こんにちは。気付けば人生の傍らには必ず映画があった岸波です。
映画から夢が広がった
大切な僕の宝箱。
これは1988年公開、ジュゼッペ・トルナトーレ監督の不朽の名作『ニュー・シネマ・パラダイス』のキャッチコピー。
今週の当番は、カリスマ彰氏です。
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ニュー・シネマ・パラダイス
(C)1989 CristaldiFilm
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映画音楽はエンニオ・モリコーネと息子のアンドレア・モリコーネの親子による制作。(有名な「愛のテーマ」は息子の制作)
さて、カリスマ彰はDC版で何を感じたか?

◆『ニュー・シネマ・パラダイス』
(1988 年 ジュゼッペ・トルナトーレ監督 2時間55分)
トトが忘れられなかったもう一つの物語。
カリスマ彰 「ニュー・シネマ・パラダイス」(1988 年 ジュゼッペ・トルナトーレ監督 )のディレクターズカット(DC)版がTV放映(ムービープラス)されたので録画して鑑賞。
この映画には、3つの版がある。イタリア国内公開版/オリジナル版(上映時間2時間35分)、国際版/劇場公開版(同2時間4分)、そしてこのDC版/完全版(同2時間55分)。
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ニュー・シネマ・パラダイス
(C)1989 CristaldiFilm
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イタリア国内で公開されたオリジナル版が長くて不評だったため、エレナとの青春期のラブシーンや後日談などの冗長な部分をそぎ落としたのが劇場公開版あるいは国際(インターナショナル)版と呼ばれるバージョンだ。編集は監督本人だ。
シチリア島のある村で少年時代に村の映画館で映画に魅せられたトトとその映画館の映写技師のアルフレード(フィリップ・ノワレ)の交流をメインにした少年時代。

そして映画館の火災で失明したアルフレードに代わって映写技師になったトトと村の美少女エレナとの恋が描かれる青年期。
その後トトは徴兵されたが、兵役を終えて村に帰るとエレナはいなくなり、映写技師の席にも代わりの人間が座っていた。
トトはアルフレードのアドバイスでローマへ出て映画監督を目指し大成功する。

アルフレードの葬式のためにトト(ジャック・ペラン)は30年ぶりに帰郷。「絶対にこの村に帰ってきてはいけない」というアルフレードの言葉をトトはこれまで守っていたのだ。
そして映画館もまもなく取り壊しになり、トトは過去の回想に胸を熱くする。
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ニュー・シネマ・パラダイス
(C)1989 CristaldiFilm
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今回見たDC版(完全版と呼ばれるが、青年期のトトとエレナの母の電話での会話部分はカットされており、厳密には「完全」ではない)は、かつての恋人だったエレナとの30年ぶりの再会部分が加わっている。
これが50分ほど。率直に言って、これはなくもがなではないかと思う。なんか日本のトレンディドラマみたいになってしまっている。当然、全てのことを明らかにすべきではないかという「潔癖派」もかなりいるのだろうけれど。

やはり「余韻」とか「余白」が必要な映画というのがあると思うし、この映画はそうしたタイプの映画なのではないか。
なおこの部分のエレナを演じているのは、なんとブリジット・フォッセー!。「禁じられた遊び」(1952年 ルネ・クレマン監督)で孤児になった少女役を演じて大評判になったフランス人女優だ。その後はヒットした映画には恵まれなかった。

DC版のジャック・ペランとブリジット・フォッセー
このエレナの中年女性期役には最初シルヴァーナ・マンガーノを考えオファーを行ったという。体調不良で実現しなかったというが、フォッセーにして正解だったと思う。
今回DC版と国際版を両方見たが、映画における「編集」を考えさせられて実に興味深かった。
それにしても、この映画はイタリアンコメディの伝統である泣かせどころ、笑わせどころを心得た大傑作だとあらためて思った次第だ。
/// end of the “cinemaアラカルト529「「ニュー・シネマ・パラダイス」DC版を見てみた」”///

(追伸)
岸波
トトの才能を見抜いたアルフレードが、トトが愛する少女エレナから託されたメッセージ(引っ越し先)を敢えてトトに伝えず、結果としてそれがトトの映画監督としての成功に繋がる部分は胸に迫る。
人生にはいろいろな曲がり角があるが、たとえそれが「痛み」を伴うものであったとしても、振り返れば美しい思い出となって残る。
トトのアルフレードに対する気持ちが「恨み」から「感謝」へと静かに変化していくシーンはとてもいいね。
まさに「不朽の名作」と呼ぶにふさわしい。
では、次回の“cinemaアラカルト2”で・・・See you again !
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ニュー・シネマ・パラダイス
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