こんにちは。気付けば人生の傍らには必ず映画があった岸波です。
最強無敵の女たち集結!!
『鬼滅・無限城編』を観て以来、しばらく「鬼滅」の関連作品を見たり原作を読み返したりして、劇場に足を運びませんでした。
で、何かネタを拾わなくちゃいけないとAmaプラを調べて見つけたのがこの『エクスペンダブルズ・レディズ』。
ぅわあ「B級感」炸裂のタイトル・・しかあしっ!!
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エクスペンダブルズ・レディズ
(C)2014 TIKI TERRORS.LLC.All Rights Reserved. |
アクションも悪くないし、話のテンポもサクサク進み、あっという間に最後まで見てしまいました。
この主人公4人の得意技も、それぞれ格闘・二丁拳銃・スナイパー・爆破担当と描き分けられて分かりやすいし、それよりも何よりも敵の女ラスボスの強さがハンパない。
突っ込みどころは数々あれど、暇潰しのポップコーン・ムービーとしては中々もの。
さて、その内容は?

烈女軍団対鬼女!
映画の冒頭、カザフスタンの辺境をアメリカ大統領令嬢エリーズを筆頭とする外交使節団が走行。
しかし、突然現れたテロリスト集団の襲撃を受けエリーズは人質に。
テロリストの女ボスであるウルリーカは、人質の命と引き換えに自らが母国の指導者となるための支援を米国に要求する。タイムリミットは48時間。
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エクスペンダブルズ・レディズ
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CIAのモナ・ケンダルは、ウルリーカが異常なほどの男嫌いで潜入・救出部隊が男ではすぐに見破られると考え、服役中の重犯罪女性囚人に「恩赦」と引き換えに作戦協力させることに。

集められたのは、元特殊部隊の小隊長だったカサンドラ・クレイ(ゾーイ・ベル)、海兵隊のスナイパーだったキャット・モーガン(クリスタナ・ローケン)、爆破のスペシャリストであるメイリン・フォン(ニコール・ビルダーバック)、そして元CIAで殺し屋となったレイヴン(ヴィヴィカ・A・フォックス)の4名。
CIA司令官モナ・ケンダル
彼女らは、ウルリーカの部隊が要塞化して潜んでいる旧ソ連の女子刑務所に向けて潜入作戦を敢行する。
さて、女子消耗品軍団(エクスペンダブルズ)は、見事この困難なミッションを成功させることができるのか? 約束の刻限は刻々と迫る。
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エクスペンダブルズ・レディズ
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この映画を制作したのは、数々のモックバスター映画で世間を騒がせた悪名高きアサイラム社。
「モックバスター」とは、メジャーなヒット映画に便乗して、同じようなテーマや紛らわしいタイトルで作られる、いわゆる「パクリ映画」。
アサイラム社作品
しかし、この『エクスペンダブル・レディズ』の制作に当たっては、最初からスタローンの『エクスペンダブルズ』の女性版を作ると宣言して始まっており、「パクリ映画」とそしるのは少々的外れではないかと思う。
原題も『MERCENARIES(傭兵)』で、これに『エクスペンダブル・レディズ』という邦題を付けたのは日本の配給会社。
キャッチコピーの「最強無敵の女たち集結!!」で『エクスペンダブルズ』をパクったのも同様だ。
『エクスペンダブルズ』のキャッチコピー
なので、バリバリの「モックバスター」として売ろうとしたのはあくまでも日本の配給会社であり、せめて「オマージュ」と呼ばないと気の毒か?(笑)
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エクスペンダブルズ・レディズ
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キャスティングの顔ぶれについても、中々の女優を揃えている。
一番人気は、やはりスナイパーのキャット・モーガン(クリスタナ・ローケン)かな。右の背景ポスターでも中央に位置している。⇒
彼女は『ターミネーター3』で、無敵の液化ターミネーター「T-X」を演じたあの人。
T-X『ターミネーター3』
『T3』が2003年公開、『エクスペンダブル・レディズ』の公開が2014年なので、10年ほど経過しているが、むしろ凄みが増して魅力満点だ。
そして、実質的に主人公でチームリーダーを務めるカサンドラ・クレイ役のゾーイ・ベル。
ゾーイ・ベル
彼女はアクションシーンの中心で、華麗な後ろ廻し蹴りや屋上からの逆さ落ちなど危険なシーンを演じたが、それもそのはず、幼少時からテコンドーやダイビングなど様々なスポーツ競技で優秀な成績を収めているスタントマンなのだ。
タランティーノ監督の『キルビル』では、主演女優ユマ・サーマンの代役スタントを務めており、本作では自らの役柄としてド派手なアクションを披露。まさに「水を得た魚」のようだ。
さらに、「映画は魅力的な悪役が大事」と言われるが、テロリストの女ボス、ウルリーカ役ブリジット・ニールセンの迫力が凄い。
ブリジット・ニールセン
どこかで見た顔だなと思ったら、『ロッキー4/炎の友情』で宿敵イワン・ドラゴの妻ルドミラを演じていたあの人だった。
ニールセンはこの映画出演を機にスタローンと結婚、1986年の『コブラ』では夫婦共演もしている。(後に離婚)
スタローンとニールセン
それが今回は、角刈りをビシッと決め、鉄の女・・いや「鬼女」としての登場。ひと睨みされてだけで足が震えてしまいそうな大迫力。さすが女優ですね。
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エクスペンダブルズ・レディズ
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この映画が「肩が凝らないで見れる」のは、要所要所に「笑える」シーンがあるから。
例えば、スナイパーのキャットが逃走するジープの車上で敵にライフルを壊され、短銃で応戦せざるを得なくなったシーン。
弾は残り二発しかなく、追跡車の敵はロケット砲二丁を持ち出してくる。見事、敵の狙撃者二名を倒し「さすがキャット、よくやった」と褒められると、「うん、ホントーは運転手を狙ったんだけどね」と(笑)
そんな「小ネタ」が散りばめられているので、全く飽きさせない。ただし、こんなに魅力的な女性が大勢出て来るのに「お色気シーン」は皆無でしたが(大笑)
細部にいろいろユルイところはある『B級映画』ではあるけれど、テンポの良さと本気モードのアクションで一気見できました。
ちょっとした「拾い物」だったかもしれません。
/// end of the “cinemaアラカルト483「エクスペンダブル・レディズ」”///

(追伸)
岸波
この映画の制作が発表された時、勝手に予想ポスターを作っちゃいましたという人物が居ました。
その仮想タイトルは『エクスペンダ・ベルズ』で、こんなの↓

彼が予想したメンバーは、中央にシガニー・ウィーバー。うん、なるほどね。
そして、脇を固めるのがミラ・ジョヴォヴィッチ、アンジェリーナ・ジョリー、キャリー=アン・モス、ユマ・サーマン(『キル・ビル』の主演)などなど・・。
う~ん、こりゃあドリーム・チームだ。いつかこんなのを観たいですね♪
では、次回の“cinemaアラカルト2”で・・・See you again !
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エクスペンダブルズ・レディズ
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