Our Way of Ra-a-men 127
岸波 皆さん、今日もおいしいラーメン喰ってますか~!
退かぬ!! 媚びぬ!! 省みぬ!!
“愛ゆえにラーメンを捨てられない男”が、またまたやって参りました。
コロナ禍のさ中、二年ぶりに再開する予定だったJUNの帰郷が流れまして、無期限延期に。をを~残念至極!
長きにわたる海外駐在員生活に終止符を打ち、彼がこよなく愛するあっさりラーメンを福島で堪能するはずだったのに。
というのも・・・
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背脂塩らーめん
(プノンペン/翁ラーメン) |
彼の最後の海外勤務となったカンボジアに日本のラーメン屋はあるものの、こんな背脂塩ラーメンとか・・。
下の濃厚鶏白湯とか・・。
濃厚鶏白湯味噌らーめん(麺屋武一@プノンペン)
要するに、カンボジアにあったのは若者向けの脂ギトギトらーめんばかりで、JUN好みのあっさり醤油らーめんは存在しなかったのであります。
←(同情するよ。)daddy
翻って福島のラーメン事情を顧みれば、こちらも増えてきたよな~そういうラーメン屋。
世の中、そんな身体に悪そうなラーメンばかりになって・・
どうすんねん!! m9っ`Д´)
・・だけど、本当に"古き良きラーメン屋"って減ってきましたね。そういう大衆食堂的な店はどんどん閉店している。(うっうっ・・(ToT))
そんなワケで今回は、福島市から消えて行った"古き良きラーメン屋"の特集でございます。
ということで、ラーメン道、もういっちょー!!
1 佐川食堂!
最も最近閉店したのは市内森合の県立美術館・図書館前にあった『佐川食堂』。
近場の遺跡調査部の職場に勤務していた時は、しっかりと昼飯ローテーションがあったので、それほど回数は行かなかったけれども、月イチくらいは通っていました。
佐川食堂
近年、店舗を新しく建て替え、名前も『佐川食堂』から『支那そば佐川』とイマ風に変更していたので、きっと後継者の目途もあるのかと思っていたのですが、ある日、図書館帰りに通りかかると閉店していてびっくり。
ここは本当に"昔の味"を頑なに守っていた店でした。
特に多く食べていたのが半チャンらーめん・・たしか750円くらいだったと思う。
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半チャンらーめん
(佐川食堂) |
チャーハンに特徴がありました。てゆーか、これは焼き飯ですね。僕がまだ幼少のみぎり、ウチのロク婆ちゃんが作ってくれたそのまんまの味。
多分、中華風ラードとかじゃなく、サラダ油と醤油・コショーだけで炒めたんだと思う。これがたまらなく郷愁を誘うんです。
そしてラーメンの方は、本当に昔ながらの豚骨・鶏ガラと野菜で採ったスープ。おそらく味の素もけっこう入っていたと思う。
で、麺は柔らかめ。博多ラーメンのずんだれよりももっと柔らかい(笑)
あ~あ、もう一回喰いたいなぁ・・。
2 中川屋食堂!
二軒目は稲荷神社・市営駐車場の西側にあった中川屋。
親父がまだ寝たきりになる前、一緒にラーメン屋巡りをしていたのですが、その親父が好きだった店の一つ。
←(昔のラーメン道で書いたっけかな?)daddy
中川屋食堂
ウチの親父はこの店を「ダンゴ屋」と呼んでいました。多分、子供の頃にはラーメンじゃなくダンゴを食べに来ていたんでしょうね。
確かにここのショーウィンドウにはダンゴがあって、メニューにも残っていたと思う。食べたことは無かったけれど。
で、よく食べたのはチャーシューメン。
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チャーシューメン
(中川屋食堂) |
何故かと言うと、ここは麺の量が少な目で、大盛で頼んでも何か量が足りない気がしたんですよね~
←(つまりこれはチャーシューメンの大盛か?)daddy
ワンタンとかあれば迷わずワンタンメンなんですが、メニューには無かった。
親父が元気だった当時で、既にかなりの歳だった老夫婦だけでやってたので「いつか無くなるな」と感じていたのですが、 気が付いてみれば突然でしたね。
ラーメン屋と言うよりは大衆食堂だったので、うどんから丼物、定食、ダンゴまでメニューが多かったので材料の調達や調理は大変だったと思う。
そんな中で、ここもまさに"古き良きラーメン"でした。
3 元祖生姜ラーメン!
中川屋の少し前に閉店したのが、太田町にあった元祖生姜ラーメンの丸栄食堂。
ここにはよく一人で行きました。
ケイコ、一緒に行こうよ、元祖しょうがラーメン。
いやよ、あんなコ汚いお店。
ええ~! ヾ( ̄0 ̄; )ノ
・・と断られて。
でも確かに汚ったなかったかも(笑)
丸栄食堂
ノレンだけは新しかったのですが、この看板『ラーメンをどうぞ 味で勝負』のキャッチコピー・・なんか切ないです。(´・ω・`)
しかも、グッと寄って見ると・・
当店門発??
字が消えちゃうくらいに古びて汚い(笑)
(よく見ると「当店開発 おいしい生姜ラーメン」らしい。)
今考えてみれば、別にラーメンに隠し味の生姜を入れるくらいはどこの店でもやっているので、取り立てて「当店開発」は大袈裟な気もする。
だけど、最初にその工夫に気づいた時には嬉しかったんでしょうね・・「ウチはコレを目玉にして行くぞ!」くらいに。
で、実際の写真はコレ。
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生姜ラーメン
(丸栄食堂) |
特に何の変哲もないラーメン。ワカメどっちゃりが目立つけど。
でも丼のフチをよく見れば、大量の生姜が摺り込んであるのが分かると思います。
コレ、冬の寒い日に食べるとサイコーなのですよ。身体がポカポカして。
ここも老夫婦だけでやっていましたが、体力の限界と合せて建物の限界も来ていたような気がします。
僕的には結構、お気に入りだったんだけどな~
4 もみぢ食堂!
ということで、今はなき"古き良きラーメン屋"のラストを飾るのは、モチロンあの『もみぢ食堂』!
もみぢ食堂
何と言っても県庁生活30有余年、ずっと県庁裏にあったこの店で食べ続け『岸波の身体の半分は"もみぢ食堂のラーメン"で出来ている。あとの半分は"優しさ"で出来ている。』と言わしめたのですから(笑)
←(いやソレ、バッファリンのパクリだろ!)daddy
しかも、その閉店を後押ししてしまったのは、外ならぬワタクシなのです!
という事で、ラーメン道その78「サヨナラ/もみぢ食堂」から再録いたしましょう。
それは2013年の暮れも押し迫ったある日の事でございました。
あのね・・オレ、中々来れなくなるかもしんないんだよね。
(もみぢ食堂の親父さん) え、何で?キシナミさん。
オレさぁ・・3月末で退職なんだ。
(もみぢ食堂の女将さん) ええ~!
んじゃ・・オレも一緒にやめっかな。
ええ~!!
がっはっは(笑)!
~という訳なのです。
そんなもみぢ食堂の懐かしい写真がコチラ・・
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店内風景
(もみぢ食堂) |
そうそう・・これですよコレ!!
で、写真に写っていない左下のテレビの真ん前の場所が僕の指定席。そして仲間たちと行くときには、ためらわず奥の座敷を占領していました。
(まあ、ここの顔役っつーの? だっはっは!!)
ここは絶品のタンメンや名物カレーラーメン、定番ワンタンメンなど色々ありましたが、本日のご紹介はコレ!!
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半チャンらーめん
(もみぢ食堂) |
このチャーハンがいい味出してるんですよ!
でもって、ここの麺には隠し味の卸し生姜が・・それを毎日お昼前に、ここのお姉さんが調理場の隅で卸していたのです。
あ~もう一回たべたいなぁ。何せ、県庁に入庁したその日に初めてここに行き、退職の日も最後に食べに行った僕のソウルフードなのですから。
(いっしょに閉店したんで、本当の"最後"になっちゃったけど。)
もみぢ食堂フォーエバー!!!
いや~ ラーメンってホントにいいもんですね~♪
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end of the “その127 「古き良きラーメン屋」” ///
《追伸》
今回ご紹介したような"古き良き"あっさり醤油ラーメンのお店がどんどん無くなっているので、逆に「まだ残っている店はないのか?」と探し歩いています。
未だに健在なのはウチの近所の『吉倉食堂』と街中の『大政食堂』、それに(名前は忘れたけど)誰かの葬式の時しか食べない「福島市斎場」の中の小さなラーメン屋。
カリスマ彰がイチオシする『マルタ食堂』もあるけれど、アソコは名物「シイタケ味噌ラーメン」しか食べたことが無い(笑)
しかあしっ!!!
まだまだあったのです。その一つに先日、行ってまいりました。(いや~見つけるのに大変だった~)
そこはまた、近いうちにご紹介したいと思います。
では、また次の「新・ラーメン道」で・・・See
you again !
(注)今回は全て閉店したお店なので、いつものGoogle Mapはありません。
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