こんにちは。気付けば人生の傍らには必ず映画があった岸波です。
一歩踏み出して死ぬか
このまま死ぬかーー
2018年に日本公開された、シチュエーションスリラー映画『ALONE アローン』をAmaプラで視聴いたしました。
主演が僕の大好きな俳優であるアーミー・ハマー。
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ALONE アローン
(C)2016 Mine Canarias Aie Roxbury Enemy Sl Sun Film Srl Mine Film Llc |
イタリア人のファビオ・レジナーロとファビオ・グアリョーネが共同監督を務め、脚本も両者の共同執筆。
製作総指揮には、アーミー・ハマー自身が就いています。
さて、その内容は?

誰もいない何もない砂漠で地雷を踏み
取り残された兵士
救援まで52時間
映画の冒頭、中東の砂漠の断崖上でライフルを構える狙撃手マイク(アーミー・ハマー)とスポッターのトミー(トム・カレン)。
狙ったテロ組織の大物を狙撃するはずだったが、そんな砂漠の真ん中で結婚式のイベントが始まってしまう。
来た、ヤツだ・・ん?
「撃て!」の命令にも関わらず祝いの場を汚したくないマイクが躊躇するうち、反射光でバレて急遽逃げ出すも、途中砂嵐に巻き込まれ方向を失ってしまう。
見知らぬ場所に差し掛かると、オチャらけていたトミーが地雷を踏んで両足を吹き飛ばされ、彼を助けようとしたマイクも地雷のスイッチを踏んでしまう。
通信機も食料も水も爆風で遠くに吹き飛ばされ、一歩も動けない二人。さて、この二人の運命や如何に!?
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ALONE アローン
(C)2016 Mine Canarias Aie Roxbury Enemy Sl Sun Film Srl Mine Film Llc
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以下、映画の概要とあらすじは以下の通り。
◆『ALONE アローン』の概要とあらすじ(映画.comによる)
「君の名前で僕を呼んで」のアーミー・ハマーが主演を務め、砂漠の地雷原に迷い込んだ兵士が容赦ない自然の脅威や自分自身の過去のトラウマに襲われる姿を描いたアクションスリラー。
テロリスト暗殺のミッションに失敗したアメリカ兵マイクは、3000万以上もの地雷が埋まる土地に足を踏み入れてしまう。仲間はマイクの目の前で爆死し、彼自身も地雷を踏んで絶体絶命の窮地に立たされる。援軍が到着するまでの52時間、1ミリたりとも動くことのできないマイクは、次々と押し寄せる自然の脅威や、過去のトラウマからくる激しいフラッシュバックに襲われ続け、極限状態に追い込まれていく。
仲間が地雷を踏んで・・
主人公の恋人役に「ザ・マミー 呪われた砂漠の王女」のアナベル・ウォーリス。
2016年製作/106分/PG12/アメリカ・スペイン・イタリア合作
原題または英題:Mine
配給:パルコ
劇場公開日:2018年6月16日 |
主演のアーミー・ハマーは『ソーシャル・ネットワーク』で双子のウィンクルヴォス兄弟、『ローン・レンジャー』でジョン・リード(ローン・レンジャー)、『コードネーム U.N.C.L.E.』でイリヤ・クリヤキンを演じ、ルカ・グァダニーノ監督『君の名前で僕を呼んで』(2017年)のオリヴァー役で「放送映画批評家協会賞」や「ゴールデン・グローブ賞」の助演男優賞にノミネート。
でも、何と言っても『コードネーム U.N.C.L.E.』(2015年)のイリヤ・クリヤキンは、デヴィッド・マッカラムとはまた別の屈強なキャラを演じてカッコよかった。
←右側がイリヤ
そりゃ勿論、『ローン・レンジャー』(2013年)の「ハイヨー シルバー!」の決めポーズもたまりませんでしたけどね(笑)
ハイヨー シルバー!
こんな派手な役を演じてきた彼ですが、今回の”地雷ふみ男”マイクは「何のアクションもできない」というか、動いたら死んでしまう。
つまり、全編の9割は全く動けない「独り芝居」。ワンシチュエーション・スリラーもここに極まれり。
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ALONE アローン
(C)2016 Mine Canarias Aie Roxbury Enemy Sl Sun Film Srl Mine Film Llc
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こういうシチュエーションで思い出されるのが、地上600mの鉄塔上に取り残された『FALL フォール』(cinemaアラカルトその421)。
こちらも早々に相棒が墜落死して、ほぼ全編一人芝居。
『FALL フォール』
そこに「更なる危機」が追い打ちをかけ、それをたった一人の演技で見せ続ける「究極の演技力」が試されることになります。
その意味では『FALL フォール』も『ALONE アローン』も凄まじい演技力で合格点。
『ALONE アローン』のマイクは、動くこともできなければ水も食料もなく、救援の可能性がある別動隊がやって来るのは最短で52時間後。
救援が52時間後って・・
眠ってしまえば即爆殺の状況の中で、砂漠の昼の焦熱地獄・夜の極寒、暗闇から野獣の群れが襲ってくるわ、激しい砂嵐で身体が吹き飛ばされそうになるわで、眼を逸らすことができません。
いやぁ・・こんな状況になったら、ヘタレの僕なら「自死」するしかないだろうな。
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ALONE アローン
(C)2016 Mine Canarias Aie Roxbury Enemy Sl Sun Film Srl Mine Film Llc
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というか、このマイク自身も実は結構なヘタレ。
結婚式中のテロリストの狙撃をためらったのもそうだし、回想シーンでは、子供の頃、アル中親父のDVに母親が暴力を受けているのに立ち向かえなかったり、恋人の懇願にもかかわらず中東行きを拒否できなかったり、弱さゆえの「トラウマ」に何度も苛まれることになる。
装備を点検するマイク
そうそう・・本部からの通信で「地雷は経年劣化するので不発の可能性が7%だ」と聞かされるが、「一歩」を踏み出す勇気がないのもそうかな。
やがてマイクは妄想に捉われ出し、ここに居ないはずの恋人や爆死したはずのトミー、水を運んでくる原住民の少女の姿などを見るようになる。
勇気を出して一歩踏み出すのよ
冷静に考えれば、脚本の「穴」が見えないわけではない。
そもそもこの二人、ミッションが成功したとして、どうやって脱出するつもりだったんだ・・とか。
作戦本部が「今は砂嵐のためにヘリが急行できない」と言ったのに、砂嵐が止んでから何十時間もヘリが飛ばせないのは何故だ・・とか。
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ALONE アローン
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でもまあ、そういう「細かい部分」に気を取られては、せっかくの「楽しみ」が失われてしまうでしょう。
体勢を替えられないまま飲まず食わず眠らずの52時間(その後70時間に延長!)、究極のサバイバルに次々と襲い掛かる新たな困難。
手に汗に握りながら、ハラハラドキドキするのが正しい楽しみ方なのです(笑)
そして脱出シーン・・いやぁ、そう来たか!!(少女の幻が伏線)
さらにラスト。五体満足で帰国し、彼女に結婚をサプライズ申し込みするシーンがステキ。やっぱり物語はハッピーエンドじゃなきゃね!
/// end of the “cinemaアラカルト544「ALONE アローン」”///

(追伸)
岸波 「ワンシチュエーションスリラー」でググってみましたら、こんなラインナップが出ました。
◆『ドント・ブリーズ』異常な聴覚を持つ盲目の老人の家で追い詰められる。「音を立てたら即死」の緊張感がたまらない。
◆『パニック・ルーム』デヴィッド・フィンチャー監督。侵入してきた強盗団とパニック・ルームに籠城した母娘の攻防戦。
◆『CUBE』トラップ満載の格子状の部屋(CUBE)を移動しながらの脱出劇。極限状態での人間ドラマも見ごたえ。
う~ん・・もっと「ワンシチュエーション」なのはないかと見て行ったらありました。スペインの権威ある「ゴヤ賞」で最優秀脚本賞を受賞した『『[リミット]』。
登場人物は一人だけで、シーンは何と土中の「棺桶の中」!!?
いや~ こんなので映画になるんだ? 見てみようかな?(笑)
では、次回の“cinemaアラカルト2”で・・・See you again !
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ALONE アローン
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