こんにちは。気付けば人生の傍らには必ず映画があった岸波です。
ヒットの仕掛け人、ジェイソン・ブラムが放つ
映画の常識を覆す
サプライズ・スリラー!!
これは2017年公開、ジョーダン・ピール監督の名作スリラー『ゲット・アウト』のキャッチコピー。
今週のcinemaアラカルトは、カリスマ彰の当番です。
|
ゲット・アウト
(C)2017 UNIVERSAL STUDIOS All Rights Reserved
|
さて、元々のレビュータイトルは以下。
◆映画「ブラック・ムービーの現在を感じる傑作サスペンス映画「ゲット・アウト」」
◆映画「現代アメリカの闇をサスペンス仕立ての心理劇で巧みに描いた映画「ルース・エドガー」」
ではカリスマ彰、お願いします。
岸波さま 次回cinemaアラカルト用の原稿2本組のうちの1本目です。ブラック・ムービーの現在を感じる傑作サスペンス映画「ゲット・アウト」。二本目もすぐ送ります。
◆『ゲット・アウト』(2017年 ジョーダン・ピール監督 1時間44分)
この体験を
話さずにはいられないーー
TV放映された映画「ゲット・アウト」(2017年 ジョーダン・ピール監督 1時間44分)を見る。
|
ゲット・アウト
(C)2017 UNIVERSAL STUDIOS All Rights Reserved
|
いわゆるブラック・ムービーは、1970年代前半に勃興したブラックスプロイテーション(アフリカ系アメリカ人の観客を想定した黒人スタッフによる映画)を経て、1989年のスパイク・リーの「ドゥ・ザ・ライト・シングス」あたりで大きく開花したと言われているが、最近は「ルース・エドガー」(2019年)や本作などちょっと変格タイプブラック・ムービーが登場している。
この「ゲット・アウト」は、なんとアカデミー賞の脚本賞をサプライズ受賞している(脚本はジョーダン・ピール監督)。
白人のガールフレンドができた黒人青年のさまざまな軋轢を描いているのではあるが、意外な展開になっていく。
ネタバレなのでこれ以上は書けないが、なかなかのストーリーテリングである。
◆『ゲット・アウト』allcinema ONLINEの解説から引用
人気コメディアン、ジョーダン・ピールの記念すべき監督デビュー作にして、全米でサプライズ大ヒットを記録して大きな話題を集めたホラー・サスペンス。米国が抱える根深い人種問題を背景に、白人の彼女の家を初めて訪問することになった黒人青年を待ち受ける予測不能の運命を不穏なタッチでスリリングに描き出す。主演はダニエル・カルーヤとアリソン・ウィリアムズ。共演にブラッドリー・ウィットフォード、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、キャサリン・キーナー。
ニューヨークに暮らす黒人青年のカメラマン、クリス・ワシントン。白人の恋人ローズ・アーミテージから実家に招待されるが、彼女の両親は娘の恋人が黒人であることをまだ知らず不安を隠せない。しかし、いざアーミテージ家に着いてみると、まったく心配ないというローズの言葉通り、家族みんなクリスを温かく歓迎してくれた。それでも、使用人として働いている黒人の姿に妙な胸騒ぎを覚えてしまうクリス。翌日、亡くなったローズの祖父を讃えるパーティが開かれ、多くの招待客が集まる中、白人ばかりに囲まれ居心地の悪さを感じるクリスだったが…。 |
◆『ルース・エドガー』(2019年ジュリアス・オナー監督 1時間48分)
誰からも称賛される17歳の高校生ルース。
完璧な優等生か?
恐ろしい怪物か?
TV放映を録画しておいた映画「ルース・エドガー」(2019年ジュリアス・オナー監督 1時間48分) を見る。
これも現代アメリカの難しさを巧みにドラマ化した映画だ。
|
ルース・エドガー
(C)2018 DFG PICTURES INC. ALL RIGHTS RESERVED.
|
紛争が続くエリトリアから黒人少年ルース(ケルヴィン・ハリソン・Jr)を養子にして育てた夫婦をめぐるストーリーだ。
ルースはハイスクールで文武両道の両親(ティム・ロスとナオミ・ワッツ)が自慢の子供に育つ。
しかし、ルースのエリトリアの独立運動の闘士を賞賛するルースの作文を読んでその挙動に疑念を持つ教師(オクタヴィア・スペンサー)が担任になる。
ここからストーリーが展開。ちょっとしたサスペンス仕立てにした見事な心理劇になっている。
そこに養子社会、相変わらず解決しない黒人をめぐる人種差別など現代アメリカの闇を巧みに描いている良作であった。
◆『ルース・エドガー』allcinema ONLINEの解説から引用
アフリカの紛争地に生まれ、養子としてアメリカの白人家庭で育った優等生の高校生を巡り、あるレポートをきっかけに巻き起こる、危険な過激思想に染まっているのではないかという周囲の疑心暗鬼の行方を、アメリカ社会が抱ええる人種問題を背景にサスペンスフルに描いたヒューマン心理ミステリー。出演は高校生ルース・エドガー役に「イット・カムズ・アット・ナイト」のケルヴィン・ハリソン・Jr、養父母役にナオミ・ワッツとティム・ロス、教師役にオクタヴィア・スペンサー。監督は「クローバーフィールド・パラドックス」のジュリアス・オナー。
バージニア州アーリントンの高校に通うアフリカ系アメリカ人のルース・エドガー。文武両道の優等生で、将来を嘱望される地域の希望の星だったが、ある日、危険思想に言及したレポートを問題視したベテラン教師ウィルソンによって、ロッカーの中から違法な花火が発見される。連絡を受けた養父母のエイミーとピーターは、プライバシーを無視したウィルソンのやり方に反発しつつも、これを契機にいつしか息子への疑念も芽生えてしまうエイミーだったが…。 |
/// end of the “cinemaアラカルト326「ゲット・アウト+ルース・エドガー」”///
(追伸)
岸波
うん、『ゲット・アウト』は見たよ。pie造さんのお勧めがあったので。
いやぁコワかったなぁ・・でもずっと目が離せなかった。
「いったい何が起きているんだ!?」という感じがジワジワ来て、最高!
古いSFならありそうなネタだけど、それをスリラーに持ってきたところが凄い。というか、結局SF入ってるかな?
いやいやいや、これはネタバレしちゃいけないヤツだから、このへんで(笑)
では、次回の“cinemaアラカルト2”で・・・See you again !
|
ルース・エドガー
(C)2018 DFG PICTURES INC. ALL RIGHTS RESERVED.
|
eメールはこちらへ または habane8@yahoo.co.jp まで!
Give
the author your feedback, your comments + thoughts are always greatly appreciated.
To
be continued⇒ “cinemaアラカルト327” coming
soon!
<Back | Next>
|