こんにちは。気付けば人生の傍らには必ず映画があった岸波です。
凶暴な男、ここに眠る。
これは1993年公開、北野武監督『ソナチネ』のキャッチコピー。
今週のcinemaアラカルトはカリスマ彰の当番です。
北野映画の中で最高傑作の呼び声も高い同作品、どのようなものだったのか、よろしくお願いします。
◆『ソナチネ』(1993年 北野武監督 1時間34分)
ドンパチでやばいとは聞いていたが、
話が違い過ぎる……
カリスマ彰 TV(日本映画専門チャンネル)で映画「ソナチネ」(1993年 北野武監督 1時間34分)を見た。
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最新作「首」の公開が今週なので、北野作品がTV放映されているのだ。北野武監督の映画としては4本目になる。
1993年 |
[PR]ソナチネ
【公開】1993年06月05日
【出演】ビートたけし, 国舞亜矢, 渡辺哲, 勝村政信, 寺島進, 大杉蓮, 逗子とんぼ, 矢島健一, 南方英二
【時間】93分 【配収】-
【主な受賞】 日本アカデミー賞 音楽賞(久石譲) |
1991年 |
[PR]あの夏、いちばん静かな海。
【公開】1991年10月19日
【出演】真木蔵人, 大島弘子, 河原さぶ, 藤原稔三, 寺島進, 小磯勝弥, 芹沢名人, 渡辺哲, 鍵本景子
【時間】101分 【配収】-
【主な受賞】 日本アカデミー賞 音楽賞、 ブルーリボン賞 作品賞・監督賞 |
1990年 |
[PR]3-4×10月
【公開】1990年09月15日
【出演】小野昌彦, 石田ゆり子, 井口薫仁, 飯塚実, 布施絵理, 芦川誠, ジョニー大倉, 渡嘉敷勝男, ビートたけし
【時間】96分 【配収】2.3億円
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1989年 |
[PR]その男、凶暴につき
【公開】1989年08月12日
【出演】ビートたけし, 白竜, 川上麻衣子, 佐野史郎, 芦川誠, 遠藤憲一, 平泉成, 音無美紀子, 岸部一徳
【時間】96分 【配収】5.0億円
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映画「ソナチネ」は、未だに北野武監督作品の最高傑作に挙げる人は多い。
今回再視聴だったがやはりなかなかセンチメンタル&暴力的なみずみずしい傑作だと再確認した。
「キタノブルー」と呼ばれる色彩感覚も沖縄の海をベースにして遺憾なく発揮されている。
前回見た時にも感じたが、主人公たちが暇をつぶしている沖縄の田舎の家に行くまでの上り下りのある道に、東山魁夷の出世作「道」を連想するのは私だけかな。
東山魁夷「道」
北野映画は初期作品では、深作欣二のヤクザ映画の影響を受けてこれを「現代的」に再創造してさらに北野独特の感覚を加えていくというパターンが多い。
2010年代の「アウトレイジ」三部作(2010年、2012年、2017年)では、初期のセンチメンタルなみずみずしさは後退して、暴力性が前面に出てきているようだ。
「ソナチネ」の1シーン。大杉漣、タケシ、国舞亜矢(こくまいあや)
実に公開はちょうど30年前になるが、現在北野武は76歳。
主人公の弟分役の大杉漣は2018年2月21日に66歳でなくなり、国舞亜矢(現在51歳)はかなり前に芸能界から引退している。30年という時の流れを感じさせる。
それはともかく、北野映画の頂点のひとつと言える傑作で、再視聴ながらしっかり見てしまった。
◆『ソナチネ』allcinema ONLINEの解説から引用
北野武の『あの夏、いちばん静かな海』に続く四本目の監督作品。沖縄を舞台に、二つの組の間で繰り広げられている抗争の助っ人として送られたヤクザ幹部の男の結末を描く。
組長からの命令により、沖縄にある中松組の抗争の助っ人として舎弟たちと共に沖縄へと出向いた村川。しかし、抗争は収まるどころかますます悪化。事務所を爆破された村川たちは、海岸沿いの空き家へと身を隠すことになる。 |
/// end of the “cinemaアラカルト395「再視聴だが
しっかり見てしまった北野武映画の傑作「ソナチネ」」”///
(追伸)
岸波
僕は暴力団映画・抗争映画は全く観ない。一度、あまり考えず観に行って暴力シーンに辟易したことがある。
暴力をエンターテインメントにすること自体、好みではない。
なので、特にコメントはないが、そうか・・「キタノブルー」か。沖縄の海はそれ自体でアートだと思う。
では、次回の“cinemaアラカルト2”で・・・See you again !
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