Our Way of Ra-a-men 136
岸波 皆さん、今日もおいしいラーメン喰ってますか~!
退かぬ!! 媚びぬ!! 省みぬ!!
“愛ゆえにラーメンを捨てられない男”が、またまたやって参りました。
前回、、カリスマ彰の「2021年ベスト」を掲載したので、今回は予告していた「冬のラーメン道♪」の続きをご紹介・・
と、思っていましたがっ!!
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ん?このラーメン屋は・・?
(郡山市小原田) |
先日、郡山市でいいラーメン屋に出会ったので、そちらを先にご紹介したいと思います。
何故かと言うと・・早いとこ紹介しておかないと、とある理由で無くなってしまう可能性もあるからです。(`・ω・´)キリッ!!
ということで、ラーメン道、もういっちょー!!
1 会津地鶏ラーメン「ありがとう」!
1月17日の月曜日、郡山の「まねきの湯」でアカスリをするついでに立ち寄ろうとした会津地鶏ラーメンの『ありがとう』。
そうそう・・136「白河ラーメン/やまだ」でちょっと触れた、”行こうと思ったのに通り過ぎた”ラーメン屋へのリベンジ・マッチに向かったのであります。
こんどこそちゃんと場所とか調べて来たのよね?
任っかせなさい! ちゃあんと道筋は頭に入れてきたよ!
で、クダンの場所に行ってみると・・
ほーら、到着だ!
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ありがとう
(郡山市昭和2丁目) |
あれ? なんか様子がおかしいぞ。
で、駐車場に停めて店の前に廻り込んでみると・・
定休日!?
おーまいが~! ヾ( ̄0 ̄; )ノ
ちゃんと調べたんじゃなかったのっ!?
ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい!(>人<)
ということで、失意の僕はそこから南へ向かう。どっか、近くに別の店ないかなぁ・・。
すると! Google Mapを見ていたケイコが・・
この先を右に行ってガードを潜ったところにあるみたいよ。
ということで、別の店『あじよし』を発見。
「あじよし」と書かれた駐車場
車が数台しか停まれない狭い駐車場だが、幸い一台分だけ空いていた場所に滑り込む。
うん、建物は新しく見えるけど、場末のひなびた店という感じ。
だけど、こういう所に昔ながらの旨いラーメン屋が眠っているというのもよくある話。
正面はこんなだ。
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味よし食堂
(郡山市小原田) |
お!悪くないんじゃないか。古き良きラーメン屋というニオイがプンプンする。
店のノレンも昔ながらの「味自慢 中華そば」というヤツだ。
もしかすると、隠れた名店を発掘したか!? (ふっふっふ・・)
2 味よし食堂!
で、早速、引き戸をガラガラ開けて店の中へ。
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店の中
(味よし食堂) |
狭い店です。カウンターのところに椅子が三つくらい、丸テーブルが一つと、後は小上がりの上に角テーブルが二つ。(※上の写真は、人が居なくなってから帰り際に撮ったもの。)
どっか、空いてるところに座って~!
調理場のお婆ちゃん女将さんから声がかかる。
あ、ハイ!
僕らが入った時には既に満員に近く、小上がり座敷の角テーブルが一つしか空いていなかったのでソコへ。
女将さんはかなり高齢らしく、一人きりでこの店を切り盛りしている様子。空いたテーブルには、まだ前のお客のドンブリなどが残っていたが、忙しそうなのでそれを調理場に運んでテーブルの上を拭く。
ありがとない。注文決めといてねー。
うん、実にアットホームな店なのでございます。お客の殆どは常連客の様子。
←(後で分かったが、僕らの席に居た人だけが一見の客で、他は常連。)daddy
で、驚いたのは、カウンターの上に小銭がジャラジャラ放置してあったこと。
カウンターの上に小銭が放置
このタネ明かしは後ですることにして、とりあえずは注文を決めないと。メニューは・・あ、あそこか!
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壁のメニュー
(味よし食堂) |
(むむっ、なかなかの達筆・・というか味のある文字。)
えーと、ラーメンが600円。安っ!!
ほぅ「バラ肉焼き定食 800円」、「肉もやし定食 800円」とか定食もあるんだ・・。
座敷の人っ!!
ん? 僕らか?
あ、ハイ!!
ご飯、切れてっからねー 麺だけだよー!
ら、、らじゃー!! (''◇'')ゞ
ちょっとビックリしたけど、とりあえず僕がタンメン(700円)、ケイコがラーメン(600円)に決定。
女将さん、ちょっと耳が遠い感じもあったので、カウンターのところまで行ってそれを告げる。
さて、どんなラーメン・タンメンが出てくるのかな??
3 タネ明かし!
ここで、この店に関するタネ明かしをします。
以下は後から見たネットで、常連さんの書き込みにあったもの。
まずは、ここを一人で切り盛りしている女将さんの年齢に関する話。
「おばちゃんとの会話」 Aさん
あんたは忘れた頃にいつもくるんだね~(^o^)
ははは…(^o^;) ごめんなさい…m(__)m
おばちゃんのこと、思い出して来てくれたのかい~?
そりゃそうでしょ~(^o^)
そういえば、おばちゃん85歳になったんだよ~。
マジか!!!(゜ロ゜ノ)ノ スゴいことだよね~(^-^) |
85歳とな!! しかし驚くのはまだ早い。実はこのエントリーは2017年に書かれたもの。
ということはこの女将さん、2022年現在では 90歳!!
いやもう、何か驚愕を通り越して感動まで行ってしまいそうな話ではありませんか!
で、どんなふうに営業してるのかと言うと・・
「おばちゃんの営業」 Bさん
おばちゃんのお店は、今は11:00から始まって14:00ぐらいに暖簾を下げる。夕方まで営業はしていない。
スープは毎日炊く。寸胴を二個置けるコンロが無いのでその日作り切り。営業中に仕込みは出来ない。寸胴営業でもある。
毎朝4時には起きてスープ作りをするという。 じゃないと、11時には間に合わない。
それを営業日は毎日。 途中朝御飯は食べるみたいだが、六時間は炊いて、それでも七時間ぐらい炊いた方が美味いのだと言う。 |
朝4時起きの仕込みを毎日!? 90歳ですよ、90歳!!
これはもう頭が下がる。元気老人のカガミのようだ。
しかし、実は・・・
「おばちゃんの足」 Cさん
あら~ あんたはいつも忘れた頃に来んだね~(^-^)
~といういつもの会話から始まる、おばちゃんのお店。
おばちゃん、足が辛そうだなぁ…
カウンターは一席だけ空いていて、小上がりが空いてたんだけど、持ってきてもらうようになってしまうので、窮屈ではあるけど、カウンターに座った。 |
そうか。。足が悪かったんだ。それでは配膳はキツイよね。だから、常連さんたちはみな出来上がりを調理場まで取りに行ったり、食べ終わったドンブリを自分で運んだりしてるんだ・・。
ちなみに、女将さんは代金の受け渡しもしません。カウンターの上にあった小銭はお釣り代わり。
常連さんは、できるだけピッタリの代金を準備して、帰り際にカウンターの上に「ここに置いとくよ~」と言ってお金を払う。どうしてもお釣りが欲しい時だけ、そこにある小銭からお釣りを持っていく仕組みなのです。
で、「いつも忘れた頃に来るんだね~」は女将さんの挨拶のデフォルトのようで、最初のAさんのと全く同じ。
そして、定食が早く無くなる理由もありました。
「おばちゃんちの定食」 Dさん
おばちゃん曰わく…
最近ね、ありがたいことに地元のお客さんだけじゃなくて、遠くからお客さん来てくれるのね〜。パソコンのなんだか見て来てくれてるみたいなんだよねぇ。こんなさもない店に…
へぇ〜良かったじゃん!
そうだねぇ〜。でも一人でやってるし、量、仕込めないから、飯がなくなっちゃうんだよね。定食食いたいっていうお客さんに申し訳なくってねぇ〜…だかららーめんとか食べてもらうんだよ。
それは仕方ないよねー。 |
そういうことだったんだ・・。
しかも、震災の影響をやっと乗り切ったと思ったら今度のコロナ禍・・この間、馴染みの製麺屋が廃業したり、野菜を入れていた農家がやめてしまったりと、様々な苦労があったとのこと。
なんかもう僕・・涙が出そうです。(うっ、うっ・・)
4 味よしのタンメン!
ということで、実際食べた麺をご紹介しようと思います。
ちょっとソコの座敷の人~!!
あ、ハ~イ!
ごめん、出来たから持ってって~!
らじゃー! (''◇'')ゞ
いやぁ、この時はまだ何の事情も分からなかった訳ですが、そこは僕の腰の軽さ。何のためらいもなく取りに行きました。
そして、まずはケイコのラーメンがこちら・・
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ラーメン
(味よし食堂) |
うん、まごうことなき『昔懐かしのラーメン』そのものでございます。
麺は中太。実は元々の製麺業者から仕入れていた時には、会津・喜多方系の平打ち縮れ太麺だったそうです。
う~ん、残念だ・・その時に食べたかったなぁ。
そして、僕の注文のタンメンがこちら・・
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タンメン
(味よし食堂) |
をよよよ・・野菜がチョー大盛り!!
このタンメンのスープがまたいい湯気を立てているんですよ!
まさにコレは、葉羽詩集の『タンメンは湯気で喰え!』に出てくるような絶品タンメン。
※恋愛カルタ-48の恋物語-Another Story-「タンメンは湯気で喰え!」>>
このタンメンは常連さんのソウルフードのようであり、ネットで支持している人が沢山いました。
あ~ んめぇ!! (ノ≧ڡ≦)
なんかこう・・貧乏学生の時に、仙台北山のはずれにあった『おふくろ亭』で食べたみたいな気持ちがホッとするタンメンでございました。
おばちゃん、ご馳走さま~! お金はちょうど、ここに置いてくよ~!!
自分たちで下げ膳をしてテーブルを拭いてきたのは言うまでもありません。
(事情も知らなかったのに、ホントにえらいな、僕は♪)
←(コラっ!)daddy
ケイコ、良かったね~ この店に来て大正解だったね♪
ココを探したのはワタシだからね、ちゃんと感謝するよーに!
ええ~! ヾ( ̄0 ̄; )ノ
いや~ ラーメンってホントにいいもんですね~♪
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end of the “その136 「郡山/味よし食堂」” ///
《追伸》
しかし、ホントにこの女将さんはエライなぁ・・90歳ですよ、90歳!
でも、そんなお歳だから、いつかこの店をたたむ時が来るんでしょうね。
ああ、こんな事なら、僕が退職した時に一緒に店をたたんだ県庁裏の『もみぢ食堂』の親父さんには、「そんなコト言ってないで、まだまだ頑張れー!」って励ますんだったな。
人生最後の一杯にしたかったラーメンだったのに・・。うん、せめてあのオネーサンが奮起して再興しないかな。
古き良きラーメン屋、バンザ~イ!!
では、次の「新・ラーメン道」で・・・See
you again !
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