こんにちは。気付けば人生の傍らには必ず映画があった岸波です。
笑っちゃうほどむきだしの欲望
これは2014年公開、三浦大輔監督『愛の渦』のキャッチコピー。
今週のcinemaアラカルトは、カリスマ彰の当番です。
ということで今回は三浦大輔監督シリーズ。記事原題は以下の通りですが、長過ぎるので映画タイトルにて掲載。
◆「愛の渦」は一種のポルノ映画だが笑いもあれば人間の本質についての鋭い考察もある
◆寺島しのぶに魅力がなく昭和っぽくなった映画「裏切りの街」
ではカリスマ彰、お願いします。
岸波さま cinemaアラカルトの三浦大輔監督作品の その1です。その2「裏切りの街」も一緒にして紹介して下さい。すぐ送ります。 ◆「愛の渦」は一種のポルノ映画だが笑いもあれば人間の本質についての鋭い考察もある。
◆『愛の渦』(2014年 三浦大輔監督 2時間3分)
集まったのは性欲を満たしたいだけの男女。
向かう先は愛か、底なしの欲望か。
日本映画専門チャンネルで放送された映画「愛の渦」(2014年 三浦大輔監督 2時間3分)をたまたま録画していたので見た。
これR-18指定だが、まあポルノ映画だと言われても不思議はない。
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SEXしたいけど風俗(プロ)はイヤだという男(会費2万円)とSEXしたい素人女性(会費千円)が同数、面接を経て集った六本木のマンションが舞台だ。
今どきありそうな話だが、まあ現実にはいろいろと問題がありこういう店は無理だと思うけれど。
「愛の渦」
まあ映画なんだから、そんなことはいいんだが、最初はなかなか打ちとけなかった4人の男と4人の女が徐々に打ちとけて...。
主役はニート役の池松壮亮と女子大生役の門野麦ではあるが、その他の6人(サラリーマン役の滝藤賢一とか保母役の中村映里子とか)と店長(田中哲司)及び店員(窪塚洋介)がそれぞれなかなかの達者な演技で感心させられる。
「愛の渦」
かなり厳しい演技指導があったらしい。
◆『愛の渦』allcinema ONLINEの解説から引用
「ボーイズ・オン・ザ・ラン」で監督デビューを飾った人気劇作家・三浦大輔が、自身の率いる劇団ユニット“ポツドール”の代表作にして第50回岸田國士戯曲賞に輝いた同名舞台劇を、自らメガフォンを取り映画化したセックス・コメディ・ドラマ。都会の一室で開かれる乱交パーティに集った男女8人が、次第に身も心も裸となって欲望とエゴむき出しの本性を露わにしていく切なくも滑稽な人間模様を赤裸々に描き出す。主演は「ラスト・サムライ」「横道世之介」の池松壮亮と「スクールガール・コンプレックス~放送部篇~」の門脇麦、共演に新井浩文、滝藤賢一、田中哲司。
閑静な住宅街にある豪華マンションの一室。そこは、男2万円、女千円、カップル5千円で参加できる秘密クラブ主催の乱交パーティ会場。集まってきたのは暗い顔のニートや真面目そうなサラリーマン、地味なメガネの女子大生など、ごく普通のセックスがしたくてたまらない男女8人。全員バスタオル1枚の姿で、いかにも気まずい空気が漂う。それでも所詮彼らの目的は一つだけ。ぎこちない会話を重ねながら徐々に相手を見つけていく一同だったが…。 |
◆『裏切りの街』(2016年 2時間1分)
人は、なんとなく、
人を裏切る――
映画「愛の渦」(2014年 2時間3分)があまりにも面白かったので、同じ三浦大輔監督の映画「裏切りの街」(2016年 2時間1分)を日本映画専門チャンネル放映を録画して見た。
こちらは昭和の香りが濃厚に漂ったよくある浮気話と妊娠を絡めたストーリー。
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平成っぽいのは、それがネットの出会い系サイトを使っている点だ。
しかし、なかなか見続けるのが辛かった。なんと言っても寺島しのぶに全然魅力がない。
出会い系サイトで待ち合わせをして、小池百合子に似たこんなオバさんが赤いドレスを着て現れたらドン引きだろうな。
「裏切りの街」
それに出会い系サイトに登録するような女には、とても見えないのだ。いくら寺島が演技力でカバーしても、これはちょっと無理筋だった。
それにしても、中央線の車窓から見える沿線の風景が懐かしかった。
三浦大輔監督(写真下)は1975年12月12日北海道苫小牧市生まれ。早大第二文学部卒業。劇団ポツドール主宰。
三浦大輔監督
三浦の作品は、現代社会の風俗に根差したものだが、もう現実の方がかなり先鋭化してしまっている。
まあ、先鋭化した現実をスローモーションで解説している映画とも言えるが。
◆『裏切りの街』allcinema ONLINEの解説から引用
「愛の渦」「何者」の三浦大輔監督が自身のヒット舞台を映像化したdTV配信の官能愛憎ドラマを劇場用に再編集した劇場版。主演は池松壮亮と寺島しのぶ。
同棲する恋人に小遣いをもらいなが怠惰な生活を続けるフリーターの菅原裕一。専業主婦として退屈な毎日を送る智子。ある日2人は、出会い系サイトを通じて知り合い、ダラダラと逢瀬を重ねるだけの関係を続けていくのだったが…。 |
/// end of the “cinemaアラカルト350「愛の渦+裏切りの街」”///
(追伸)
岸波
この頃の門脇麦ちゃんて、若い時の山口百恵の雰囲気に似てるなぁ・・。
で、伊丹十三監督の「お葬式」はリアルなお葬式なぽいところがいいんだけど、「愛の渦」はリアルな乱交パーティといったところか。
元は舞台演劇なんだな。ステージで裸か・・ちょっと異世界だな。
まあ、これはこれで面白そうだ。観てみようかな・・をっと、無料じゃない、400円か!?
東映オンデマンドの無料体験なら0円だが、ついうっかり二週間過ぎて自動課金モードに移行するのは目に見えている。
うむぅ・・400円か(笑)
では、次回の“cinemaアラカルト2”で・・・See you again !
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「愛の渦」の女優たち
(C)映画「愛の渦」製作委員会
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