是非、最初にそうおっしゃってください。ネギ抜きにできますので♪
そりゃそうだ・・こちらが悪い。てか、わざわざそんな事を言ってくれる店なんですね。なんという気配り。思わず胸が熱くなっちゃいました。(うっうっ・・)
いや~ ラーメンってホントにいいもんですね~♪
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end of the “その137 「三つのすずらん食堂」” ///
《追伸》
結局、二つ目のすずらんにはまだ行けてないですが、是非いつかそちらにもお邪魔したいと考えています。
最初の仲見世のすずらん食堂ですが、30年以上前、すでに60代のお婆ちゃんでしたから、仮にDNA探しをやっても、もうお孫さんの時代になっているでしょう。
となれば、時代も変われば味も変わる・・やはり、あのすずらん食堂の味は、よき思い出として、この胸にしまっておくのがいいのでしょうね。
では、次の「新・ラーメン道」で・・・See
you again !
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