こんにちは。気付けば人生の傍らには必ず映画があった岸波です。
狂ってやがる。
これは2023年公開、北野武監督・主演『首』のキャッチコピー。今週の当番は、カリスマ彰氏です。
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首
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カリスマ氏は、いきなり「コント映画」とぶった切りです(笑)
さて、どのあたりが?

◆『首』(2023年 北野武監督 2時間11分)
こんな狂った戦国時代、観たことない――!
カリスマ彰 TV放映の映画「首」(2023年 北野武監督 2時間11分)を見た。
5月のTV放映映画では「パーフェクト・デイズ」(ヴィム・ヴェンダース監督、役所広司主役)に期待していたが、これはまあ想定内だった。
6月はこの「首」に期待していたのだが、これは期待ハズレだった。
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首
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役者で合格点なのは、織田信長役の加瀬亮。
あまりにエキセントリックな演技だが、ここまでやり過ぎだと許したくなる。
加瀬亮と西島秀俊
続いては甲賀流忍者の統領役の多羅尾光源坊役のホーキング青山、いやあこの奇怪さは凄い。
及第点は秀吉の弟の羽柴秀長の大森南朋、千利休(岸部一徳)の部下の間宮無聊役の大竹まこと、農民から武士に成り上がろうと必死な茂助役の中村獅童あたりかな。
大竹まこと
徳川家康役の小林薫、黒田官兵衛役の浅野忠信、斎藤利三役の勝村政信、清水宗治役の荒川良々はキャスト表を見るまで出演しているのが分からなった(笑)。
また全体にセリフが役者の台詞ではなくてコントのセリフになっている。最悪なのが羽柴秀吉役のタケシと曾呂利新左衛門の木村祐一。
木村祐一
ヤクザ映画ではそのセリフが違和感なかったのだが時代劇では聞きづらいだけのタケシはともかく木村祐一は完全なミスキャスト。
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首
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戦国時代を美化しないというコンセプトには賛同だが、斬首と男色行為が横行して気色悪い映画になっている。
男色は信長、荒木村重、明智光秀(西島秀俊)の三角関係に及ぶが、西島秀俊の空気のような存在感の無さはこの映画のダメさ加減を決定的にしている。
本能寺の変を荒木村重(遠藤憲一)の信長への謀反を端緒に描くなど注目すべき点が多いので、コント映画ではなくちゃんとした映画として撮ったら、結構なものになったのではないかと思うのだが、これをリメイクする監督はいないだろう。
/// end of the “cinemaアラカルト537「期待ハズレだったコント映画「首」」”///

(追伸)
岸波
この原作小説は、2019年に北野武自身が執筆して出版してるんだね。4年後に映画化することを折り込んだ作品だったのかな。
しかし、舞台は「架空の戦国時代」としているが、登場するのが私利私欲にかられた悪人ばかり。「全員狂人」と言ってもいいくらい。
また「男色」の描かれ方だが、単なる趣味・情愛を越えて「権力関係の服従」の道具として使われたフシがある。
そんな部分も含めて、「イヤミス」ならぬ「イヤ時代劇」だったな。リメイクは不要だろう。
では、次回の“cinemaアラカルト2”で・・・See you again !
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