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「Glidin'」(TAM Music Factory)
by 岸波(葉羽)【配信2022.4.23】
 

◆この記事は作品のストーリーについて触れています。作品を実際に楽しむ前にストーリーを知りたくない方は閲覧をお控えください。

 こんにちは。気付けば人生の傍らには必ず映画があった岸波です。

 姉妹のようにはしゃぎ
 親友のように涙を分け合った
 母と娘ーー愛に包まれた33年。

 通算300篇を超えて装いも新たにお届けするcinemaアラカルト、一発目はカリスマ彰の登場です。

 今回のテーマは1983年公開、ジェームズ・L・ブルックス監督の手になる愛と感動のドラマ『愛と追憶の日々』。

 ところがっ!!?

愛と追憶の日々

(C) Everett Collection/アフロ

岸波さま シネマアラカルト用原稿です。なんで昔この映画に感動したのか不思議だった「愛と追憶の日々」。

 あらららら・・。でもまあ、一回は感動したんだね。

 ということで、どのような作品だったのでありましょうか。早速、紹介していただきましょう。 

 

◆「愛と追憶の日々」(1983年 ジェームズ・L・ブルックス監督 2時間12分)

 全米から押しよせる絶賛の嵐!

 3月のアカデミー賞受賞作品特集でTV放映(ザ・シネマ)された映画「愛と追憶の日々」(1983年 ジェームズ・L・ブルックス監督 2時間12分)の録画を見る。

愛と追憶の日々

(C) Everett Collection/アフロ

 前にTVで見ていたはずだが、ほとんど忘れている。1970年代のアメリカのヒューストンを舞台にした母娘の愛を描いたヒューマンドラマだ。

 しかし、ダブル不倫、隣家が宇宙飛行士の他にとりたてて特記事項もなく、母役シャーリー・マクレーン、隣家役ジャック・ニコルソン、娘役デブラ・ウィンガーの3人の演技力で2時間12分持たせるという映画のようだ。

 前回はひどく感動した覚えがあったのだが、3人の子供を育てながら、ステージ4の癌に罹患し逝ってしまうデブラ・ウィンガーの演技も今見るとなんとなく今ひとつに思える。

 これがアカデミー賞作品賞&監督賞&脚色賞&主演女優賞(シャーリー・マクレーン)&助演男優賞(ジャック・ニコルソン)というのは、ちょっとどうかと思った。

 特筆されるのは、やはり引退した宇宙飛行士役のジャック・ニコルソンだろう。

 宇宙飛行士にしては、アクが強いが、そこはジャック・ニコルソンらしくうまくまとめている。 

 母娘の愛を描いた傑作とキャッチコピーにはあるが、最愛の娘が選んだ男が気に入らないと、その結婚式に出席しないなど、その関係はかなりドライなのも、共感が今ひとつできない理由だ。

愛と追憶の日々

(C) Everett Collection/アフロ

 wikipediaを見たら、なんとロバート・ハーリング監督でこの映画の続編「夕べの星」が1996年に封切られているので、この映画はよほど人気があったのだろう。

 3人の遺児は、母親の母(シャーリー・マクレーン)に引きとられているのだが、なかなか思い通りには育ってくれないという内容らしい。

『夕べの星』

 こういうヒューマンドラマは、TVでやるものだが、役者が揃えば映画でやってもウケるのだろうか。続編は見たいとは思わない。

 褒めるとすれば、日本語タイトルかな。原題は「Terms of Endearment」だ。意味不明な英語。

 そう言えば、1980年代には「愛と.....」というタイトルの映画がやたらあった。

『愛と青春の旅だち』

 そう言えば、デブラ・ウィンガーの出世作は、リチャード・ギアと共演したこの前年の映画「愛と青春の旅だち」だった。

 ウィンガーは、女優としては華がなくて地味だが、さりとて演技が格別に上手いという感じではない。そのあたりがイイのかもしれない。

◆『愛と追憶の日々』allcinema ONLINEの解説から引用

 親でもあり一人の女としても生きる母親と、その娘の固い絆を30年もの長きに渡って描いた感動ドラマ。一家の主人を早くに亡くしたものの、その辛さを微塵も感じさせない、まるで友達同士のような親子。その隣に元宇宙飛行士が引っ越してくる。やがて娘は母の反対をよそに結婚。一人になった母親は、型破りで自由奔放な宇宙飛行士を初めは嫌っていたが、次第に心惹かれて行く。娘の方は出産に育児にと大変な日々。そんな中、亭主が浮気して……。

 様々なエピソードを通し、親子のつながりや女性の自立とは何かを、重くならずさらりと綴った秀作。監督J・L・ブルックスはCBSテレビで活躍後、本作で監督デビュー、いきなりアカデミー作品、監督、脚色賞を受賞するという才能の持ち主。その知的でユーモアあふれるセンスが作品全体に反映され、登場人物の繊細な心の描写を素敵に描いている。出演者達もJ・ニコルソン(本作でアカデミー助演賞受賞)以下全員が好演。なかでもS・マクレーンは彼女のとぼけた魅力と抜群の演技力を発揮し、5度目のオスカー候補にしてついに主演女優賞を獲得している。アカデミー賞以外にもゴールデン・グローブ賞やニューヨーク映画批評家賞などの主要部門を独占している。

 

/// end of the “cinemaアラカルト301「愛と追憶の日々」”///

 

(追伸)

岸波

 なるほどね、続編まで作られているんだ。この手のヒューマン・ドラマとしては珍しいんじゃないかな。

 しかし残念ながら、シャーリー・マクレーンもデブラ・ウィンガーも僕が好きなタイプの女優さんではないな・・。

 でもまあ、自分が観ないタイプの映画について知る機会があるというのも、こうやって二人で書くようになった効果なのかな。

 

 では、次回の“cinemaアラカルト2”で・・・See you again !

愛と追憶の日々

(C) Everett Collection/アフロ

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To be continued⇒  “cinemaアラカルト302” coming soon!

 

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