Our Way
of Ra-a-men 2
岸波 皆さん、今日もおいしいラーメン喰ってますか~!
退かぬ!! 媚びぬ!! 省みぬ!!
“愛ゆえにラーメンを捨てられない男”が、またやって参りました。
さあて前回の続き・・・時は巡って因果も巡る。
Gさんが友好交流事業で来日した半年後、やって来たのは中国共産党代表団。
こんな大物が田舎町福島にやってくるなんて、まさに前代未聞!
福島県当局は、水も漏らさぬ準備態勢で待ち構える。
だがっ!・・・
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ラーメン
(坂内食堂) |
まさか今回も、中国とラーメンが絡んで、まさかの犠牲者が出ようとは誰も知る由が無かったのでありました。
ということで、ラーメン道第二話は、今や伝説となって語り継がれている「冷たいラーメンの悲劇」にまつわるエピソード。
(←誰が語り継いでいるんだよっ!)daddy
1 冷たいラーメンの悲劇
時は巡って、2003年は4月の中旬。
中国共産党代表団の福島県訪問団の皆さんが来日いたしました。
その接遇メンバーのうち、一行の行程を先回りして迎える「先発先乗り隊」の我らが三人、岸波、S木さん、クマちゃんの超豪華最強(ラーメン?)トリオは、本隊が市内某所で昼食を食べ始めるのを見届けると、次の視察先へと急いでおりました。
(←つまり、本隊の昼食に加われないということだね。)daddy
次の視察先、南福島のとある工場に近いということで、かの名店ゴウノメの会津っぽに向かったのでありました。
しばしあって到着。
しかし、折からの昼食時、超人気店ということもあって店内はかなりの混雑。
でも、そこはそれ、真心と気合で客をさばくゴウノメ会津っぽのこと、迅速な客あしらいでたちまちのうちに僕らの順番が廻って参ります。
「おススメは?」 とクマちゃん。
(よくぞ聞いてくれた!)
この店の事情を良く知る僕は、得意満面・・・
「そりゃぁモチロン“創業の味中華そば”か“味噌ラーメンの大盛り”だね!」
(←何故に大盛り?)daddy
ところが、メニューを見ていたクマちゃん、突如何かを見つける。
「あっ!もう“冷やしラーメン”があるっ!」
クマちゃん、早速これを注文。
(僕のオススメは・・・?)
4月早々の冷やしラーメン、しかも会津っぽの冷やしラーメンは、スープたっぷりで絶妙の味わい。
心はチヂに乱れたものの、自分でオススメした以上、潔く“味噌ラーメンの大盛”でガマンする。
(←なんか、潔くないんだけど・・・。)daddy
だがっ!
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“創業の味”中華そば
(幸楽苑) |
僕とS木さんのラーメンは早々と出てきたもののクマちゃんの“冷やしラーメン”がなかなか出てこない。
「麺を茹でてから冷やす分だけ時間かかるから、ま、しょーないか。」
そうこうするうち、2分ほど遅れて・・・
「お待たせしました~!」
「おーっ、来た来たァ!」
クマちゃん「おーっ」 と食べ始めたが、何故かその後の声が出ない。
ふと気になり、クマちゃんの方を見ると・・・
「あれっ? それって“冷やし”じゃなくて“冷たいラーメン”じゃないの?」
「えっ! これ別の人の?」 と、クマちゃん慌てて戻そうとする。
(←もう遅いって!)daddy
「すみませ~ん。これ“冷たいラーメン”でしょ?
彼の注文は“冷やし”だよ。」
僕が言うと、店員さん慌てて跳んで来る・・・
「へっ! あっ! すみません、すぐに作り直しますっ!
ご注文は“冷たい冷やしラーメン”でしたねっ!」
(←もう、ワケがわからない。)daddy
「違うでしょ、フツーの『冷やしラーメン』だよ」
~と、ツッこむ僕を制止し・・・
「あ、いーです。これ、とっても美味しいですから」
と、さすがに大人のクマちゃん。
店員さん、よほど気の毒に思ったのか、クマちゃんの側を通りかかるたび「どーもスミマセン」と謝る。
僕らが完食してレジに行くと、またも店員さんが「申し訳ありませんでした」と謝る。
僕らは支払いを終えて駐車場へ・・・
「アレ、最近出た新メニューで、結構ほかの店でも流行ってるんだよ」
「で、どうだった?」
「何か、学生時代にね・・・
自分で作って食べ残した『冷えたラーメン』を
次の朝、食べてるみたいで・・。」
クマちゃん、やっぱり気にしてたんだ・・・。
ゴメン、連れてきた僕が悪かった!
あ~、優しいクマちゃんに幸あれ!
2 「味噌ラーメン」は遠かった
共産党代表団の皆さんを接遇して二日目・・・。
先発先乗り隊は、役割を交代した傷心のクマちゃんと別れて、僕とS木さんのコンビ。
本隊一行の皆さんは、とあるビール園でのお食事。
今回も行程の無事を見届けると、我ら先発隊は食事もせずに猪苗代湖方面へと急ぐ。
途中、磐梯熱海に差しかかった辺りで、運転しているS木さんが恐る恐る口を開く・・・
「あのぅ・・・我々の食事はもしかして・・?」
「勿論、ラーメン!」 (きっぱり)
「だぁーー!!」
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味噌屋
(磐梯熱海町) |
と、いうことで、我ら二人は知る人ぞ知る味噌ラーメンの名店、磐梯熱海は味噌屋へと向かう。
磐越自動車道、磐梯熱海インター出口の『味噌屋』は、味噌の品質に徹底的にこだわり抜いた味噌ラーメン専門店。
実にたくさんの種類の味噌ラーメンを揃えている。
おまけに「醤油ラーメン」もある。
(←何だよ、それ?)daddy
しかもインター出口という交通の要所に立地していることもあり、お昼時などは、いつ果てるとも知らない行列の店と聞く。
しばらくして到着・・・。
「あれっ? 行列がない!」
駐車場は、かなり混んでるにもかかわらず、待っているのは入り口付近に見える3人ほど・・・。
(何か様子がヘンだぞ。)
とりあえず店へと入り、「席取り順番票」に名前を書くと、ほどなく前の三人が席に案内される・・・。
「S木さん、ちょーラッキー! 次はもう僕らの番だ。」
~と喜んでいると、店員さんからポケベルのようなモノを手渡される。
「順番になったらコレを鳴らしますから来てください。」
(・・・って、オイ! “順番待ち”は僕らだけだよっ!)
でも、「優しいクマちゃん」を見習った僕らは、そんな乱暴なことは言わない。
静かに長いすに座って“お呼び”がかかるのを待つ。
そのうち、ひとりのオジサンが入って来る。
「あの~、順番票に名前を書いて、ベルを貰うんですよ」
~と、やさしく声をかける僕。
(うん、いいことやった!)
店を見渡すと、カウンターが二人分片付けられ、もうすぐ僕らの番!
店員さんが何やらボタンを操作し始めた。
(目の前に居るんだから、声をかけてくれればいいのに・・・)
とは思いながらも、「さ~鳴れ、ホラ鳴れ、ベルっ!」 と、握り締めたポケベルを励ます。
だがっ!
何故か鳴らない・・・耳に当てても聞こえない。ちょっと振ってみる。
「おっかしいよぉ、壊れてるよ、コレっ!」
~と、気色ばんで立ち上がろうとしたその時、突然ドアが開き、ポケベルを鳴らしたお客さんが入って来る。
「おっ待たせいたしました~」
・・・僕らを横目に、席に案内されて行く。
?????
「主幹! もしかしてそのベル・・・
車の中でも待てるように配ってるんじゃないですか?」
「いやっ、あのっ、そ~かなーっ、ては思ったんだけどね。
・・・そうだよね。」
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味噌屋ラーメン
(味噌屋) |
何はともあれ、いただきました、あの有名な味噌屋の“味噌屋ラーメン”!
おいしかったですよ~。
僕もS木さんも大満足!
「心配り」もサイコー、何たって、行列しなくともポケベルで呼んでくれるんですから!!
(←って、知らんかったんだろーがっ!)daddy
/// end of the“その2「冷たいラーメンの悲劇」” ///
《追伸》
続けて後半部分をアップいたしました。
やはり、このくらいの方が気軽に読みやすいですね。今後の「ラーメン道」も長い記事は適宜、分割していきます。
では、また次の「ラーメン道」で・・・See
you again !
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ラーメン
(はせ川)
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