Our Way
of Ra-a-men 1
岸波 皆さん、今日もおいしいラーメン喰ってますか~!
退かぬ!! 媚びぬ!! 省みぬ!!
お初にお目にかかります。僕は人呼んで“愛ゆえにラーメンを捨てられない男”。
モノ心ついてこの方、ラーメン無くては夜も日も明けぬ無類のラーメン好きでございます。
起きては美味しいラーメンに想いを馳せ、寝てはチャーシューメンの夢を見て、
東に病気の子あれば行ってワリバシを割ってやり、
西に疲れた母あれば行ってそのドンブリを洗ってやり、
南に死にそうな人あれば行ってミソラーメンの想い出を語ってやり、
北にけんかや訴訟があれば「ラーメンがのびるから止めろ」と諭すほどのラーメン党。
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会津のラーメンは 縮れが命!
(喜多方ラーメン館) |
そんなワタクシが仲間とともにお贈りする「僕たちのラーメン道」、装いも新たに特別コーナーでスタートです。
とりあえずはバックナンバーの完全リメイク版をラインナップしますので、御用とお急ぎでない方は、どうぞごゆるりとご覧遊ばせ。
まずは、第一作の中国湖北省訪問団をお迎えした時のラーメン・エピソード。
いまや日本のラーメンは、外国人もトリコにする“国際食”であるようで・・・。
1 Gさんを追い詰めたモノ
2003年8月に、会津大学で「コンピュータサイエンス・サマーキャンプ2003」が実施されました。
これは、毎夏、全国から中高校生を120人招待し、3泊4日の缶詰め状態でプログラミングの特訓を行うもの。
この年は折りしも「日中国交回復30周年記念」ということで、福島県と友好提携している中国の湖北省からも中学生30人を招き、過去最大のサマーキャンプとなりました。
この中国からの訪問団をアレンジしたのが、かつて本県で国際交流員を勤めたこともある湖北省のGさん。
キャンプも大詰めになった閉講式前夜、子供たちによる盛大な交流会が催されました。
テーブルの上には、会津NPOセンターなど実行委員会の皆さんが腕を振るった料理の数々、宴もたけなわとなった頃、Gさんが僕に近づいて何やら耳打ちをする・・・。
「キシナミさん。ココはみんなに任せて、ちょっと表にでませんか?」
岸波「え?!」
スワ何事!
もしやクレームでもあるのかと、戦々恐々ついて行く・・・。
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会津っぽ(幸楽苑) |
「あのネ僕、福島のラーメン食べたいヨ。福島に来て、まだ一度もラーメンを食べてないよ」
・・・訴えるような目で僕を見る。
そうか、それほどまでに・・・不憫さに思わず目頭が熱くなる。
慙愧の想い、悔恨、怨嗟というような言葉まで脳裏を駆け巡る。
(←そうか、ラーメンはそこまで彼を追い詰めてしまったか・・・)daddy
Gさんのこの気持ち、よ~く分る。
何せこの僕も、昔、札幌に出張した時に「サッポロラーメン」を渇望し、一泊二日で7軒も食べ廻った“剛”の者。
さあ、矢でも鉄砲でも、醤油でも味噌でも持って来い!
二人は、近くの会津っぽに出かけ、待望のラーメンを注文。
僕は味噌ラーメンの大盛と餃子、Gさんのオーダーはチャーシューワンタンメンの大盛!
どんぶりが目の前に出されると、日・中2人のラーメン狂は一気呵成(いっきかせい)に突進!
もう、Gさん涙目。
Gさん、僕はあの時のラーメンの味、忘れないよ!
2 会津っぽに技あり
さあ、会津っぽと聞いて、「意義アリ!」 と手を挙げたラーメン・ファンも2~3人は居るはず。
「“チェーン店”のラーメンなんか美味いはずないっ!」
~と、そこで力んでいるかもしれない貴方、そうアナタですよ、 マッチョな玉三郎クン。
ちょっと待ってください、それは余りにも固定観念というもの。
ラーメンで初めて東証二部上場を果たした幸楽苑グループの実力を甘く見てませんか?
デフレと不況のさなか、外食産業全体の売上げは、60カ月連続で前年同月を下回っているという最悪の状態の中で、幸楽苑グループは独り勝ちするほど支持されているのです。
復刻した昭和29年“創業の味”中華そばが大ヒットし、その余勢をかった復刻版味噌ラーメンも大好評。
(←ならば、最初から味を変えなけりゃ良かったのか?)daddy
ところで、この会津っぽについて、どーしても言っておきたいことがあるっ! それは・・・
福島市郷野目の“会津っぽ”が一番美味しい!ってことです。
「エッ? どーしてチェーン店なのに味が違うのか?」って?
百聞は一見!・・・実際、行ってみてください。
この店は、いつの時間帯でも行列がひきも切らない・・・しかも、しかもです!
店に入った瞬間、他の会津っぽと何かが違う・・・そうです。
この店の店員さんたちは、物凄くアグレッシブなのです!
「いらっしゃいませ!」「ありがとうございます!」「注文はいります!」
「味噌ラーメン上がりました!」「どうもお待たせいたしました!」
「いらっしゃいませ!」「レジ5千円入りますっ!」「ありがとうございます」・・・
店員さんも厨房のメンバーも、とにかく“声”を出しっぱなし。
いや~、いいねェ、この“心意気”。
「感謝の気持ち」と「元気」が満ち溢れている。
お客さんは皆、この元気をもらって笑顔で店を出て行く。
つまり、従業員教育が行き届いているのです・・・勿論「味」もいい!
daddy
(←うむ。無愛想な店主から「お客さん、最初はスープから!」 なんてエラソーに指示されるどこかの“名店”とはエライ違いだ。)
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鳥からめん+味玉
(会津っぽ) |
しかし、しかしですよ皆さん! こういうサービスが気に入らないひねくれ者も世の中にはいるんですね。
数年前の新聞の一面コラムに・・・
「やたらとうるさいラーメン屋には困ったものだ。ラーメンは落ち着いて食べるものだ」
~と書いた記者さんがいたんです。
(←特に名は秘しますが「民」のつく新聞社です。両方つくけど(笑))daddy
この人、よほど気に障ったらしく、店の場所までなんとなく想像できるような書き方をしている・・・。
でも、会津っぽは驚くべき逆襲を繰り出したのです。
何と、悪口を書かれたその新聞社に広告を載せました!
そのコピーは・・・
“幸楽園は100人のお客さまのうち、99人の方にご満足いただけるラーメンを作り続けます”
いいぞーっ、頑張れ幸楽苑!
daddy
(←グループ名は「幸楽苑」。系列は「会津っぽ」、「キ伝」などいろいろあります。念のため。)
/// end of the“その1「Gさんを追い詰めたモノ」” ///
《追伸》
「ラーメン道」の復刻に当たりまして、画像は全面的に手を入れることにしまして、特に読者の顔アイコンは、専用アイコンと対応するように不足分を追加して再編集しました。
また、当初アップで長いと感じたバックナンバーは分割し、一編を三分以内で読めるようにしました。
順次、復刻を進めた後は、怒涛の新作アップと行きたいので、皆様のラーメン談義や体験報告をお寄せいただきますようお願いいたします。
では、また次の「ラーメン道」で・・・See
you again !
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ラーメン
(あべ食堂/喜多方市)
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