こんにちは。気付けば人生の傍らには必ず映画があった岸波です。
パンドラの真実が明かされる時
”炎の決戦”が幕を開けるーー
2026年元旦、ケイ子と『アバター ファイヤー・アンド・アッシュ』を観てまいりました。
昔は「元旦」の映画鑑賞が”お約束”だったのですが、大晦日恒例の「年越し手打ちうどん大会」で頑張り過ぎ、ヘタることが多かったので、久しぶりの元旦映画でした。
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アバター ファイヤー・アンド・アッシュ
(C)2024 20th Century Studios. All Rights Reserved.
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というのも今年の新春は『緊急取調室THE FINAL』や『ラストマンFirst Love』など観たい映画が目白押しなので、一本くらい「消化」しておかねばと。
カラオケ新年会もあるしね♪
一作目の『アバター』は、ジェームズ・キャメロン監督自身が『タイタニック』で打ち立てた歴代世界最高興収を塗り合える第一位、第二作『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』は『アバター』『アベンジャーズ エンドゲーム』に次ぐ歴代三位となったシリーズの第三作目。
果たしてその内容は?

家族を守るため、今度はナヴィと戦う。
第二作で、人間の身体を捨てナヴィ族のアバターとして生きることを選んだ元海兵隊員ジェイク・サリーは、妻ネイティリと協力し、再び人類によるパンドラ侵略を退ける。今回は、その『第二作』から数週間後の話。
第二作の戦いで長男のネテヤムを失った夫妻は、次男ロアクと娘のトゥクティレイ、そして人間の子(宿敵クオリッチの子)であるスパイダーとグレース博士(シガニー・ウィーバー)のアバターが単為生殖で産み落としたキリを養子にし、6人家族で「海の民」のもとで暮らしている。
スパイダー
しかし、人間であるスパイダーがパンドラの大気の中で生存するために必須な「酸素ボンベ」が底を尽きそうになったことから、ジェイクはスパイダーを人類の元に返そうと、一家を上げて「空の民」の飛行船に乗り込む。
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アバター ファイヤー・アンド・アッシュ
(C)2024 20th Century Studios. All Rights Reserved.
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そこへ襲来したのが、炎の女王ヴァランに率いられた「炎の民アッシュ族」。彼らは棲家を火山の噴火で焼かれ、パンドラの神「エイワ」への信仰を捨てて他種族からの略奪で生き延びようとしていた。
ネイティリはヴァランの攻撃により重傷を負い、ジェイクは散りじりになった子供たちを探そうと森の中へ。
炎の女王ヴァラン
しかしそこへ、息子スパイダーを奪還しようとやって来たクオリッチ大佐(前作で死亡したが、その記憶を移植したアバターとして復活)に発見され攻撃を受ける。
さて、ジェイクは子供たちを守り切ることができるのか? 重傷を負ったネイティリの生死や如何に? はたまた、酸素が尽きようとしているスパイダーの運命や如何に!?
ということで、その後のあらすじと概要は以下の通り。
◆『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』の概要(映画.comによる)
ジェームズ・キャメロン監督によるSF超大作「アバター」シリーズの第3作。神秘の惑星パンドラを舞台とし、「森」と「海」の世界を描いてきた前2作に続き、今作は「炎」というテーマを軸に、新たにナヴィ同士の戦いが描かれる。
パンドラの先住民ナヴィの生き方に共感し、自らもナヴィとなって彼らとともに生きる道を選んだジェイク・サリー。人類の侵略によって神聖な森を追われたジェイクと家族、仲間たちは、海の部族メトカイナ族と共闘し、多くの犠牲を払いながらも人類を退けることに成功した。しかし、そんなジェイクたちが、今度は灰の部族アッシュ族と対峙することになる。
ジェイク(元人間)
アッシュ族は過去に、パンドラの調和を司る神のような存在である「エイワ」に何らかの裏切りを受け、絶望していた。静かに、しかし激しく怒りを燃やすアッシュ族のリーダー、ヴァランに、ジェイクの因縁の敵であり、自らもナヴィとなったクオリッチ大佐が近づく。両者が手を組むことで、ジェイクたちサリー一家を追い詰めていく。
宿敵クオリッチ大佐
キャストには、サム・ワーシントン、ゾーイ・サルダナ、シガニー・ウィーバー、スティーブン・ラング、ジャック・チャンピオン、ケイト・ウィンスレットら前2作からのおなじみの面々が名を連ねる。今作で新たに登場するアッシュ族のリーダー、ヴァランを演じるのは、チャールズ・チャップリンを祖父に持つスペインの俳優ウーナ・チャップリン。
2025年製作/197分/G/アメリカ
原題または英題:Avatar: Fire and Ash
配給:ディズニー
劇場公開日:2025年12月19日 |
映画は福島イオンシネマで観たのですが、券を買う段階でビックリ。まだ公開二週間にも満たないというのに、それぞれ「吹き替え版」・「字幕版」・「3D吹替版」が僅か「一日一回のワンスクリーン上映」。
実質3時間半の長丁場とは言え、お正月映画の本命と思っていたので、こんなに早く上映が縮小されるとは思ってもみませんでした。
僕らは上映時間帯から「2D吹き替え版」を選択したのですが、劇場内に入ってみるとガラガラ。おそらく20人も居なかったでしょう。まさに「惨状」の焼け野原。
『果てしなきスカーレット』も爆死しましたが、おそらくこんな状況ではなかったかと。
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アバター ファイヤー・アンド・アッシュ
(C)2024 20th Century Studios. All Rights Reserved.
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これはもしかして「文化果つるところ福島市」だけの現象かと思い、帰ってネット検索してみると、多くのサイトがまるで「提灯記事」の如く「大ヒット」を礼賛していたけれど非常に「違和感」が。
そんなサイトの一つ「朝日新聞」のエンタメ欄の記事のタイトルがこう・・「『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』全世界興収1196億円突破 3部作世界歴代No.1更新」。
ちょっと待ってくれよ、今回の第三作の国内評価が見たいのに、歴代1位と3位の世界興収と「足し算」してドースル? 調べてないのか?
空の民の飛行船
そんな中で、これは「まともな記事だ」と思ったのが、東洋経済ONLINEの「日本が"唯一の例外"…。『アバター』最新作が"世界で好調"!なのに「日本では出足が鈍い」背景。世界歴代1位&3位シリーズは洋画不況を覆すか」と言う記事。
こちらは冷静に数字を挙げて解説しており、それによれば・・「『アバター』は興収159億円の大ヒットで国内歴代興収ランキング15位(国内歴代洋画実写4位)に入ったが、続く『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』は興収43.1億円となり、同100位圏外。 洋画不況が叫ばれるなか、世界最大ヒットシリーズ最新作が、国内でどこまでのヒットになるかは、この先の洋画興行の流れを占う意味でも注目されている」とのこと。
ジェイク家の四兄弟
なるほど、第一作『アバター』は世界興収こそ「世界一」だけれでも、日本国内では「15位」に過ぎなかったんだ・・。
しかも第二作は100位圏外で、第一作『アバター』の約四分の一しか稼げなかった・・この数字は認識していなかったので驚愕。
キリ(シガニー・ウィーバー)
さらに驚くことに、今回の第三作は、公開18日目までで前回第二作の「7割」程度の出足でしかないこと。日本市場では全く支持されてなかったのだ。
ネットを見渡すと、朝日新聞が報じた「世界興収」の話がほとんどで、国内で支持されてないことに言及したのは東洋経済ONLINEのみ。(コレは酷い。)
殆どが、自分で事実を調査しないで他のネット記事を丸写しに転写した「コタツ記事」だったのだ。
「コタツ記事」とは独自取材をせず、コタツにあたりながらネットだけ眺めて書いた記事のこと。
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アバター ファイヤー・アンド・アッシュ
(C)2024 20th Century Studios. All Rights Reserved.
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それはそれとして、実際に僕ら夫婦が観た感想。
映像は確かに美しく没入感があった・・けれども、ストーリー展開は第二作とほぼ同じ。
家族みんなで助け合って頑張ろう→些細なことで不和になる→誰かが拉致される→救出のため再び一丸となる→些細なことで不和になる→また誰かが攫われる~の繰り返しワンパターン。
ジェイクとネイティリ夫妻
懲りないというか学ばないというか、同じところをぐるぐる回って3時間半なのだ。
コタツ記事の一つを見ると「家族愛に感動!」という、これまた紋切り型の感動フレーズが強調されていたが、その代表的なシーンが以下。
酸素が切れて瀕死となったスパイダーが「エイワ」の奇跡を受けてパンドラの大気を吸えるようになる。このことに気づいた地球人が「その秘密を解き明かせばパンドラ征服が容易になる」とスパイダーを拉致。
ヴァランとクオリッチ大佐
ジェイクはスパイダーの救出に成功するが、スパイダーの存在がナヴィ族の脅威になると考え、涙ながらに息子(養子スパイダー)を殺そうとする。
抵抗したスパイダーだったが「分かった、お父さんに殺されるなら本望だ」→ジェイク号泣→「別の方法をいっしょに考えよう♪」と抱き合う。
泣けない。全く泣けない。てか、散々使い古されてるシークエンスだ。
あの子を生かしてはおけない‥
これなら「キントリ」犯人の慟哭の方がよほど泣ける。欧米人はこれで感動できるのだろうか?
もっとも、世界興収の一番大きな部分は「欧米」でなく「中国」だが。
もう一つ上げるならば、第一作は人間世界からアバターの世界へ入ったので「実写感」があったが、今回登場する主要な人間はスパイダー独り。
ほかは全てナヴィ族のため、それこそ『ズートピア2』のように全編「アニメ」を見ている鑑賞感なのだ。
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アバター ファイヤー・アンド・アッシュ
(C)2024 20th Century Studios. All Rights Reserved.
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アニメ・ファンタジーであるならば、どんな意外な舞台設定が出て来ても別に驚かない。せっかくの「異世界」に「リアル」を感じなくなってしまったのだ。あ・・もったいない。
ということで、シリーズ自体はあと二作ほど作られるらしいが、「続き」を観に劇場へ行くかどうかはかなり怪しい雲行きだ。(おそらく日本人全体がそうなのだろう。)
あと「長すぎ」ますね。僕らの時も、途中で席を立った客が二組ほど。「同じところをぐるぐる回っている進行」は二作目でもそうだったし「芸がない」と感じる。
僕の中では『アバター』は「オワコン」になったかもしれません。残念。
/// end of the “cinemaアラカルト508「アバター ファイヤー・アンド・アッシュ」”///

(追伸)
岸波
今回、腹立たしかったのは、映画そのものよりも、それを紹介する記事が極めて稚拙なモノが多かったこと。
評論家らしき人たちの論評には良いものもありますが、前述「朝日新聞」のように、まともに見たかどうかさえ怪しい「コタツ記事」が溢れている。
むしろ個人映画ファンの紹介記事の方が真剣に論評しています。劣化ですよね。
「オールドメディア」という言い方はあまり好きではないのですが、せめて「自分で観て」から記事を書いて欲しいと感じました。
(追伸)今、福島イオンシネマのサイトを確認したら、順位が「第5位」に下がって3スクリーンの一日一回上映になっていました。消えるのは間もなくかもしれません。
では、次回の“cinemaアラカルト2”で・・・See you again !
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アバター ファイヤー・アンド・アッシュ
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