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「Glidin'」(TAM Music Factory)
by 岸波(葉羽)【配信2023.9.30】
 

◆この記事は作品のストーリーについて触れています。作品を実際に楽しむ前にストーリーを知りたくない方は閲覧をお控えください。

 こんにちは。気付けば人生の傍らには必ず映画があった岸波です。

 知りすぎた、男(ゴースト)――。

 これは2010年公開、ロマン・ポランスキー監督の大傑作『ゴーストライター』のキャッチコピー。

 今週のcinemaアラカルトはカリスマ彰の当番です。

ゴーストライター

C)2009 R.P. FILMS – FRANCE 2 CINEMA – ELFTE BABELSBERG FILM GmbH – RUNTEAM III LTD

 僕の大好きな007俳優ピアース・ブロスナンも渋い演技を見せているこの映画、ではカリスマ彰、お願いします。

 

◆『ゴーストライター』(2010年 ロマン・ポランスキー監督 2時間7分)

 名匠ポランスキーが
 サスペンスフルに描く、
 現代最高峰の
 エンターテインメント!

カリスマ彰 毎晩、納涼録画映画鑑賞をしているが、この映画「ゴーストライター」(英国ではGHOSTが原題)はやはり真打ちという感じで、見事な政治サスペンス映画だった。

 2010年公開でロマン・ポランスキー監督で2時間7分。やはり、ポランスキーは名匠の域に達した映画監督である。

ゴーストライター

C)2009 R.P. FILMS – FRANCE 2 CINEMA – ELFTE BABELSBERG FILM GmbH – RUNTEAM III LTD

 ストーリーは以下の通り。

 主人公の男性『私』(ユアン・マクレガー)は、自叙伝を、あたかも本人が書いたかに代筆するゴーストライターのプロだった。元英国首相のアダム・ラング(ピアース・ブロスナン)から依頼を受ける『私』。以前の執筆担当者が謎の事故死を遂げたと聞き、気後れするも、報酬は破格だった。前任者の残した初稿をリライトするだけだと押し切られ、『私』は渋々ながら仕事を引き受けた。ラングが滞在するアメリカ東部の島に赴く『私』。

 
 アメリカにある別荘で執筆するゴーストライター

 だが、翌日にはラングの戦犯容疑でマスコミが騒ぎ出した。ラングは首相当時、イスラム過激派の容疑者をCIAに引き渡し、違法に拷問させていたのだ。ラングは急遽、味方であるワシントンの要人の元へ向かい、『私』は、ラングの妻ルースと共に屋敷に取り残された。事故死した前任者であるマカラが書いた自叙伝の初稿や資料をチェックする『私』。そこで『私』は、ラングの言葉と事実の間に誤差がある事に気付いた。ラングは、政治に興味を持った時期や理由について嘘をついていたのだ。前任者のマカラは、その嘘の理由を知った為に殺されたと推測する『私』。

 ラングの大学時代の知人で、現在は博士のエメットを訪ねる『私』。エメットは、ラングとさほど親しくなかったと言い切った。ネットで検索すると、エメットがCIAの元・人材勧誘担当であり、アメリカの巨大軍事産業とも親しい事がヒットした。英国首相だったラングがCIAに協力したなら、アメリカは大きな利益を受けたはずだ。しかし、更なる事実を掴む前に、ラングは暗殺されてしまった。

 ラングの自叙伝を書き上げる『私』。本はベストセラーになったが、ゴーストライターの『私』は日陰の存在だったが、前任者マカラの残した初稿を再度チェックしたら、あることに気づく。

 この元英国首相のアメリカでの別荘のある東部の島やその雨ばかり降る天候の描き方が素晴らしいのだ。

 この1週間ばかり納涼録画映画鑑賞で見てきた他の映画監督が如何に雑な仕事をしてきたかが分かってしまう。

ゴーストライター

C)2009 R.P. FILMS – FRANCE 2 CINEMA – ELFTE BABELSBERG FILM GmbH – RUNTEAM III LTD

 それとキャスティングが素晴らしい。主役の2人以外の元英国首相ラングの妻(オリヴィア・ウィリアムズ)、秘書室長(キム・キャトラル)、元英国首相の友人でCIAと関係の深い大学教授(トム・ウィルキンソン)など、それらしい俳優がきちんと選ばれている。

 そして。ウィットの効いた会話の数々! いやあ久しぶりに映画を堪能した。

 最後にタイトルだが、原題は「GOHST」。これはこの映画の2つのテーマを見事に表している。

 まあ「ゴーストライター」でも問題はないのだが映画の本当のテーマではない。

 

/// end of the “cinemaアラカルト383「やはりポランスキーは名匠なのを再認識させた映画「ゴーストライター」」”///

 

(追伸)

岸波

 この映画の終盤のどんでん返しは凄いね、全く予想できなかった。その真実に行き着くまでのサスペンスの盛り上げ方も素晴らしい。

 しかし、ラストがなぁ・・どうしてもバッドエンドにしないと収まらないのは、ポランスキー監督がフランス出身だからか。

 真犯人を突き止め、グラスを上げて本人に目くばせしたところで終わった方が粋だったんじゃないかな。

 最後に主人公が死ぬというのは、フランス映画の悪しき伝統なのか、美意識なのか・・難しい所だ。

 

 では、次回の“cinemaアラカルト2”で・・・See you again !

ゴーストライター

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To be continued⇒  “cinemaアラカルト384” coming soon!

 

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