こんにちは。気付けば人生の傍らには必ず映画があった岸波です。
ついに対決する
2大アカデミー賞スター!!
これは1976年公開、アオリの通りマーロン・ブランドとジャック・ニコルスンの2大アカデミー賞スターが競演する西部劇。
今週のcinemaアラカルトはカリスマ彰の当番です。
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ミズーリ・ブレイク
(C)1976 THE Missouri Breaks
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さらに、演出は『俺たちに明日はない』の名匠アーサー・ペン監督!!
ではカリスマ彰、お願いします。
◆『ミズーリ・ブレイク』(1976年 アーサー・ペン監督 2時間6分)
ONE STEALS.ONE KILLSS.
ONE DIES.
カリスマ彰 本日は録画映画集の中から、映画「ミズーリ・ブレイク」(1976年 アーサー・ペン監督 2時間6分)を選び鑑賞した。
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ミズーリ・ブレイク
(C)1976 THE Missouri Breaks
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ストーリーは以下の通り。
西部開拓時代の末期。ミズーリ州の牧場主デイヴィッド・ブラクストンと牧童頭のピート・マーカーは、敷地に侵入してきた馬泥棒を捕らえて吊るし首にした。それに対し、馬泥棒一味のリーダーであるトム・ローガン(ジャック・ニコルソン)は、仲間たちを率いてマーカーを血祭りにあげ、報復を開始。ローガンたちの動きを警戒したブラクストンは、“ワイオミングの整理屋”とあだ名される殺し屋リー・クレイトン(マーロン・ブランド)を雇い、一味の襲撃に備えるのだった。ローガンの仲間たちを1人、また1人と始末していくクレイトン。そんななか、ブラクストンの愛娘ジェーン(キャスリーン・ロイド)が、あろうことかローガンに恋をしてしまい…。 |
これは、なかなか異色の西部劇であると同時に、馬泥棒撃退屋役のマーロン・ブランドと馬泥棒役のジャック・ニコルソンという2大怪物男優が競演した唯一の映画でもある。
私が好きなアメリカの男優2人の唯一競演ということで選んだ映画ということだ。
1967年に公開されたアメリカン・ニューシネマの嚆矢としてあまりにも有名な「俺たちに明日はない」の監督であるアーサー・ペンがこの映画の監督だが、この映画の実質的な監督は、マーロン・ブランドである!
マーロン・ブランド
この馬泥棒撃退屋役がとにかく映画を支配する。多分セリフも勝手に変えているだろうし、とにかく存在感が凄い。
ブランドに負けず劣らず映画を自分色にするので有名なジャック・ニコルソンもカタナシである。
「バットマン」(1989年)のジョーカーに扮したジャック・ニコルソン
マーロン・ブランドは、出演した映画ではいつもこんな感じで映画をブランド色にしてしまう。
例外的に「ゴッド・ファーザー」でうまく演出に嵌め込まれた仕返しに、フォード・コッポラ監督には、「地獄の黙示録」で、カーツ大佐役で思いっきりリベンジに成功している。
「地獄の黙示録」(1979年)のカーツ大佐に扮したマーロン・ブランド
この映画もマーロン・ブランドがやりたい放題でニコルソンもアーサー・ペン監督も食いまくってしまった映画である。
まあ、映画自体の出来はどうなんだろうかな。誰もそこには注目していないのではないかな。
アーサー・ペンは名監督だが、「奇跡の人」(1962年)、「俺たちに明日はない」(1967年)の後に、これといった傑作がないように思うが、どうだろう。
「奇跡の人」
/// end of the “cinemaアラカルト381「2大怪物男優が競演した映画「ミズーリ・ブレイク」の見どころは?」”///
(追伸)
岸波
う~ん、確かにこの作品は「失敗作」とされているようだ。
何と言ってもラストがバッドエンドだし、あれほど周到な殺し屋クレイトン(マーロン・ブランド)が寝込みを襲われてあっけなく首を掻っ切られるなど、テーマがどこにあるのか分からない。
アーサー・ペンの『俺たちに明日はない』はたしか、大学の時に観て衝撃を受け、いろいろ考えさせられたが、一発屋だったということか。
いや、『奇跡の人』もあるから二発屋か。だけどアレもアン・バンクロフトの凄い演技があっかからだろうな。
この映画も『俺たちに明日はない』のバッドエンドを継承して、アン・バンクロフト並みの演技者の名演に寄りかかろうとした感がぬぐえないけれど、肝心の脚本が月並みだったね。残念!
では、次回の“cinemaアラカルト2”で・・・See you again !
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ミズーリ・ブレイク
(C)1976 THE Missouri Breaks
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