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「Glidin'」(TAM Music Factory)
by 岸波(葉羽)【配信2025.10.25】
 

◆この記事は作品のストーリーについて触れています。作品を実際に楽しむ前にストーリーを知りたくない方は閲覧をお控えください。

 こんにちは。気付けば人生の傍らには必ず映画があった岸波です。

 これは
 事故か、
 自殺か、
 殺人かーー。

 これは昨年2月公開、フランスのジュスティーヌ・トリエ監督『落下の解剖学』のキャッチコピー。

 今週の当番は、カリスマ彰氏です。

落下の解剖学

(C)LESFILMSPELLEAS_LESFILMSDEPIERRE

カリスマ彰 最近の私のシネ活(映画鑑賞)について。

 個々に感想を書くのが追い付かないので備忘録として、TVで録画・鑑賞した8本の映画の簡単な感想と評価を鑑賞順に記しておく。

 鑑賞した期間は9月27日(土)から10月11日(土)までの2週間。

 評価は以下の通り。
A:歴史に残る大傑作
B:名作
C:暇つぶしにはいいかも
D:駄作
E:怒りがこみ上げるので避けるべき映画

 

◆『落下の解剖学』(2023 ジュスティーヌ・トリエ監督 2時間30分)評価はD

 雪の山荘で、男が転落死した。
 男の妻に殺人容疑がかかり、
 唯一の証人は視覚障がいのある
 11歳の息子。

カリスマ彰 尺が長い! で、結局はどういうことなの?

落下の解剖学

(C)LESFILMSPELLEAS_LESFILMSDEPIERRE

 自殺なのか他殺なのか、どうもスッキリしないのだが、そこがいいんだということらしくて、アカデミー賞の脚本賞を受賞した。

◆『ブギーナイツ』(1997 ポール・トーマス・アンダーソン監督 2時間36分)評価はB

 人生は最高。
 世界中が興奮し、感動した青春映画

 

 アンダーソンの出世作。イチモツがデカいだけの男がAV映画界でのし上がるお話。大笑い保証。

 ディカプリオが出演しなかったことを後悔していると表明している映画。ボストンで本物のチンピラをやっていたマーク・ウォールバーグが主演。

 バート・レイノルズが映画監督役、ジュリアン・ムーアがベテランポルノ女優役で大胆な演技(艶技!!)。

◆『サブウェイ』(1985 リュック・ベッソン監督 1時間44分)評価はB

 アクション×純愛×パリーー
 リュック・ベンソン監督長編第2弾!

 

 ベッソンの出世作。奇想天外な発想と見事な展開。

 イザベル・アジャーニが美しい。

◆『ギャンブラー』(1971 ロバート・アルトマン監督 2時間1分)評価はC~B

 俺の勝ち目は15に1つ!
 ガンと度胸でぶちのめす!
 男一代の大勝負!

 

 ウォーレン・ベイティとジューン・クリスティが共演する西部の賭博場と売春宿事情を描く異色の西部劇。

 「シャイニング」(後述)で妻役のシェリー・デュバルが売春婦役で出演しているのに注目。

 アルトマンはこの映画完成の前年1970年に「M★A★S★Hマッシュ」を完成させていた。アルトマン監督の日本での評価は低すぎる。

◆『グレートレース』(1965年 ブレーク・エドワーズ監督 2時間40分)評価はA

 ジャック・レモン★トニー・カーティス★ナタリー・ウッド

 

 ドタバタコメディ映画の傑作。

 1960年代のアメリカ映画の金字塔。

 

◆『シャイニング』(1980年 スタンリー・キューブリック監督 2時間23分 北米公開版)評価はA

 キューブリックの映像がとらえた
 20世紀最大のモダン・ホラー最高傑作!

 

 またまた見てしまったが、サイコロジカルホラーの大傑作。今回は北米公開版。国際版の尺は1時間59分だった。こっちの方が断然良い。ちなみにプレミア公開版は2時間26分だった。

 3回目の鑑賞だが、見るたびに発見がある。こういう映画は少ない。ポスターに使われている妻役のシェリー・デュバル(上述「ギャンブラー」参照)の「顔」が素晴らしい(笑)。

 

 デュバルは撮影中にストレスで抜け落ちた大量の髪の毛をキューブリック監督にプレゼントしたというが、ちょっとマトモじゃない。晩年には精神疾患に悩まされたという噂がある。2024年に糖尿病との合併症により75歳で死去。

 

 原作者のスティーブン・キングはこの映画を批判し続けており、ジャック・ニコルソンではなく、ジョン・ヴォイトを主役に推薦していたという。分かってないね、スティーブン・キングは。

 そして、バルトーク(「弦楽器、打楽器、チェレスタのための音楽」)、ペンデレツキ、リゲティなどのクラシック・ミュージックの使用が本当に素晴らしい。

◆『理由』(1995年 アーネ・グリムショー監督 1時間44分)評価はB

ショーン・コネリーが弁護士役で死刑囚の救済に動く。意外な結末に唖然。尺も短いし薦めたい映画。

 あなたが信じたことを
 あなたが疑いはじめる。

 

 ショーン・コネリーが弁護士役で死刑囚の救済に動く。

 意外な結末に唖然。尺も短いし薦めたい映画。

◆『ペギー・スーの結婚』(1986年 フランシス・フォード・コッポラ監督 1時間43分)評価はE

 もしもほんの少し過去に戻れたらもう一度
 "今の彼"を選びますか。

 

 キャサリン・ターナーとニコラス・ケイジが共演のタイムスリップ・ハイスクールラブストーリー。

 どちらも本当にウルサイ演技で、つまらなさの極致。1.5倍速視聴の刑!!

 タイムスリップというのは映画をダメにする麻薬ではないのか。

 

/// end of the “cinemaアラカルト496「最近の私のシネ活について」”///

 

(追伸)

岸波

 いやぁ『グレートレース』は昔、大笑いしながら見た記憶がある。細部はすっかり忘れてしまったが。

 もしかして、お前と一緒に行ったか? ・・いや、それはないか。あんまり劇場に行かないものな。するとアレは、サユリかクミコかてっちゃんか・・

 ←(ちゃうだろ、勘定したらまだ11歳だぞ!)

 

 では、次回の“cinemaアラカルト2”で・・・See you again !

グレートレース

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To be continued⇒  “cinemaアラカルト497” coming soon!

 

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