Our Way of Ra-a-men 103
岸波 皆さん、今日もおいしいラーメン喰ってますか~!
退かぬ!! 媚びぬ!! 省みぬ!!
“愛ゆえにラーメンを捨てられない男”が、お久しぶりにやって参りました。
この間、20数年ぶりの入院などもいたしまして、図らずもダイエット成功!という笑っていいのか泣くべきなのか複雑な心境でございます。
←(「笑われ」ていいよ、そこ!)daddy
先日、4月からの新しい職場のメンバーであるトシユキさんとノダちゃんとともに白河市に出張いたしました。
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火風鼎
(白河市) |
文化振興財団に在籍の折も、文化財センター白河館「まほろん」に行く機会が度々あり、その都度白河ラーメンを食べていたのですが、たいてい「とら食堂」とか同じような店に繰り返し行っておりました。
文化財センター白河館「まほろん」
今回、白河市出張ということで、改めて食レポ・サイトを眺めておりましたら、な、な、なんと人気ナンバーワンは南湖近くの「火風鼎」になっているではありませんか!
(うむぅ、見逃していた…)
南湖近くのラーメン・ロードには、白河ラーメンの名店がひしめいていることもあり、ついつい「火風鼎」には寄らずにここまで来てしまったのです。
どれどれ新・王者、是非ともこの機会に検分しなくてはなりますまい!
ということで、ラーメン道、もういっちょー!!
1 南湖ラーメン・ロードへ!
まずは業務で新幹線・新白河駅前の某ホテルに出向き、この日は薄曇りで暑くもなく寒くもない良い天気。
体調もすっかり回復し、今かいまかと久々のラーメンを待ち構えている状況でございます。
新白河駅前某ホテル
副課長、よっぽどラーメンが好きなんですね?
好き…というか、身体の半分はもみぢ食堂のラーメンでできているので。
ええ~!
マツコのテレビで「ラーメンを一万食食べた男」って出てましたけど、副課長は?
何十年も一日一回以上のペースで食べてたし、毎回必ず「大盛」だし・・2万食は超えてんじゃないかなぁ。
ええ~! ヾ( ̄0 ̄; )ノ
~てなことを言いながら、新白河駅から南湖ラーメンロードへ約15分。あっという間に目指す「火風鼎」の赤ノレンが見えてまいりました。
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火風鼎
(白河市) |
この日は水曜日。白河では水曜に休業するラーメン屋が多いため、お昼時に入れるかどうか心配したのですが、駐車場は「あと2台」だけ空いておりました。超ラッキー!
「火風鼎」外観
さて、赤ノレンをくぐって店内に入ると、既に超満員。
我々3人は店内の待合席に陣取ることに。
待合席から外を望む
店内の構造は調理場方面を囲んだカウンター席に北側の窓に面したカウンター席と、カウンター席のみ。
ふと振り返った壁側には、来店者の色紙に混ざって店主小白井邦夫さんの『福島総合部門5位』というパネルが。
(ほおぅ…何の「総合部門」か書いてないけど…)
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火風鼎
(白河市) |
パネルの右上が店主の小白井さん… うーん、顔アイコンは←こんなのでいいかな?
そして、キャッチコピーには…
『麺とチャーシューは唯一無二の味 確かな技術を伝える白河の雄』とある。
この写真のラーメン…旨そうだぁ・・。
あ、副課長、ヨダレが!!
うわっとぉ!!
ここ火風鼎の創業は1982年。
白河ラーメンと言えば「とら食堂」に発祥する「とら系ラーメン」が圧倒的な中で、火風鼎は全くその流れを汲まない「非とら系」の雄として有名。
そんな独立独歩の火風鼎が、並み居るとら系の名店をごぼう抜きにして、白河ラーメンの評価トップに躍り出たのですから、これは事件です。
はてさて、とら系とはどのように違うのか、期待に胸は躍るのでございました。
2 本日のご注文!
さて、何を食べようか…?
メニューが壁にありますよ。
おっ、コレかぁ。
まずは《おすすめ》として、手打ちチャーシューメン(880円)、手打ちネギチャーシューメン(980円)、手打ちチャーシューワンタンメン(1000円)とある。
そしてその下に「しょうゆ味」・「みそ味」・「しお味」のラインナップが。
しお味のところだけ、最初に「まぼろしの塩」(650円)というのがあり、これがやたらに気になる。う~むぅ…。
(ん?ちょっと待てよ!)
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メニュー
(火風鼎) |
すいませーん。「手打ち」は《おすすめ》の三つだけなんですか?
(店員さん) いえ、全部手打ちです♪
そーなのー …なんでだよ!? ヾ( ̄0 ̄; )ノ
たしかによくよく見れば、メニューの一番上に『いつもありがとうございます。やわらかず、かたからずの本格手打ちをご賞味下さい。』とある。ここでアピールしてるのか…。
←(「やわらかず」の方を突っ込めよ!)daddy
あそこにも書いてありました!
ん??
麺は全て本格手打ち麺です。
小っちぇー! ヾ( ̄0 ̄; )ノ
まっいいか。やっぱり白河のラーメンと言えばワンタンが絶品。これを抑えねばなるまい。
では、手打ちワンタンメンの大盛で。
じゃあワンタンメン煮たまご入りで!
チャーシューワンタンメンにしよーかな。
うけたまわりましたー!
さて、このオネーサン、注文を調理場に向かって復唱すると、勘定書きの小さな紙をカウンターの上にある何かに挟み込んだ。
(ん?何だこれは?)
カウンターの上の錘
モンスターズ・インク!!?
うちのヒビキら孫たちが大好きなモンスターズ・インクのキャラに違いない。
かわいいですヨね~これ。
店主 それ、土人形なんだよね。
~と、突然の店主小白井邦夫さんのカットインにオドロキ!!
耳のトコ、ちょっと欠けちゃってるでしょ。地震でやられたの。
えええ~!
あそこの上にも大きいヤツ、あるでしょ?
上……アレかぁ?
上のヤツ
あれは地震の前に胸騒ぎがして一時下ろしたんだよね。そしたら地震が来た。
確かに、あの大きな土人形が落ちたら、ひとたまりもなかったでありましょう。
それにしても、「胸騒ぎ」…不思議なことがあるもんだ。
~というより、いずれ間違いなく「伝説の麺職人」と呼ばれるでありましょう小白井邦夫店主とジカに話をする事ができまして、本日はそれだけでも満腹でございます。
←(嘘をつくな、ウソを!)daddy
3 至福のワンタンメン!
ふと見上げると、調理場方面の上にも「火風鼎」の特徴あるロゴが。
『火風鼎』とは、六十四卦の五十番目にあたる卦で、しっかりとした鼎に火が赤々と燃えて料理ができる様を表しています。
小白井邦夫氏はもともと寿司職人。
30歳の時に志を立て、自分の大好きなラーメンの道に転身を図りました。
麺の手打ちもスープづくりも全て独学だったそうで、軌道に乗るまでに多くの紆余曲折が。
それでも途中で投げ出すことをせずに、店を守り育て、今では白河ラーメンの一方の雄として確固たる支持を集めるに至りました。
う~ん、昔はこういう職人さんがたくさん居たんだろうな。そしてその多くは志半ば、あるいは色々な理由で消えていったのでしょう…。
お待たせしました。まずはワンタンメンの大盛り、コチラでしたね?
はいっ、ワタシですっ~!!
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ワンタンメンの大盛
(火風鼎) |
ああ、コレだよコレ! 見た瞬間に美味しいと分かる。
なるほど、火風鼎独自の手打ち麺。喜多方ラーメンやとら系ラーメンとは逆に低加水麺らしく、ゴツゴツとした印象。
そして、白河ラーメンのトレードマークとも言うべき薄皮ワンタン。ここはとら系と同じ方向性。
さて、独自のチャーシューとは?
いやいや、麺をひっくり返さなくとも、隣のトシユキさんが注文してるじゃないか。
ということで、ど~~ん!!!
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チャーシュー・
ワンタンメン
(火風鼎) |
赤みがかった豚のもも肉チャーシュー。これはとら系と同じ。
ただしとら系は食紅を使った縁の赤いチャーシューになっていますが、こちらは食紅は使われていません。
ただまあ、僕としては喜多方系の柔らかく煮込んだバラ肉チャーシューが好みなので、ここはチャーシューにしなくて正解。あくまでも好みの問題ですけどね。
さて、それでは、煮たまごが入ったノダちゃんのワンタンメンはといえば…??
ほれ、ど~~~ん!!!
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煮たまご入り
ワンタンメン
(火風鼎) |
ああ、いい具合だ。この煮たまごの感じ。
いずれもネギは、小口切りと削ぎ切りを併用。
ほうれん草ではなくワカメを使っているのが、火風鼎の特徴か。
は~い、写真撮った~ 喰ってよ~し!!
三人とも一斉に実食スタートでございます。
ワンタンメンの大盛
うんめぇ!!
白河ラーメンの弱点はスープの出汁の弱さと醤油臭さだと思うのですが、火風鼎のスープはとら系よりはるかに出汁が取れています。したがってコクが深い。
ワンタンに関しては文句の付けようがありません。まあ、これは白河ラーメン全てが美味しいのですが。
そして麺…。
かなり美味しい部類の手打ち麺だと思うのですが、やや茹で方が固め。
芯が残る感じがあって、ちょっと食べずらい。
最近は固麺がブームなので、(結果的に)世の流行に合っているのかもしれませんが、ラーメン2万食を食べてきた僕(笑)としては、このところの生煮えブームは苦手です。麺の弾力が感じられませんから。
とはいえ、このスープの美味しさは出色。
久々にスープまで完食してしまいました。
←(いやソレ、いつもだから!)daddy
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ワンタンメンの大盛
(火風鼎) |
いやぁ、旨かったねぇ?
大満足です!
また来たいね。
「まぼろしの塩」もありますもんね!
ということで、たいへん美味しくいただきました。
のど乾いちゃった。コンビニ寄っていこう。
(スープ、全部飲んだりするからですよ…)
~ということで、市内のコンビニへ。
さて、何にすっかな?
やっぱコレでしょ。
わん・・・・。
ツー・・・・・・・・。
スリー・・・・・・ どおぉぉぉん!!!!
何故にスイカ・フラッペ! ヾ( ̄0 ̄; )ノ
お後がよろしいようで。
いや~ ラーメンってホントにいいもんですね~♪
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end of the “その103 「王者の貫禄/火風鼎」” ///
《追伸》
そうそう…
スイカ・フラッペを買った白河市のコンビニにはこんなものも…。
白河ラーメン とら食堂
県南の白河市以外ではあまり見かけませんが、とら食堂の生めんセットが置いてあります。
よく見れば、その下の段には「喜多方ラーメン 来夢」の生めんも。
白河市は北関東・首都圏にも近いので、そちら向きの土産品として、こうしたラーメン・ラインナップを揃えているのでしょうね。
では、また次の「新・ラーメン道」で・・・See
you again !
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