こんにちは。気付けば人生の傍らには必ず映画があった岸波です。
なぜ、年齢(とし)が恥かしいの?
これは2003年公開、ナンシー・マイヤーズ監督『恋愛適齢期』のキャッチコピー。
今週のcinemaアラカルトはカリスマ彰の当番です。
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恋愛適齢期
(C)2003 Warner Bros. Ent
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論評タイトルのように酷評のようですが、さて、どのへんがダメダメだったのか、カリスマ彰、お願いします。
◆『恋愛適齢期」(2003年 ナンシー・マイヤーズ監督 2時間10分
自分らしく生きている時が、「恋愛適齢期」。
カリスマ彰 TVから録画していた映画による自宅での納涼映画鑑賞。
ロマンティック・コメディというジャンルから映画「恋愛適齢期」(2003年 ナンシー・マイヤーズ監督 2時間10分)を見てみた。
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恋愛適齢期
(C)2003 Warner Bros. Ent
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ストーリーは以下の通り。
音楽業界で活躍する63歳のハリー・サンボーン(ジャック・ニコルソン)は、30歳未満の女性が恋愛対象の結婚経験ゼロの裕福な独身プレイボーイ。現在は、一度の結婚経験のある独身の54歳の人気劇作家エリカ・バリー(ダイアン・キートン)の娘マリン(アマンダ・ピート)と付き合っていた。
そんなある日、ハリーはエリカの所有する海辺の別荘でマリンと過ごすために訪れるのだが、そこで突然の心臓発作に見舞われてしまう。何とか一命は取り留めたものの、36歳の医師(キアヌ・リーブス)の指示で、エリカやエリカの妹ゾーイ(フランシス・マクドーマンド)の世話になりながら、療養の為、そのまま別荘にしばらく滞在させられる破目になる。 |
見ているうちになんとなく嫌な映画だなと思えてきた。
63歳の裕福な音楽業界のプレーボーイと54歳の人気劇作家に36歳の医師の恋の鞘当て。
キャスティング(キアヌ・リーブスみたいな医者はなかなかいないかもしれないが)もいいし、ちょっと間伸びしてるが展開も悪くない。
ジャック・ニコルソンとダイアン・キートンは好きな俳優だ。しかし、いつの間にか勝手にやってくれよという感じになってしまうのである。
要するに、所詮は金持ちのお遊びなんじゃないかという仕組みに気付いてしまうのだ。
この映画は、いわゆる所得上位1%のための映画なのである。あとの99%の人間は「なんだ、この映画?」とポカン。それを超えて嫌悪すら感じてしまう。
ジャック・ニコルソンがダイアン・キートンのゴミ捨て場に毎夜やってくるホームレスなら許せる映画ファンがかなりいるだろうが。
それともこの「恋愛適齢期」が公開された2003年は、2008年のリーマン・ショックを5年後に控え、アメリカがこんなバブル映画を許せた時代だったということなのだろうか?
/// end of the “cinemaアラカルト389「所得上位1%のためのバブル映画
「恋愛適齢期」に不快感」”///
(追伸)
岸波
まあ、内容的にはハッピーエンドだし、ニコルソンもキアヌもダイアンも安定した演技で笑い所もある・・でも「設定」がアレなんだな。
2003年頃と言えば、ブッシュが史上最大の減税政策を取り、アメリカが浮かれていた頃。こういう映画が作られるのも分からなくはない。
それにしても、エリカ・バリー(ダイアン・キートン)がバスルームから全裸で出て来たのを目撃したハリー・サンボーン(ジャック・ニコルソン)が絶叫するシーンは最高だった。
キアヌもまだ若くてセクシーだった。「あの頃」を思い出す映画としては悪くないかな。
いやいや、日本は小泉内閣の下で自殺者数が戦後史上最悪に登ったり、宮城県沖地震や十勝沖地震、SARSの影響など思い出したくない時代だったね。要するにアメリカが独り勝ちの時代だった。
では、次回の“cinemaアラカルト2”で・・・See you again !
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恋愛適齢期
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