こんにちは。気付けば人生の傍らには必ず映画があった岸波です。
小腹も心も満たします。
これは2015年公開、ドラマ版も手掛けた松岡錠司監督による映画『深夜食堂』のキャッチコピー。
今週の当番は、カリスマ彰氏です。
 |
深夜食堂
(C)2015 安倍夜郎・小学館/映画「深夜食堂」製作委員会
|
今回も短評3本(『深夜食堂』正・続編と『わたしにふさわしいホテル』)で構成します(笑)。

◆よくある昭和の人情噺だけどやっぱり映画「深夜食堂」は泣けるな
できるもんなら、何でも作るよ。
カリスマ彰 映画「深夜食堂」とその続編映画「続・深夜食堂」をTV(WOWOWプラス)録画して見た。
 |
深夜食堂
(C)2015 安倍夜郎・小学館/映画「深夜食堂」製作委員会
|
作品のあらすじは映画.COMによると以下の通り(一部筆者が改変)。
◆『深夜食堂』の概要とあらすじ(映画.comによる)※一部筆者が改変
安倍夜郎(あべやろう)の人気コミック(ビッグコミックオリジナル2006年11月12日増刊号初掲載)を原作に、深夜0時からしか営業しない小さな食堂で織りなされる人間模様を描いて好評を博したテレビドラマ「深夜食堂」シリーズの劇場版が映画「深夜食堂」(2015年 1時間59分)とその続編「続・深夜食堂」〈2016年。1時間48分)だ。

新宿の繁華街の路地裏(ゴールデン街だと思われる)にある深夜営業(午前0時~午前7時。また酒の注文は3杯まで)の食堂「めしや」には、マスターの料理と居心地の良さを求めて毎晩様々な人々が集まって来る。誰かが店に忘れていった骨壷をめぐって常連たちが話に花を咲かせる一方、愛人を亡くし新しいパトロンを探すたまこ(高岡早紀)は、店で出会った客(柄本時生)と意気投合する。また、無銭飲食をきっかけに住みこみで働くことになったみちる(多部未華子)は徐々に店になじんでいくが、ある事情を抱えていた。

また東日本大震災のボランティアで親切にされた女性(菊池亜希子)が忘れられず福島から東京まで追いかけて来た震災で妻を亡くした男(筒井道隆)もいる。テレビドラマ版に続いて主人公の寡黙なマスターを演じる小林薫をはじめ、ストリッパーマリリン(安藤玉恵)、マリリンの大ファンの初老の男(不破万作)、おかまバーママ(綾田俊樹)、マスターに恋する料亭女将(余貴美子)、地回りヤクザ(松重豊)、近くの交番巡査(オダギリジョー)、カメラマン(宇野祥平)など実力派キャストがそろう。
監督はテレビドラマ版も手掛けた「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」の松岡錠司。3つの短編のオムニバスで、それぞれにマスターが提供する料理(第1話ナポリタン、第2話とろろご飯、第3話カレーライス)がそれそれの話のアイコンになっている。この他玉子焼き、タコさんウインナーは随時登場する人気アイテム。 |
また、『続・深夜食堂』のあらすじはこちら。
◆『続・深夜食堂』の概要とあらすじ(映画.comによる)※一部筆者が改変
「深夜食堂」に続く「続深夜食堂」では「めしや」に喪服姿の常連客が次々と訪れる中、同じく喪服を着た出版社勤務の編集者(河合青菜)がやって来る。彼女は喪服を着ることがストレス発散になるという変わった趣味の持ち主だったが、本当の通夜の席で出会った喪服の似合う渋い中年男性(佐藤浩市)に惹かれていく。

一方、近所にあるそば屋の息子・清太(池松壮亮)は、なかなか子離れしてくれない母親・聖子(キムラ緑子)に15歳年上の恋人さおり(小島聖)との結婚を言い出せずにいた。
また、お金に困った息子に頼まれて九州からやって来た夕起子(渡辺美佐子)は、息子の同僚を名乗る男性に大金を渡してしまう。騙されたのではと心配する常連客たちに、夕起子の義弟(井川比佐志)が彼女の身の上について話し始める。

3話オムニバスで、アイコンの3つの料理は第1話焼肉定食、第2話焼うどん、第3話豚汁定食。松岡錠司監督が引き続きメガホンをとった。 |
両映画のオープニングは、車が夜の靖国通りを滑るように走っていく。大ガードを超える頃からネオンは一層煌びやかになってくる。
亡き鈴木常吉〈1954.11.24~2020.7.6 享年65)が歌う「思ひで」(アルバム「ぜいご」より)が流れる。自身の作詞で原曲はアイルランド民謡だという。
もうこのオープニングだけで、このあたりをウロウロしてきた者にとってはウルウルしてくるのだ。

やがて左手に歌舞伎町の入り口が見えて、すぐに区役所が見える。舞台はこの区役所から道を挟んだゴールデン街だろう。
こういうタイプの話はTVで30分ぐらいのシリーズでやるのがベストと私は思っていたのだが、こうして映画(TV鑑賞ではあるが)で、見てみるとやはり制約のあるTVとは次元が違うということを痛いほど実感した。
よくある話ばかりだし完全に「昭和」のムードではあるけれども、やはりこういう人情噺っていいよなあ。そう思うのは私のような老人ばかりだろうか。
◆バカバカしいが大笑いした映画「私にふさわしいホテル」
文学史上、最も不遜な新人作家の
文壇下克上が始まる!
カリスマ彰 録画(日本映画専門チャンネル)していた「私にふさわしいホテル」(2024年 堤幸彦監督 1時間38分)を見た。柚月麻子(ゆずきあさこ。1985年生まれ)の同名小説が原作だ。
「日曜邦画劇場」という番組で人相の悪いフジテレビのアナウンサーKがなぜか劇場支配人を名乗って案内役をしているが、これは不要だろう。

あらすじは以下の通り(映画.COMによる。筆者一部改変)。
◆『私にふさわしいホテル』の概要とあらすじ(映画.comによる)
※一部筆者が改変
堤幸彦監督がのんを主演に迎え、文壇を舞台に不遇な新人作家の逆襲を描いた柚木麻子の同名小説を映画化。

新人賞を受賞したものの大物作家・東十条宗典(滝藤賢一)から酷評され、華々しいデビューを飾るどころか小説を発表する場すら得られなかった新人作家・中島加代子。憧れの「山の上ホテル」に執筆依頼もないのにカンヅメ宿泊の気分に浸っている彼女は、憎き東十条が上階に泊まっていることを知る。

加代子は大学時代の先輩でもある担当編集者・遠藤(田中圭)の手引きによって東十条の執筆を邪魔し、締切日に文芸誌の原稿を落とさせることに成功。しかし加代子にとって、ここからが本当の試練の始まりだった。文壇への返り咲きを狙う加代子と彼女に原稿を落とされたことを恨む東十条の因縁の対決は、予測不能な方向へと突き進んでいく。

東十条の行きつけの銀座のクラブママ役に田中みな実、同店の常連タレント役にEXILEの橘ケンチ(このファッションはちょっと酷すぎないか?)、天才高校生作家役に服部樹咲、東十条の妻役に若村麻由美、その娘役に髙石あかり(NHK朝の連続テレビ小説「ばけばけ」ヒロイン)、カリスマ書店員役に橋本愛(最近佐藤二朗とのセクハラ・パワハラ事件あり。なるほどそんな感じのタレントだわ)、ホテル支配人に光石研などが共演。 |
集英社が文鋭社、「小説すばる」が「小説バルス」になるなどパロディ、ダジャレのオンパレード。
なぜかこの映画の舞台になる「山の上ホテル」(撮影後の2024年に建て替えのため閉館)だけはイジラレズにそのまま。ただただバカバカしいのだが、笑ってしまう。

のんはNHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」が大ヒットしたが芸能事務所(レプロエンタテインメント)退社のトラブル(のんが事務所に1億円支払い和解)で能年玲奈の本名=芸名を使えなくなった女優で長らく業界から干されていた。すでに33歳になっている。
まさにこの映画の主役にピッタリのキャリアを持つ女優。飛び抜けた容貌でもないし演技も大仰すぎてウザい感に満ち満ちているが、多彩な脇役に助けられた格好だ。
 |
私にふさわしいホテル
(C)2024「私にふさわしいホテル」製作委員会
|
2024年12月公開だが、はやくもTV放映されているところを見ると、興行成績は良くなかったのだろう。文学好きの楽屋落ちみたいな要素が多くて一般ウケはしないのだろう。
しかしなんだかんだ言って、久しぶりに腹の底から笑ったことは事実であった(笑)。
そして、自分の芸名に「のん」(フランス語でNO!)を選んだこの女優、誰かに似ていると映画鑑賞中に思ったのだが、今思い当たった!高市早苗総理大臣にソックリではないか!

顔ばかりではない。映画の中でのんが演じた中島加代子同様、平気で嘘をついて、自分がやりたいことはどんなことをしてでもやるというちょっとクレージーな態度もソックリ。
のんを主役に起用して映画「高市早苗という病」(原作:適菜収)を撮る監督はいないのかな(笑)。
/// end of the “cinemaアラカルト545「よくある昭和の人情噺だけど
やっぱり映画「深夜食堂」は泣けるな+1」”///

(追伸)
岸波『深夜食堂』は漫画連載の時から好きで必ず読んでいたし、単行本も20冊以上は持ってるかな。
主演の小林薫は最初、顔が端正過ぎてどうかな?と思っていたが、原作の主人公の雰囲気を上手に醸し出している。さすが名脇役を長く務めて来ただけのことはある。
でも、「のん」と高市総理の顔って似てるか? 何度見直してもそうは思えないのだが?(笑)
では、次回の“cinemaアラカルト2”で・・・See you again !
 |
深夜食堂
(C)2015 安倍夜郎・小学館/映画「深夜食堂」製作委員会
|
eメールはこちらへ または habane8@yahoo.co.jp まで!
Give
the author your feedback, your comments + thoughts are always greatly appreciated.
To
be continued⇒ “cinemaアラカルト546” coming
soon!
<Back | Next>
|