こんにちは。気付けば人生の傍らには必ず映画があった岸波です。
「愛」を謳いつづけた映像の詩人
フランソワ・トリュフォー監督
遺愛の傑作!
今回は1982年公開、名匠フランソワ・トリュフォー監督最後の作品『日曜日が待ち遠しい!』のキャッチコピー。
今週のcinemaアラカルトはカリスマ彰の当番で、フランソワ・トリュフォー・シリーズの最終レビューです。
記事の原題は以下の通り。
◆トリュフォー最後の監督作品「日曜日が待ち遠しい!」を見てみたのだけれど...
ではカリスマ彰、お願いします。
◆『日曜日が待ち遠しい!』(1982年 フランソワ・トリュフォー監督 111分)
いま、夜明けが
一番待ち遠しい
深まりゆく
疑惑の闇をぬって
愛のために 女は
ためらわず行動を選んだ!
カリスマ彰 TV(ザ・シネマ)で映画監督のフランソワ・トリュフォーの小特集があって、この「日曜日が待ち遠しい!」(1982年 111分)も放映されていた。
私は未見だったので楽しみにして、録画して見た。トリュフォーの遺作である。
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映画のあらすじは以下の通りだ。
◆『日曜日が待ち遠しい!』映画.comの解説から一部引用
バルバラ・ベッケル(ファニー・アルダン)は、南仏のニースに近い町にあるヴェルセル不動産のオフィスで秘書として働いている。社長のジュリアン・ヴェルセル(ジャン・ルイ・トランティニャン)は狩猟好きで、その朝も鴨撃ちに行っていた。留守中に社長夫人のマリー・クリスティーヌ(カロリーヌ・シホール)から電話が入り、預金を下ろして送って欲しいと依頼される。オフィスを留守にできないことなどを理由にバルバラが断っているところへ、ジュリアンが戻って来た。電話をかわった彼に、秘書の悪口を言う夫人。結局、バルバラは、クビになってしまった。
その日、警察署長のサンテリ(フィリップ・モリエ・ジェヌー)と助手のジャンブロー刑事(ローラン・テノ)がオフィスにやって来てジュリアンの狩猟仲間のジャック・マスリエという男が、その朝やはり鴨撃ちに行って銃で撃ち殺されたことを知らされた。バルバラは、素人劇団の団員で仕事を終えると、稽古に入る。次の日曜日にヴィクトル・ユゴーの「王のたのしみ」が上演されることになっていて、バルバラは、道化師トリブーレの娘で小姓姿のブランシュの役だった。道化師トリブーレを演じるベルトラン(グザヴィエ・サン・マカリー)は、バルバラとは一年前に離婚しているが、今でも時々関係を迫っていた。クビを宣告したはずのジュリアンが、自分の殺人の容疑を晴らすために無実を立証して欲しいと協力を頼みに来た。
ジュリアンの許に脅迫電話がかかり、ヴェルセル夫人と恋愛関係にあったマスリエを、ジュリアンが嫉妬から殺したんだ、となじった。その夜、ニースのホテルから戻った妻とその電話をめぐって口論するジュリアン。遂に警察に呼ばれたジュリアンは、親友の弁護士クレマン(フィリップ・ローデンバック)のおかげで拘留はまぬがれたものの、家に帰ってみると、妻が惨殺されていた。 |
ヒッチコック風のサスペンス映画が、恋愛映画の巨匠トリュフォーの最後の映画になるとは、ちょっと哀しい。
私のトリュフォー評価はすでにかなりレベルダウンしてしまっているので、この最後の作品の不出来もまあ許しておこう。
しかし、プライベートでもパートナーだったファニー・アルダンを主演した映画を完成させたのだから、出来はともかく本望だったのかも。
ファニー・アルダン
小柄で内気なトランティニアンとデカくてアグレッシブなアルダンという珍妙な取り合わせが面白い。
こんな女にプライベートで惚れて子供まで作っちゃったトリュフォーという男はなかなかのものである。
映画そのものは、期待ハズレだが、そのことはもう言うまい。
/// end of the “cinemaアラカルト375「日曜日が待ち遠しい!」”///
(追伸)
岸波
この映画、観てないんでよく分からないが、そもそもこのタイトルあるいはキャッチコピーで表現されている「日曜日が待ち遠しい!」のは誰なんだ?
第一感だと不倫してる社長の奥さんだけど、そこをタイトルに持って来る必然性は無さそうだ。
バルバラも離婚した元夫に迫られて時々関係を持っているようだが、「待ち遠しい」よりは「うざったい」だろうし?
まさか、バルバラが上司である妻帯社長に横恋慕してた? これもあまり愉快な設定じゃないな・・。
しかもコレ、よくある日本語タイトルでの不適切ネーミングじゃなく、トリュフォー本人が付けた原題だものね。
基本的な事で何かおかしくない?・・教えて、彰!
【追伸】 カリスマ彰 岸波さま wikipediaによると以下の説明ですが、まあ言葉遊びのようですね。我々日本人には分かりませんなあ。
◆ラブシーンの後、バルバラが「恥しい “J'ai honte”」と漏らしたのを、ナイーヴなジュリアンが「待ち遠しい “J'ai hâte”」と聴きまちがえたことから、「日曜日が待ち遠しい “J'ai hâte d'être à dimanche”」という表題の文句をバルバラが言うが、これは『王様の戯れ』の台本にあるブランシュの台詞「Le dimanche jamais revient assez tôt」から思いついたもの。ユゴーの戯曲では純情なブランシュは非業の死をとげる。
岸波 ぅわ、社長の方もバルバラと不倫してたんかい!付いて行けんなフランス映画(笑)
では、次回の“cinemaアラカルト2”で・・・See you again !
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