こんにちは。気付けば人生の傍らには必ず映画があった岸波です。
どこへ往くのか、どこに着くのか。
哀しい女の、
哀しい愛のゆきつくところ…
今回は1980年公開、名匠フランソワ・トリュフォー監督作品『終電車』のキャッチコピー。
今週のcinemaアラカルトはカリスマ彰の当番で、前回に引き続きトリュフォー・シリーズです。
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終電車
(C)1980 LES FILMS DU CARROSSE / TF1 / SEDIF / SFP
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記事の原題は以下の通り。
◆トリュフォーの映画は主役次第を痛感させた映画「終電車」
ではカリスマ彰、お願いします。
◆『終電車』(1980年 フランソワ・トリュフォー監督 2時間11分)
'81年度セザール賞主要10部門受賞
カリスマ彰 TV(ザ・シネマ)で小規模なフランソワ・トリュフォー(1932.2.6〜1984.10.21)特集をやっていたが、この「終電車」(1980年 2時間11分)も未見だったので、録画して見た。
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終電車
(C)1980 LES FILMS DU CARROSSE / TF1 / SEDIF / SFP
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この特集で放映された「ピアニストを撃て」「日曜日が待ち遠しい!」の2作には失望したが、この「終電車」は名作と言っていいかもいれない。
誰かが「アメリカの夜」「終電車」「隣の女」を 興行三部作と呼んでいたが、興行的にはどうだったか知らないが、いわゆる名作然とした作品である。
トリュフォーはヌーヴェルバーグをともに嚆矢した盟友のあまりに政治的な作品を撮り続けたゴダールと1970年あたりに袂を別つのだが、ある意味では生涯「愛のシネアスト」として、恋愛映画を撮り続けた映画監督だったかもしれない。
女と男の愛の営みが、実に巧みなストーリー展開でさまざまなパターンで描かれ続けた。
「終電車」は1942年から1945年までのナチスドイツ占領下のパリ。
ストーリーは以下の通り:
◆『終電車』allcinema ONLINEの解説から引用
ドイツ占領下のパリ。女優マリオンは、南米に逃亡したユダヤ人で、支配人兼演出家の夫の代わりにモンマルトル劇場を切り盛りしていることになってはいたが、その実、夫ルカは劇場の地下に潜み、夜の妻の訪問だけを楽しみに国外脱出の機会を待つ身だった。現在の演出家ジャン=ルーは独軍にも顔がきき、御用評論家とも親しい。相手役ベルナールはどうもレジスタンスと通じているらしい。そして新作『消えた女』は好評を持って迎えられるが、評論家ダクシアは芝居をユダヤ的と非難した。それを怒ったベルナールは偶然居合わせた彼を殴りつける。劇場存続に賭けるマリオンは愛を感じ始めていたベルナールを遠ざけねばならない。そんな折、いよいよレジスタンスの参加を決意したベルナールが劇場を去ろうとすると、抜き打ちのゲシュタポの捜査。マリオンはベルナールを地下に向かわせ夫を救う。初対面の彼にルカは、妻は君に夢中なのだ、と告げる。その夜、結ばれるベルナールとマリオン……。劇場は解放の日まで執念の上演を続け、ルカは800日ぶりに陽の光を浴びる……。 |
やはり久しぶりに映画、それもフランス映画を堪能した。やはり、カトリーヌ・ドヌーヴ((1943.10.22〜)は只者ではない。見事な演技と美しさだ。
トリュフォーの映画は、やはり主役にかなり依存しているのではないだろうか。
トリュフォーがドヌーヴを主役に起用するのは、「暗くなるまでこの恋を」(1969年)に続き2度目らしいが、この最初の映画にトリュフォーは満足しなかったので、「終電車」で2度目の起用になったらしい。
これには満足したのではないだろうかな。
/// end of the “cinemaアラカルト373「終電車」”///
(追伸)
岸波
実は今回は、彰が原稿送付を忘れて居まして、それに気付くのが遅く時間が無かったので、勝手に「これでいいよね」とメールしたものでした。
でもまあトリュフォー・シリーズでもあるし、今回のは名画だと認めているので大丈夫かなと思います。
(あとで怒られたりして・・ドキドキ!)
では、次回の“cinemaアラカルト2”で・・・See you again !
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終電車
(C)1980 LES FILMS DU CARROSSE / TF1 / SEDIF / SFP
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