こんにちは。気付けば人生の傍らには必ず映画があった岸波です。
「殺し屋しか、
乗って来ねぇ。」
伊坂幸太郎の大ヒット作品「マリア・ビートル」をブラピ主演で映画化された『ブレット・トレイン』をケイコと観てまいりました。
誰も殺したくない世界一運の悪い殺し屋が、殺し屋だらけの争いに巻き込まれるハチャメチャ映画。
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ブレット・トレイン
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ブラピもそうだし真田広之もそうだし、イケメンたちがイケメンをかなぐり捨て、捨て身で挑んだサスペンス・アクション・コメディ・・何のこっちゃ!?
今回もまた、カリスマ彰のように長いタイトルを付けるならば・・という試みをやってみると・・
そう、コレだ!「突っ込みどころは数々あれど、とにかく楽しい殺し屋コメディ」(笑)
さて、どんなハチャメチャ事件が起きるのか、さっそくその内容です。
全車両、殺し屋だらけーー
連結していく10人の因縁
映画の冒頭、ある病室にてビルの屋上から突き落とされて重体の息子を見守るヤクザのキムラ(アンドリュー・小路)。
そこにキムラの父の”長老”(真田広之)が現れ「父親は家族を守るものだ」と叱責され、犯人の探索に向かう事に。
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犯人の探索に向かうキムラ
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一方、久々に仕事に復帰した殺し屋テントウムシ(ブラッド・ピット)が仲介屋のマリア・ビートルから指令を受け、京都駅へ向かう新幹線ゆかり号に乗り込む。
彼の「仕事」は、新幹線にあるブリーフケースを盗み出して次の駅で下車するという簡単なもの・・のはずだった(笑)
テントウムシ(ブラッド・ピット)
ところがこの列車には(全然似ていない)双子の殺し屋みかんとレモンがボスである”ホワイト・デス”の放蕩息子を連れ戻す密命を受けて乗り込んでいた。
みかんとレモン
そしてキムラもまた、息子を屋上から突き落とした女殺し屋”王子”(ジョーイ・キング)の後を追って乗車。王子は王子で、次のターゲット”ホワイト・デス”を狙って潜伏中。
王子(ジョーイ・キング)
と、まあ、そんな具合に次々と殺し屋たちが乗り込み、彼らはお互いに浅からぬ過去の因縁を抱えているということで、殺し合いが始まる。
世界一運の悪い殺し屋”テントウムシ”(ブラッド・ピット)は任務を全うすることができるのか?
はたまた殺し屋たちの果てしないバトルは、どのような結末を迎えるのか!?
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ブレット・トレイン
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伊坂幸太郎の大ベストセラー小説「マリアビートル」をデヴィッド・リンチ監督が映画化ということで期待して観に行きましたが、「なんじゃこりゃ?!」という映画でした。
元々の原作が東京から盛岡行きの新幹線での事件(映画では東京→京都)ということで、日本が舞台なのですが、出て来る景色がどう見ても日本じゃない(笑)
ポスターを見てお分かりの通り、スカイツリーと富士山と京都のお寺が並んで立っている・・要するに映画の建て付け自体が非常に「いかがわしい」(大笑い)
ゲイシャ、フジヤマの日本観なんだな。
「いやいやコレはパラレルワールドの日本だから」と弁護する向きもあったようですが、あまり気分が良くない。
脚本の悪ふざけというか、殺し屋兄弟のレモンが「きかんしゃトーマス」のファンで、事あるごとに「トーマス論」をぶち上げるのが非常にウザイ。(小説ではあまり気にならないんだけど。)
しかし、ブラッド・ピットもよくこの役を受けたなぁ・・主人公のテントウムシはセラピーに通うほどナイーブな性格の殺し屋で、殺しと決別するために心機一転で受けたのが今回の「運び屋」。
「とりあえず話し合おう!」という決め台詞には笑った。
また、真田広之が引退したヤクザの大親分を演じているのもかなりイタイ。もう既に強く無くなってるボコられ役だし。
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ブレット・トレイン
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でも調べてみたらこの映画、封切り4日間で興行収入4億円を突破の大ヒットですって~!? うむむむむ・・みんなドコがいいんだろう?
長年のブラピファンやデビッド・リンチファン、それに伊坂幸太郎ファンまでが大挙して出かけて行ったのだろうか。
たしかにお金がかかっている感じはする・・特に終盤の新幹線が大脱線して街を壊しながら突き進んでいくシーンとか。
←映画中の新幹線
原作者の伊坂幸太郎は、どう見たのか?
「面白かったです! かなり、はちゃめちゃで(笑)。一流の人たちが集まって、こんな遊び心に溢れた映画を作ったなんて、ほんと楽しかったです。なんか、観終わった後にもう一度観たくなっちゃって。ジャンクなお菓子を食べた後みたいな(笑)。」
面白かったんかい!!? m9っ`Д´) ビシッ!!
まあ、原作者がそう言うなら、それでいい事にしよう(笑)
ブラピと伊坂幸太郎
そう言えば、この『マリア・ビートル』の映画化をハリウッドに売り込みに行ったというコンビの話をテレビで見ました。
なぜ、伊坂幸太郎の小説がハリウッドで映画化されていなかったのかと言えば、彼の作品は出版社がマチマチで、プロモーションもそれぞれで行われているのだそうです。
つまり、アメリカで伊坂幸太郎の原作が面白いと評判になっても、権利関係が難しくて、いったい誰に話していいのか分からないと。
だから、日本での権利関係の諸々に責任を持ってくれるエージェントが日本から話を持ち込んだことに非常に感謝されたそうです。
そういうこともあるんですね。もしかすると、これからも彼らのようなエージェントの働きで、どんどん日本原作のハリウッド映画が実現するかもしれません。
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テントウムシとマリア・ビートル
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あと、最後にもう一つだけ書いておきたいこと。
ストーリーの途中で、あのチャニング・テイタムがチョイ役のホモ役で出てきたのにもビックリでしたが、映画の終盤、遂に本人登場した”マリア・ビートル”が何とサンドラ・ブロックで、椅子から滑り落ちるぐらいビックリしました。
皆さん覚えてますか、僕がcinemaアラカルトその314『ザ・ロストシティ』で書いた事。
サンドラ・ブロックは『ザ・ロストシティ』を最後にして女優業を引退すると宣言していたのです。
その彼女が、いけしゃあしゃあとマリア・ビートルで登場ですよ。
これはアレかなぁ・・。『ザ・ロストシティ』にブラッド・ピットが”すぐ死ぬ役”で友情出演してくれたお返しなのかも。だからチャニング・テイタムもヘンな役で(笑)
/// end of the “cinemaアラカルト327「ブレット・トレイン」”///
(追伸)
岸波
映画を観た帰り道、ケイコと二人「今日はトンデモナイもの見ちゃったね」と。
多分、生涯最低映画を一気に更新しちゃったね、とまで言い合ったのですが、よく思い出してみると、傑作なシーンも多かったな。
特にホモ役のチャニング・テイタムなんか、本物にしか見えなかったり(笑)
Amazonに入ったら、もう一回観ようかな♪ ←(おいっ!)
では、次回の“cinemaアラカルト2”で・・・See you again !
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ブレット・トレイン
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