こんにちは。気付けば人生の傍らには必ず映画があった岸波です。
そのビーチでは、一生が一日で終わる。
なんと魅力的なキャッチコピー! これは、『シックスセンス』のM.ナイト・シャマラン監督が2021年に公開したサスペンス・ホラー『OLD』です。
先日、僕もドキドキしながら観たのですが、今週のcinemaアラカルトはカリスマ彰の当番です。
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OLD
(C)2021 Universal Studios. All Rights Reserved.
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このあり得ない現象の原因と、その存在理由は如何に?
では、お願いします。
◆『OLD』(2021年 M・ナイト・シャマラン監督 1時間48分)
M.ナイト・シャマラン監督が放つ、
謎解きタイム・スリラー
カリスマ彰 TV放映を録画した映画「OLD」(2021年 M・ナイト・シャマラン監督 1時間48分)を見た。なかなかの問題作だ。
シャマランは、映画史におけるひとつのレジェンドとか流派を確立しているという評価もあるが、最近は一時の精緻さがなくて雑な映画が多いという評価も多い。
この「OLD」もかなり雑だが発想はさすがに面白い。
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あらすじは以下の通り。
◆『OLD』のあらすじ
「シックス・センス」「スプリット」のM・ナイト・シャマラン監督が、異常なスピードで時間が流れ、急速に年老いていくという不可解な現象に見舞われた一家の恐怖とサバイバルを描いたスリラー。
人里離れた美しいビーチに、バカンスを過ごすためやってきた複数の家族。それぞれが楽しいひと時を過ごしていたが、そのうちのひとりの母親が、姿が見えなくなった息子を探しはじめた。ビーチにいるほかの家族にも、息子の行方を尋ねる母親。そんな彼女の前に、「僕はここにいるよ」と息子が姿を現す。しかし、6歳の少年だった息子は、少し目を離したすきに青年へと急成長していた。
やがて彼らは、それぞれが急速に年老いていくことに気づく。ビーチにいた人々は異常なその場を離れようとするが、なぜか意識を失ってしまうなど脱出することができず……。 |
細かいことを言うと「ちょっと変だよ」ということがかなりあるが、面白い発想にしては、尺は1時間48分だし、種明かしもきちんとしているし、ちゃんと結論も付けている。
薦めて叱られるような映画ではない。
採点は100点満点(合格点65点)で65点。
/// end of the “cinemaアラカルト426「雑な作りだが
さすがにナイト・シャマラン監督の映画「OLD」」”///
(追伸)
岸波
この映画の凄い所は、あり得ない現象にキチンと説明を付けていて、しかもその先で「現象」を利用して「ある研究」を進めている裏の動きが明らかにされる辺りか。
このビーチに居続ければ、あっという間に寿命を終えて死んでしまうワケだが、彼らが「脱出できない理由」も説明されており、逆に「生きて脱出する唯一の方法」を暗号で彼らに伝えようとする人物も存在する。
また「現象を利用している研究者」たちは、死にゆく人々を”万人の幸福のための尊い犠牲”と割り切って見ており、彼らなりの正義感に立脚している。
この構図、対象は違えど実際に現代社会に存在していそうで怖い。いや、存在しているからこそシャマラン監督が告発しようとした映画だったのか?
では、次回の“cinemaアラカルト2”で・・・See you again !
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