こんにちは。気付けば人生の傍らには必ず映画があった岸波です。
驚きと戸惑いの映画体験が、
いま始まるーー
これは2021年公開、濱口竜介監督の『偶然と創造』のキャッチコピー。
今週のcinemaアラカルトは、カリスマ彰の当番です。
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偶然と想像/魔法(よりもっと不確か)
(C)2021 NEOPA / Fictive
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このオムニバス映画は、2021年の『ドライブ・マイ・カー』と同時に制作されたものだそうです。
ではカリスマ彰、お願いします。
岸波さま これはcinemaアラカルト用かな。これ1本ですが、短いかな。あらすじとか入れて伸ばしてください。◆濱口竜介監督の映画「偶然と想像」は「ドライブ・マイ・カー」より面白い!
◆『偶然と想像』(2021年 濱口竜介監督 2時間00分)
驚きと戸惑いの映画体験が、
いま始まるーー
日本映画専門チャンネルで濱口竜介特集をやっていた。
濱口は「ドライブ・マイ・カー」のアカデミー賞受賞で注目されたが、実はそれ以前にすでにベルリン映画祭銀熊賞受賞をしていた映画「偶然と想像」(2021年 121分)が注目されていた。
2作品はコロナ禍のために同時進行で制作された。
濱口竜介監督
映画「偶然と想像」と映画「ドライブ・マイ・カー」の違いは、
1.濱口が脚本(原作)を書いていてかたやベースは村上春樹の短編である。
2.3話からなるオムニバス映画。
3.いわゆる有名俳優は出演していない。
4.3話ともひたすら饒舌な会話劇で、沈黙に重きを置いた「ドライブ・マイ・カー」とはまるで表情が違う。
この4点が大きく違う。
私としては「偶然と想像」の方が断然面白い。
偶然と想像/扉は開けたままで
3話とも偶然で結びついた関係性がなんか変に絡んで物語が饒舌な会話で展開していく。
このあたり、濱口が日本のエリック・ロメール(1920〜2010)と呼ばれるのはよく分かる。
3話は:
1.魔法(よりもっと不確か)
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偶然と想像/魔法(よりもっと不確か)
(C)2021 NEOPA / Fictive
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2.扉は開けたままで
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偶然と想像/扉は開けたままで
(C)2021 NEOPA / Fictive
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3.もう一度
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偶然と想像/もう一度
(C)2021 NEOPA / Fictive
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~からなる。私的には第2話が飛び抜けて面白い。
なお第3話は、仙台駅前のエスカレーターのある立体歩道橋が物語の発端である。
あ、このエスカレーターは最近仙台に行ったときに乗った記憶があるな。
仕事から帰ってなんとなく見始めたが、結局3話とも休憩なしに見てしまった。こういうのは年間に2、3本である。
ちなみに「ドライブ・マイ・カー」は2日がかり、休憩5回。
◆『偶然と想像』allcinema ONLINEの解説から引用
「寝ても覚めても」「ドライブ・マイ・カー」の濱口竜介監督が“偶然”をテーマに撮り上げた、自身初となる短編集。
タクシーの中で聞かされた友人の惚気話がきっかけで、突然ある人物のもとを訪れるモデルの姿をスリリングに描いた「第一話 魔法(よりもっと不確か)」、芥川賞作家の大学教授が、自分を逆恨みするゼミ生から仕掛けられた色仕掛けの顛末を描く「第二話 扉は開けたままで」、偶然に20年ぶりの再会を果たし興奮する旧友ふたりの弾む思い出話が行き着く先を描く「第三話 もう一度」の3編を収録。
出演は古川琴音、中島歩、玄理、渋川清彦、森郁月、甲斐翔真、占部房子、河井青葉。 |
/// end of the “cinemaアラカルト342「濱口竜介監督の映画「偶然と想像」は「ドライブ・マイ・カー」より面白い!」”///
(追伸)
岸波
気付いてみるとオムニバス映画って、しばらく観ていない。
レオス・カラックス監督の『ホーリー・モーターズ』、あれはオムニバスでいいのかな? ちょっと微妙な感じもするが。
この濱口監督で思ったのは、タイトルの付け方が面白いね。
2002年の『何食わぬ顔』、2006年『記憶の香り』、2013年『不気味なものの肌に触れる』、2018年『寝ても覚めても』なんか、タイトルを聞いただけでもドキドキする。
でも、筋立てはケレンみがなく、正統派の人間ドラマになっている。
ずっと残って行く才能かもしれないな。
では、次回の“cinemaアラカルト2”で・・・See you again !
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偶然と想像/扉は開けたままで
(C)2021 NEOPA / Fictive
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