こんにちは。気付けば人生の傍らには必ず映画があった岸波です。
未解決の一家失踪事件✕奇妙な隣人家族
――犯罪心理学者が迷い込んだ2つの《謎》
これは2016年公開、黒沢清監督の『クリーピー 偽りの隣人』のキャッチコピー。
今週のcinemaアラカルトはカリスマ彰の当番です。
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クリーピー 偽りの隣人
(C)2016「クリーピー」製作委員会
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論評タイトルが「納涼に映画「クリーピー」を見たがかえって怒りで熱くなったわ!」ですが、夏場に観た映画のようであります(笑)
さて、どのへんが怒り心頭なのか、カリスマ彰、お願いします。
◆『クリーピー 偽りの隣人」(2016年 黒沢清監督 2時間10分)
あの人、
お父さんじゃありません
全然知らない人です。
カリスマ彰 まあ黒沢清監督は海外の映画祭で評判だし、この眠れない夏の夜にミステリーサスペンス映画でも見てみようかと、TV録画映画集から選んだのが映画「クリーピー 偽りの隣人」(2016年 2時間10分)を見た。
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クリーピー 偽りの隣人
(C)2016「クリーピー」製作委員会
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ストーリーは以下の通り。
「岸辺の旅」でカンヌ国際映画祭「ある視点」部門監督賞を受賞した黒沢清監督が、日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞した前川裕の小説「クリーピー」を実写映画化したサスペンススリラー。
「東南角部屋二階の女」で長編監督デビューした池田千尋と黒沢監督が共同脚本を手がけ、奇妙な隣人に翻弄されるうちに深い闇に引きずり込まれていく夫婦の恐怖を、原作とは異なる映画オリジナルの展開で描き出す。
元刑事の犯罪心理学者・高倉は、刑事時代の同僚である野上から、6年前に起きた一家失踪事件の分析を依頼され、唯一の生き残りである長女の記憶を探るが真相にたどり着けずにいた。そんな折、新居に引っ越した高倉と妻の康子は、隣人の西野一家にどこか違和感を抱いていた。
ある日、高倉夫妻の家に西野の娘・澪が駆け込んできて、実は西野が父親ではなく全くの他人であるという驚くべき事実を打ち明ける。
主人公の犯罪心理学者を西島秀俊、不気味な隣人を香川照之が演じるほか、竹内結子、東出昌大ら豪華キャストが集結。 |
しかし、ご都合主義の典型のような映画で、ツッコミどころが満載だ。もう多過ぎていちいち書いていられない。
原作をかなり変えた脚本なのだとは思うが、これで日本ミステリー大賞新人賞受賞ならば、俺も応募してみようという輩がかなりいそうだな。
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クリーピー 偽りの隣人
(C)2016「クリーピー」製作委員会
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竹内結子は2020年9月に自死、香川照之は2022年8月に銀座クラブでホステスにセクハラ行為に及んでいるが、この映画の影響はなかったのかと思うほどだ。
しかし、ミステリーサスペンスなので結局お終いまで見てしまうのが悔しい。せめて見ていない読者に参考並びに警告を与えられたらと思ってブログを書いた。
いくらヤッツケ仕事でもここまで酷い映画を作る黒沢清監督には大失望。
/// end of the “cinemaアラカルト387「クリーピー 偽りの隣人」”///
(追伸)
岸波
あらら、「どのへんが」というのは完全スルーでした(笑)
う~ん、確かに元刑事の妻としては危機感無さ過ぎだし、刑事が一人で容疑者宅を訪れて返り討ちにあうとか、あり得ないシチュエーションばかり。
原作は読んでないけれども、おそらくストーリー改変に失敗したんじゃなかろうか?
ただ、こういうサイコパスの役をやらせると、香川照之の演技は物凄いものがある。この異常な感じを出せる俳優はなかなか居ないんじゃないかな。
こいずれにしても、非常に気分が悪くなる作品だ。原作は実話をベースにしたとなっているが、こんな事件が本当にあった事に戦慄する思いだ。
では、次回の“cinemaアラカルト2”で・・・See you again !
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クリーピー 偽りの隣人
(C)2016「クリーピー」製作委員会
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