こんにちは。気付けば人生の傍らには必ず映画があった岸波です。
俺は小さいときからマフィアになる日を
夢みていた。
これは1990年公開、マーティン・スコセッシ監督の『グッドフェローズ』のキャッチコピー。
今週の当番は、カリスマ彰氏です。
この映画でギャングのトミー・デシモーネを演じたジョン・ペシは、その演技でアカデミー賞助演男優賞を獲得したが、デシモーネを知るヘンリー・ヒルは、あまりのソックリさに驚き「99%正確だ!」という逸話が残っている。
もちろん映画自体も作品賞を獲得、マーティン・スコセッシも監督賞に輝いた名作。
さて、その感想は?

◆『グッドフェローズ』(1990年 マーティン・スコセッシ監督 2時間25分)
大統領になるより、
マフィアになることが憧れだった。
カリスマ彰 TV録画した映「グッドフェローズ」〈1990年 マーティン・スコセッシ監督 2時間25分)を見た。
過去に見ていると思ったが、見ていなかった。この手のニューヨーク・マフィアものはかなりあって、混同しても無理からぬことだが。
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概略は以下の通り(映画.COMによる)。
◆『グッドフェローズ』(1990年)の概略
巨匠マーティン・スコセッシがニコラス・ピレッジのノンフィクションを基に、「グッドフェローズ」と呼ばれるギャングたちの生き様を描いたマフィア映画。
ニューヨークの下町ブルックリンで生まれたヘンリーは、幼い頃からマフィアに憧れて育つ。地元を牛耳るポーリーの下で働き始めた彼は、気前がいい兄貴分のジミーや野心旺盛で短気で凶暴なトミーらと犯罪を重ね、組織内での地位を高めていく。そして1978年、一味はケネディ国際空港を襲撃し、600万ドルの強奪に成功。FBIの捜査の手が迫る中、ジミーらは口封じのため事件の関係者を次々と殺害していく。

トミー役のジョー・ペシが第63回アカデミー賞で助演男優賞を受賞。ヘンリーをレイ・リオッタ、ジミーをロバート・デ・ニーロがそれぞれ演じた。 |
面白い映画だ。2時間20分を一気に見られた。人間というのは、そんな度胸はないくせに、暴力と盗みが大好きなのだ(笑)。
10年ごとに映画監督が映画のベストテンを投票する「サイト&サウンド」の企画がある。2022年度では480人の映画監督が投票した。
マーティン・スコセッシ監督
その総合ランキングで、スコセッシの「グッドフェローズ」は28位、「レイジングブル」は22位と高評価だった。
ちなみに1位は「2001年宇宙の旅」2位は「市民ケーン」、3位は「ゴッドファーザー」、4位は同点で「東京物語」と「ジャンニ・ディエルマン ブリュッセル1080」であった。
『2001年宇宙の旅』
スコセッシの映画は哲学を感じさせる深い思想性や革新的な映像美を追求するような芸術性はほとんどない。しかし映画監督からの評価が高いのだ。
映画作りの職人であるのだが、決して薄っぺらいエンターテインメントにはならない。そのあたりが評価されているのだろう。
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そしてスコセッシの映画と言えば、ロバート・デニーロという大名優をここでも巧く使いこなしている。実は陰惨なマフィアストーリーなのに、コメディ仕立てにしてしまうあたりの見事さにやはり拍手だ。
ふと思ったのだが、この1990年に公開された「グッドフェローズ」のタッチは、クエンティン・タランティーノに大きな影響を与えているのではないだろうか。
『パルプ・フィクション』
「レザボア・ドッグズ」(1992年)もそうだが、大傑作「パルプ・フィクション」(1994年)はこの「グッドフェローズ」の影響なくしては、生まれなかったような気がする。
/// end of the “cinemaアラカルト470「タランティーノへの影響感じた
スコセッシの映画「グッドフェローズ」」”///

(追伸)
岸波
この映画に関しては、幾つかの「伝説」が残っている。
ロバート・デニーロは、ジミーが現金を扱うシーンで「本物のお金を使用したい」と言い出し、実際そうすることになった。
そのため、各撮影シーンが終わった後に全てのお金を回収し、枚数が揃うまで誰も帰れなかった。
また、劇中に出て来る「宝石」もそうで、撮影現場では武装した警備員が宝石を見守っていたということだ。
やっぱりリアリティが大切だよな、彰!(笑)
では、次回の“cinemaアラカルト2”で・・・See you again !
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