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「Glidin'」(TAM Music Factory)
by 岸波(葉羽)【配信2023.5.27】
 

◆この記事は作品のストーリーについて触れています。作品を実際に楽しむ前にストーリーを知りたくない方は閲覧をお控えください。

 こんにちは。気付けば人生の傍らには必ず映画があった岸波です。

 人生は 最高に おもしろい★

 これは1998年公開、コーエン兄弟の『ビッグ・リボウスキ』のキャッチコピー。

 今週のcinemaアラカルトは、カリスマ彰の当番です。

ビッグ・リボウスキ

 記事の原題は以下の通り。

◆コーエン兄弟のブラックユーモア満載のドタバタ映画「ビッグ・リボウスキ」を見てコーエン兄弟論

 ではカリスマ彰、お願いします。

 

岸波さま 次のcinema原稿です。「コーエン兄弟のブラックユーモア満載のドタバタ映画「ビッグ・リボウスキ」を見てコーエン兄弟論」

◆『ビッグ・リボウスキ』(1998年 コーエン兄弟監督 1時間57分)

 ここは何でもありのベトナムじゃないんだ。
 ルールを守れ!

 TV放映(ザ・シネマ)を録画していた映画「ビッグ・リボウスキ」(1998年 コーエン兄弟監督 1時間57分)を見た。

ビッグ・リボウスキ

 コーエン兄弟には熱狂的ファンがいるらしいのだが、私にはそのブラックユーモアに笑えなくて、見るのがシンドくなる時がある。

 この「ビッグ・リボウスキ」も、「バーン・アフター・リーディング」(2008)同様あまり笑えない映画だったが、その笑えないドタバタ劇こそ コーエン兄弟の得意技なのである。

 「バーン・アフター・リーディング」

「ミラーズ・クロッシング」(1990)「バートン・フィンク」(1991)などのシリアスもの方が私にはピッタリくる。

 「ミラーズ・クロッシング」

 「バートン・フィンク」

 コーエン兄弟の本領発揮は、その中間帯にある「ファーゴ」(1996)や「ノーカントリー」(2007)あたりなのではないか。

 「ファーゴ」

 「ノーカントリー」

 この「ビッグ・リボウスキ」では、ジェフ・ブリッジズ、ジョン・グッドマン、 ジュリアン・ムーア、フィリップ・シーモア・ホフマンなどの芸達者のバカバカしい演技を楽しめば良いということなのかな。

 コーエン兄弟の映画は今まで6本みたが、どの作品も演出とキャスティングについては文句がないのは特筆される。それにしても兄弟とはいえ異常なほどの多作だ。

 左からイーサン(1957.9.21〜)とジョエル(1954.11.29〜)のコーエン兄弟。2人ともミネソタ州ミネアポリス近郊のセントルイスパーク生まれ。

  コーエン兄弟

 このコーエン兄弟は、クエンティン・タランティーノみたいに、映画オタクが映画監督になったわけで、「〇〇〇〇監督みたいに撮ってみたよ」というところが必ずある。

 そこが映画オタクたちにはタマラナイのだろうなあ。

 やはりTV放映を録画して最近見た「バートン・フィンク」も、キューブリックの「シャイニング」へのオマージュなんだか、モノマネ上手自慢なんだかがハッキリ見てとれて、ウットリ&ニンマリしてしまったのだが、私もかなり映画オタクの嫌いがあるようだ(笑)。

◆『ビッグ・リボウスキ』allcinema ONLINEの解説から引用

 鬼才コーエン兄弟が放つ、奇妙で可笑しい人間ドラマ。同姓同名の人物と間違われた男が巻き込まれる事件の顛末を、多彩なキャラクターを交えながらユーモラスに描く。『ファーゴ』で見せた人間の滑稽さをクローズ・アップ。コーエン兄弟お得意の不条理な可笑しさに満ちた傑作。ジェフ・ブリッジズ、ジョン・グッドマン、スティーヴ・ブシェーミ共演。

 無職で気ままに暮らす“デュード”こと、ジャフ・リボウスキ。彼の家に突然、2人のチンピラがやって来る。女房の借金を返せと怒鳴るチンピラに、全く身に覚えがなく呆然とするリボウスキ。その後彼は、同姓同名の大金持ちと間違えられたと気づくが・・・。

 

/// end of the “cinemaアラカルト365「ビッグ・リボウスキ」”///

 

(追伸)

岸波

 なるほどなぁ、三人ともロクデナシだけど誰も憎めないキャラで、次から次に「なんでそうなるの!?」というサプライズが連続するんだな。

 ま、特に深い感動や教訓があるワケでもないので、この「空気感」が好きな人にとってはたまらないんだろう。

 その辺り、彰の感想に深く同意!!

 

 では、次回の“cinemaアラカルト2”で・・・See you again !

ビッグ・リボウスキ

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To be continued⇒  “cinemaアラカルト366” coming soon!

 

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