Our Way of Ra-a-men 102
岸波 皆さん、今日もおいしいラーメン喰ってますか~!
退かぬ!! 媚びぬ!! 省みぬ!!
“愛ゆえにラーメンを捨てられない男”が、またまたやって参りました。
前回の話でカリスマ彰が矢も楯もたまらず「めんや薫寿」に行ったところ、隣の隣に同系店『弐番屋』を発見してビックラこいたとのこと。
ということであればっ!!?
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薫寿弐番屋
(福島市) |
果たして、本家「薫寿」と同じメニュー&味なのか、はたまた独自色を打ち出しているのか気になるところ。
是非とも確認せねばなりますまい。
ほんじゃ、行っちゃいましょう~
ということで、ラーメン道、もういっちょー!!
1 三ツ山製麺工場 ラーメン事業部!
この「弐番屋」の場所は、もともと福島市飯坂町に工場を持つ三ツ山製麺の「ラーメン事業部」が営業していた場所。
「薫寿」があまりの人気で待ち行列が長かった時、待ちきれずに入ったことが二度ほどありました。
三ツ山製麺工場 ラーメン事業部
店を覗いてみると、女性が二人で切り盛りしているお店で、「薫寿」が大賑わいなのにこちらは数えるほど…。
脳裏をよぎる不安が無かったわけではありませんが、空腹に勝てず「こんちわーと」。
で、醤油ラーメン大盛りを注文してみたのですが、コレがまあまあの味。
醤油ラーメン大盛り
ただ、けっこうキツイ節系スープで、煮干しの薫りが全面を覆っている…こういうタイプよくありますよね。
喜多方ラーメンの程よい煮干し出汁ブレンドではなく、明らかに節粉を大量に後入れしたようなスープ。で、ボディの味自体は弱い。しかも簡単にできる。
←(スープも濁るしなぁ…。)daddy
実は僕、こういうのが好きじゃないんですね。だって、流行りといえば流行りですけど、どこで食べてもみんな同じ味になっちゃう。
で、麺が九州のラーメンのような低加水麺。大盛りを頼むと伸びちゃうヤツ。だから九州では「替え玉」なのですが、ここではフツーに盛りを増やしてある…。
(うむぅ… この店長くないかも。)
~と、思ったとおりになりましたが、まさかそこに二軒隣りの「薫寿」が同じ店を出すとは。これはカリスマ彰ならずともビックリでしょう。
さて、僕とケイコが初めて「薫寿弐番屋」を訪れたのは、昨年暮れの小雪ちらつく日曜日の事。
早めに出たので、それほど混んでないはず…と思いましたが、既に前の駐車場は満杯。隣の「薫寿本店」に行列ができていたので、もしかするとそちらのお客さんかも知れません。
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薫寿弐番屋
(福島市) |
う~ん、「弐番屋」のトコを除けば同じ看板だ。
で、入口の右の方には主なメニューが。おや…?
表のメニュー看板
看板の「薫寿そば(鯛だし塩)」や定番の「まかないカレー」はいいとしても、「濃厚焼き味噌ラーメン」?「激辛魚介ラーメン」? …なんか「攻めてる」ぞ、この店。
2 薫寿弐番屋!
あら? 同じような感じね?
ホントだ!
店に入ってみると、調理場の位置、カウンター、小上がりの配置など本店と同じような造りになっている。
まあ、三ツ山製麺工場 ラーメン事業部の時も同じ配置だったので、あえて手を加えず「居抜き」で使ったのでしょうが。
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薫寿弐番屋
(店内) |
この日の店内は案の定、閑散としたもので、本店と同じラーメン屋とは思えません。
(やはりしくったか。うむむむむ・・。)
何はともあれ、メニューはと…
ん??
かすラーメン
メニュー立ての前に鎮座するのは「かすラーメン」(830円)のプレート。
読んでみると、
『かすとは、牛の小腸をじっくり揚げることで旨みが凝縮。コラーゲンたっぷり、低カロリー。大変希少な高級食材。今、大阪で大人気!』
いやぁ、確かにタケヒコオーナーが「ユニヴァーサル・スタジオ三人旅」で食べに行ったけど、あれってずいぶん前の事。なのに「今」って…。
←(高級食材と言ってるのに「かす」とは?)daddy
️いやいや、今日の目的は本店と同じ味なのか確認したいんだよ…ということで、看板の「薫寿そば(鯛だし塩)」は外せない。う~むぅ…。
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メニュー表
(弐番屋) |
を! 特製あごだし醤油ラーメン750円!?
本店の醤油味は「地鶏そば(醤油)」(680円)だったはず。あちらは柚子の香りづけがポイントでかなり爽やかに仕上がってる。
多少高いけど、醤油ラーメンの違いを確かめるのもアリかなと。
じゃ、あごだし醤油の大盛り、行ってみるかな!
ということはワタシは、薫寿そばね。
すいませーん!!
ご注文、お決まりになりましたか?
はい。かくかくしかじか・・・と。
はい。しばらくお待ちくださいませ~
「あごだし」ねぇ… なんかサオリが高校生の時、思い出すわ。
サオリが好きだったんだっけ?
違うよ、アントニオ猪木の真似よ。「元気ですかぁー!」って。
ええ~! ヾ( ̄0 ̄; )ノ
3 あごだし醤油ラーメン!
ふと… 今の店員の女性と入る時にチラと見た調理場の女性、どっかで見たことがあるような?
もしかするとこの二人、「三ツ山製麺工場ラーメン事業部」の時に居た人達なんでは?
もしそうだとすると、店舗が「居抜き」だけじゃなく、店員も「居抜き」なのかもしれませんね。
そう言えば、「三ツ山製麺」の時も、この「弐番屋」も女性二人でハンドリングしてるという記事を読みました。
だけど‥‥あれぇ!??
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店内の様子
(弐番屋) |
さっきは見えなかったけど、よく見ると、中年の親父さんも調理場にいます。
つーことは三人?
あの親父さんが、女性二人に「薫寿」の味を伝授してるのかもしれません。
←(ということは、まだ訓練中?)daddy
お待たせしました~♪
おっ、キタキタ~!
まずはケイ子の薫寿そば。本店と同じかな???
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薫寿そば
(鯛だし塩) |
うん、見た目も香りも本店と同じ。どんぶりも同じもの。
鯛だし自体は「えびそば(塩)」の方が複雑になって美味しく感じられるけど、これだってそうそう捨てたもんじゃない…。
あれ?
ねりわさび
本店ついてたっけ、ねりわさび?
うん、あったような気もする。使わないけど。
まあ、茶漬けのような感じになるので悪くはないと思いますけど、ラーメンにとなると少し抵抗感が。
で、薫寿そばをちょっと頂いてみますと…
うん、本店とおんなじ。混んでる時はこっちでもいいかも!
そして、初注文のあごだし醤油ラーメン。どんなかといいますと…
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あごだし醤油ラーメン
(弐番屋) |
…と、見た目は本店の醤油味、地鶏そばと似たような感じ。
だけど、決定的に違うのは、地鶏そばのあの柚子の薫りがしないこと。当たり前か。
その代わりに香って来るのは、強烈な節系の薫り。
あれぇ? コレもしかして…。
そうなんです。以前「三ツ山製麺ラーメン事業部」で食べた「醤油ラーメン」と同じ。
考えてみれば「節系はどこで食べても同じ」なので、結果的に似たような味になってしまうのでしょうが。
確かに「三ツ山」の時と比べるとスープの濁り感は少ない(上の写真と比較↑)ので、作り方は違うのでしょうが、結果として同じテイスト。なので、僕的には評価の対象外。
世の「節系フリーク」には、これで満足してもらえるのでしょうが。
あごだし醤油ラーメン
でもナンですね、薫寿のラーメンは見た目「品格」が感じられます。
低加水のストレートな中太麺で、僕の好みの多加水・平打ち縮れ太麺とは真逆なんですが、この店のはユルせる。
全体的なバランスがいいという事でしょうね♪
(一番好きなのはココの味噌ラーメンだけどね♪)
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餃子ライス
(弐番屋)
←なかなかに美味しい。 |
どうだった、弐番屋は?
餃子ライス、美味しかった♪
ラーメンじゃないのかよ! ヾ( ̄0 ̄; )ノ
お後がよろしいようで。
いや~ ラーメンってホントにいいもんですね~♪
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end of the “その102 「めんや薫寿/弐番屋」” ///
《追伸》
ここのメニューの裏には、本店と同じ、こんな事が書いてあります。
『スープ
素材を厳選し
だしの旨みを引き出すため、
一杯一杯、小鍋でスープを作っております。』
メニューの裏
ラーメン屋のスープは、ふつうズンドウで一気に炊き上げるもの。ここでは、そうではないということ。
この辺りが、ラーメン道その98「めんや薫寿(ことぶき)」で書いた従兄弟のマサヒトによる情報「粉を溶いて作るスープ疑惑」に繋がっていくのでしょう。
で、先日確認しましたら、確かに店の調理場にはズンドウが設置されていましたが、実際のスープは「口上どおり」小鍋で作成していました。
おそらくズンドウにはお湯が溜めてあるのではないでしょうか。
そういう作り方について、別に異を唱える者ではありません。最終的に「美味しければいい」というのが僕の考え方。
ある意味、あらかじめ成分を分解して粉状化し、必要に応じてブレンドするというのは、デジタルな考え方だと思います。
もちろん従来のようにズンドウで合わせた材料を煮出すというのは「アナログ的」ということで。
むしろ、その粉の成分と調合の仕方を教えて欲しいくらい(笑)
では、また次の「新・ラーメン道」で・・・See
you again !
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お店の場所
←(めんや薫寿弐番屋)
※本店と同じビル。
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