こんにちは。気付けば人生の傍らには必ず映画があった岸波です。
笑いながら
あれ、なぜか涙がーー
これは1984年公開、伊丹十三監督『お葬式』のキャッチコピー。
今週のcinemaアラカルトはカリスマ彰の当番です。
伊丹監督の処女作であり最高傑作とも言われる同作品、どのようなものだったのか、よろしくお願いします。
◆『お葬式』(1984年 伊丹十三監督 2時間4分)
おいしい御馳走のような映画を作りました。
みなさん、温かいうちにどうぞ!
カリスマ彰 日本映画専門チャンネルで放映された映画「お葬式」(1984年 伊丹十三監督 2時間4分)を録画していたが、これを見た。35年以上ぶりの再視聴である。
伊丹映画は未だに賛否両論のようだが、全10作の後半5作はかなりマンネリかつ伊丹十三の妻である宮本信子がウルサクなっていて評価が低いのにも同感である。
しかし、この処女作『お葬式』は実にフレッシュな傑作だ。
北野武映画(処女作1989年『その男、凶暴につき』と並んで、1980年代の日本映画に風穴を開けたと言えるのではないか。とにかく面白いのである。
芸達者な脇役専門役者(財津一郎、江戸家猫八、笠智衆、藤原鎌足、佐野浅夫、大滝秀治、小林薫、海老名美どり、菅井きん、岸部一徳、左右田一平、尾藤イサオ、友里千賀子、横山道代など)を上手く使って飽きさせないのだ。
これが最大の成功要因だろう。そもそもヒロインの宮本信子も、伊丹映画以外では脇役専門ではあった。
かと思えば、高瀬春奈と主役の山崎努が実に卑猥なSEXシーンを葬儀中に演じるというオマケまでついているのだ。
高瀬春奈&山崎努
この他にも、映画監督の黒沢清が冒頭のCM撮影の監督として登場している。
また歌手の井上陽水が電報配達員としてチョイ役出演している。モノクロ映像部分である。なおこのモノクロ映像撮影は浅井慎平(全体の撮影監督は前田米造)が行っている。
井上陽水/電報配達員
まあ、楽屋落ちみたいな映画であるし、お葬式マニュアルみたいな映画でもある。「これは映画ではない」という意見もあろう。
しかし、この映画を私は、再視聴でも食い入るように見てしまったのである。まあ、サービス精神に溢れた映画ということに尽きるのではないだろうか。
◆『お葬式』allcinema ONLINEの解説から引用
俳優・伊丹十三の記念すべき監督デビュー作にして大ヒットを記録した傑作コメディ。
突然、妻の父がなくなったことで初めてお葬式を出すことになった一家の途方に暮れるさまと、お葬式に集まった多彩な人々の生態をアイロニーを交えてユーモラスに描く。
俳優の夫婦である井上佗助と雨宮千鶴子は、二人でCF撮影中に千鶴子の父の訃報を聞く。さっそく家族で父のいた別荘へ向かった佗助だったが、お葬式を出すのは初めてとあって、何もかも勝手が分からないことばかりだった……。 |
/// end of the “cinemaアラカルト397「1980年代の日本映画に
風穴を開けた伊丹十三監督映画「お葬式」」”///
(追伸)
岸波
これ、面白いと訊いてるが、じっくり通して観たことがないんだよな~
まあ、伊丹映画はそれなりに全部楽しめそうだが。
一度機会を見つけて観てみるよ。
では、次回の“cinemaアラカルト2”で・・・See you again !
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