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「Glidin'」(TAM Music Factory)
by 岸波(葉羽)【配信2026.7.4】
 

◆この記事は作品のストーリーについて触れています。作品を実際に楽しむ前にストーリーを知りたくない方は閲覧をお控えください。

 こんにちは。気付けば人生の傍らには必ず映画があった岸波です。

 こんなふうに
 
 生きていけたなら

 これは2023年公開、ヴィム・ヴェンダース監督『PERFECT DAYS』のキャッチコピー。

 今週の当番は、カリスマ彰氏です。

PERFECT DAYS

(C)2023 MASTER MIND Ltd.

 第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で、役所広司が日本人俳優としては『誰も知らない』の柳楽優弥以来19年ぶり2人目となる男優賞を受賞した作品。

 さて、その内容は?

 

◆『パーフェクト・デイズ』(2023年 ヴィム・ヴェンダース監督 2時間4分)

 今度は今度、今は今

カリスマ彰 NHK BSで録画した映画「パーフェクト・デイズ」(2023年 ヴィム・ヴェンダース監督 2時間4分)を見た。

 いわゆるヴェンダースの「センチメンタリズム」が凝縮したような映画だ。

PERFECT DAYS

(C)2023 MASTER MIND Ltd.

 ヴェンダース(1945.8.14〜)はこの作品の監督時78歳。まあセンチメンタリストが大好きな東京で現代風の「禅」の世界みたいな映画を撮ってみたということか。

 センチメンタリストに「方丈記」は描けなかったということだろう。

  ヴェンダース監督と役所広司

 主役の役所広司(1956.1.1〜)はこの撮影時67歳。悟りの境地にある禅僧には到底なれない。世の中を儚んではいるが、未練タラタラのセンチメンタルな初老人だ。

 このラストの情けなさは映画史上で最もグダグダな締まりの無さだろう。

 映画のあらすじは以下の通り(映画.comによる)。

◆『PERFECT DAYS』(2023年)のあらすじ(映画.comより抜粋)

 東京・渋谷でトイレの清掃員として働く平山。淡々とした同じ毎日を繰り返しているようにみえるが、彼にとって日々は常に新鮮な小さな喜びに満ちている。昔から聴き続けている音楽と、休日のたびに買う古本の文庫を読むことが楽しみであり、人生は風に揺れる木のようでもあった。

 

 そして木が好きな平山は、いつも小さなフィルムカメラを持ち歩き、自身を重ねるかのように木々の写真を撮っていた。そんなある日、思いがけない再会を果たしたことをきっかけに、彼の過去に少しずつ光が当たっていく。

2023年製作/124分/G/日本
配給:ビターズ・エンド
劇場公開日:2023年12月22日

 この役所演じる平山に比べたら妹のケイコ(麻生祐未)、その娘のニコ、ガールズバー勤務のアヤのなんともスッキリしたリアリストぶりが際立つ。

  ニコ役中野有紗は素晴らしい演技

 笑っちゃうような余計なシーンも多い。石川さゆり演じるスナックのママが「朝日楼」(「朝日のあたる家」の浅川マキ訳版)を歌うのはちょっとやり過ぎ。

PERFECT DAYS

(C)2023 MASTER MIND Ltd.

 ギターをスナックの客のあがた森魚が弾いて伴奏している。映画で紅白歌合戦やるなよ(笑)。

 ついでにスナックのママの離婚した元夫(三浦友和)が現れて、癌に侵され「抗がん剤治療で浮腫んじゃってね」など一連のクダリも完全に余計でシラける。

 
 トイレ掃除の同僚タカシ(柄本時生)とガールズバー勤務のアオ(アオイヤマダ)

 やたら評判がいい音楽もどうなんだろう。

 ラストのニーナ・シモンの「フィーリング・グッド」だけが感傷に流されない逞しい人間の生き様を歌い上げていて感動的だった。

 影の主役とも言うべき渋谷区のちょっと変わったトイレは、日本財団の発案で渋谷区の17カ所のトイレを有名建築家(槇文彦、伊東豊雄、安藤忠雄、坂茂、隈研吾、片山正通、マーク・ニューソンなど)及びデザイナー(NIGO、佐藤可士和など)に設計してもらうという「東京トイレプロジェクト」によって実現した。

 なお主人公も着ている清掃員のユニフォームはNIGOがデザインしている。

 

/// end of the “cinemaアラカルト533「映画「パーフェクト・デイズ」は
センチメンタリストの真骨頂」”///

 

(追伸)

岸波

 この作品は僕もAmaプラで見たが、何気ない日常の繰り返しで「展開」が遅く、途中で断念してしまった。

 ”血沸き肉躍る映画”が好きな僕には向かなかったみたいだ(笑)

 そもそもこの映画が作られた契機は、日本財団の「東京トイレプロジェクト」をPRするためヴェンダース監督に「白羽の矢」をたてて短編オムニバスの制作を依頼したんだね。監督はやってるうち本気になって、結果的に長編になった。

 センチメンタリズムという観点からは、僕には中学のころ読んだ忘れられない海外SF短編があった。たしか「地球喪失の後」というテーマで、失われた地球の風景を淡々と懐かしむ作品だったと思う。(検索してもたどり着かない・・)

 あとは「火の鳥」の『望郷編』かな。(うんうん・・)

 ありゃ、僕が考えると、どうしてもSFに寄っていっちゃうな。(笑)

 

 では、次回の“cinemaアラカルト2”で・・・See you again !

PERFECT DAYS

(C)2023 MASTER MIND Ltd.

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To be continued⇒  “cinemaアラカルト534” coming soon!

 

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