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「行楽日和」(TAM Music Factory)
by 岸波(葉羽)【配信2009.9.3
 

◆この記事は作品のストーリーについて触れています。作品を実際に楽しむ前にストーリーを知りたくない方は閲覧をお控えください。

 こんにちは。気付けば人生の傍らには必ず映画があった岸波です。

 歴史から宇宙まで、
 世界最大の博物館が動き出す。

 大好評だった2006年の前作を受け、「ナイトミュージアム2」が堂々の公開。

 キャッチコピーどおり、世界最大規模のスミソニアン博物館が今回の舞台となります。

ナイトミュージアム2

ナイトミュージアム2

(C)2009 TWENTIETH CENTURY FOX

 本来は、2008年の公開を目指していましたが、全米脚本家組合ストライキの影響で製作が1年間延期されるという結果に。

 しかしながら、2009年5月22日に全米公開された本作は、同時期に公開された強敵「ターミネーター4」を見事に抑え、2週連続の一位という快挙を成し遂げています。

 監督ショーン・レヴィ、主演ベン・スティラーのコンビも続投。

 さて、日本での成績はどうなるのでしょうか?

 ということで、ドミニクの試写会レポートをお願いいたしましょう。

 

こんにちは♪ドミニクです。

 B級だと思ったら、とても、面白かった作品「ナイトミュージアム」。

 この続編が公開されるとのことで、今回は家族3人で、ワクワクいっぱいで「無料鑑賞券」片手に行きました。

 今回は、約600館の上映館数の半数が吹替版による上映で、相変わらず活字離れしているなと思いますが、それより最近は、何とか口数にセリフの数があっているから、昔より見苦しくはない気がします。

 昔は、絶対、この口数でこのセリフおかしいって思いましたし。

(みなさんも、思いませんでしたか?)

ナイトミュージアム2

ナイトミュージアム2

(C)2009 TWENTIETH CENTURY FOX

 最近は、私のように、子供も連れて行く親がいるのかな?

 でも、字幕を読まなくても話しに集中出来るからと吹替を好む人居るそうですよ。

 戸田奈津子さんも日本人に分かりやすくセリフを変えるといってましたが、今回の訳を面白くした、放送作家・鈴木おさむさんも分かりやすく変えてます。

 ここからは、ネタバレしていますので、劇場に足を運んでからお読み下さい。

 今度は世界最大の博物館・スミソニアンが動き出します!

 ラリー(こと、ベン・スティラー)主演の大ヒット・ファンタジー第2弾!!

 まず、1作目を観ていない方に分かりやすく1作目から説明すると、ニューヨークで暮らす失業中のラリー(ベン・スティラー)は定職につけないのが原因で離婚。

 ニューヨークの自然史博物館の深夜勤務の夜警員の仕事を引き受け、息子との絆を取り戻すため、真夜中に警備を始めたら、なんと、夜になると展示物が動き出して一生懸命勉強。

 さらに、前に警備員をしていた3人が泥棒を計画。

 博物館に乗り込んでくる。

 その計画を阻止して、自然史博物館を見事に守り抜いた元夜警のラリーというとこで1作目は終わっています。

ナイトミュージアム2

ナイトミュージアム2

(C)2009 TWENTIETH CENTURY FOX

 そして、2作目がはじまり、はじまり~。

 ラリーは、ついに念願の起業を果たし、通販の・・・日本で言うとジャパネットたかたのような会社の社長になり、番組に出演中。

 今は、暗闇で光る「懐中電灯」で、大成功を収めていた。

 でも、自然史博物館が気になり寄ったら・・・。

 閉まっていて・・・アレ?

 でも、そんななか、自然史博物館では大規模な展示替えが行われ、今までの展示物から、フォログラム化されることとなったと聞きます。

 今まであったものは、明日、世界最大の博物館にしまわれることになったと、館長から教えてもらいます。

 自分は、どうにか出来ないものか・・・・・

 でも、どうにも出来ず、輸送の期日になった。

 日も暮れて・・・・

 毎晩、石版のおかげで、みんなは歩きまわれるようになっていた。

 不要になった展示物はワシントンD.C.にあるスミソニアン博物館の地下倉庫へ。

ナイトミュージアム2

ナイトミュージアム2

(C)2009 TWENTIETH CENTURY FOX

 移送されることになったんだけど石版の力がなくなるから、みんなは動けないと知るものは、ラリーと、ルーズベルト大統領(彼は、ここに残ることになった)。

 だが、展示物がスミソニアンに移った夜、ミニチュアのカウボーイ・ジュデダイアからラリーに助けを求める電話がかかってくる。

 自然史博物館に残るはずだった魔法の石版がスミソニアンに移送されてしまい、膨大な展示物たちが不思議な力で生き返ってしまったのだ…!

 いてもたってもいられなくなったラリーは、自分の仕事そっちのけで、ワシントンへ飛ぶ。

 日が暮れる前に、石版を、もとの場所へ戻さなければ、また、展示物が動き出してしまう。

 しかも今度は、もっと膨大な量。大変だ~!

 息子は妻に預けたので、そこから、息子はパソコンを駆使し、地下の地図を出したり、ラリーに指示を出す。

 いくら、ネット社会だからといって、この息子のパソコン駆使能力は、ケタはずれであると思う。

 大人顔負けだな~と感心(笑)。

 スミソニアン博物館の地図まで、3Dで出している。

 もぐりこもうとするにも、地下へ行けるのは、働いている人間のみ。

 でも、ラリーはくじけない。

 どうしても自分がいかねば!

ナイトミュージアム2

ナイトミュージアム2

(C)2009 TWENTIETH CENTURY FOX

 そこで、警備員:モンブランとのやりとりですが、吹き替え版を担当した、鈴木おさむ(森三中の大島の旦那さん)は、ラリーと警備員のアメリカンジョークが長すぎて、訳するのが大変だったというシーン。

 本家では、どちらも有名人で面白く絡んでいるんですよ~。

 そのまま和訳したのでは、日本人にとってはつまらないというので、「すべらない話しかと思った~」みたいな感じになっていました。

 個人的には、和訳の情報をテレビで紹介されていたので、ネタばれでウケなかったです。

 その後、何とか、懐中電灯の早業を見せて、彼のIDカードをスッと入手。

(スリ?それはいけないんじゃ・・・・・)

 そして、そのカードで地下へ潜入。

 電波が悪くなり、息子とは連絡が途絶えます。

 そこから、何とか、みんなを探し出したのですが、あら???遅かったか・・・・・。

 日暮れに間に合わず、みんなが動き出してしまいます。

小説「ナイトミュージアム2」

小説「ナイトミュージアム2」

 そして、みんなを助けようとしたら、エジプトのカームンラー(前作のファラオ、アクメンラーの兄)に捕まってしまい・・・大変なことに。

 1作目で、弟はあんなに良い人間だったのに。

 これだから、「王位継承は、弟になったんだよ!」って感じです。

 弟のほうが人間出来てる~、石版の力がないとタダのミイラですが(笑)

 ナポレオン、アル・カポネ(白黒)、イワン雷帝も彼に協力してくれます。

 悪の4人組です。全員の突っ込み、エジプトのカームンラーに「その服、スカート?」と何度も(笑)

 それはさておき、「困ったぞ~」というとこで、1932年女性初の大西洋単独横断をした伝説のパイロットのアメリア・イヤハートに助けられ、一度は断るも、「ついていくわ~、ワクワクする」という強引な彼女の冒険好きな気持ちが、ラリーを助けることとなる。

 そう、彼女(エイミー・アダムス)は、ディズニー映画「魔法にかけられて」の主人公だったんですよ。

 洋服も髪も変えると女性ってこんなに変わるものなんですね~。

(ドミニク、びっくりしました♪)

ジョナス・ブラザーズ

ジョナス・ブラザーズ

←(主題歌を歌っている)

 展示してあった、絵画や写真が動き出したり、その中に入ってしまったり、天使が踊りながら歌ったり、面白かったです。

 あと、絵画「勝利のキス」で、携帯落としてきて、そのままだったんです。

 これで、何か発明が生まれるそうです。

 そのまま彼らが逃げ続けられるかと思いきや、仲間のジェデダイアが、カームンラーに捕まって砂時計に入れられました。

 ラリーに石版の暗号を解くのを交換条件に彼を返してやるといい出します。

 かの有名な巨大リンカーン座像に現代美術、深海に住む巨大なダイオウイカ、飛行機や宇宙ロケットまで出てきて、場所も一カ所じゃないし、スケールの大きさを実感。

 ダイオウイカに博物館の前の池で水浴びをさせたり、とにかく、大きいのと、そこから出てもいいの?と。

ナイトミュージアム2

ナイトミュージアム2

(C)2009 TWENTIETH CENTURY FOX

 そして、「ちょっと~!」(怒)とドミニクを思わせたのが、劇場の映写ミス。

 一瞬わざと?と思ったんですが、そんなわけないです。

 ロダンの彫刻「考える人」が出てきて、ロダンが筋肉を踊り子に見せた後、アメリア・イヤハートとラリーのキスシーンで、上下半分になり、しかも上と下が逆になるんですよ~。

 一番の見せ場が、これじゃ~~ちょっと冷めちゃうな~。

 人生において初めての映写ミスですよ~。

 しかも、よりによって、キスシーンですよ~。みなさん。

 思わず、誰か言わないかな~!と期待。

ナイトミュージアム2

ナイトミュージアム2

(C)2009 TWENTIETH CENTURY FOX

 ドミニクは、誰かが行ってきたあと、トイレに行って戻ってきたら、ちょうどよく、今のシーンから。

(ナイス!)

 石版の暗証番号を解くのに、指人形のアインシュタインに聞きます。

 首がぐらぐらして面白いです。しかも何体も居ます(笑)

 召喚の暗号(答え)は、3.1415926535・・・(円周率)です。

 カームンラーに教えたら、さっそくピピピっと押し、召喚獣が。

 えっつ?身体が人間で顔が鳥???

 しかも、そこへ、さっきいった博物館の巨大なリンカーンが来て、怖くなって召喚獣退散(笑)戦闘。

 1作目で人気だった猿とラリーのビンタも猿が2匹になってます。

 2匹で悪人を叩いては蹴って、連携プレーです。

ナイトミュージアム2

ナイトミュージアム2

(C)2009 TWENTIETH CENTURY FOX

 この作品は、前の流れを半分だけ受ける形です。

 なんかみかけ、どこでもドア??

 扉の向こうから、いっぱい鳥獣類が。

 でも、あれ?戻っていっちゃうんだ~。

 そして、最後に、リンカーンが彼らを鳥獣類が戻っていった場所へ送り込みます。

 めでたし・めでたし。

 結局、スミソニアン博物館送りになった、みんなを、「匿名の人の寄付」により回避できて、今までどおり、自然史博物館にみんなが展示されることになりました。

 でも、ひとつ違うのは、みんなが夕方になって動いても誰も驚かないこと。

 むしろ、お客さんも彼らに会いに来ています。

「この石版、役に立つの?」と子供に質問され、「宝だよ~」とタジタジになったり。

 こんな博物館が本当にあったら、楽しいだろうな~と思います。

 しかけではなく、彼ら自身魂をもってますからね。

ナイトミュージアム2

ナイトミュージアム2

(C)2009 TWENTIETH CENTURY FOX

 ラリーも、起業して儲けていた仕事を辞め、自然史博物館に戻ってきていました。

 もちろん、匿名で自分の会社を売ったお金を寄付したのって彼なんですけどね~。

 彼は、お金より大事な仕事を見つけたようです。

 現代の日本において、自分のやりたい仕事を探すのって難しいですが、いくら儲けが少なくても、やりたい仕事をやるって、イキイキ出来ますよね。

 ラリーをみていると、毎日が、希望に満ち溢れていて楽しくなっちゃいます♪

 1作目で、掃除をさせられていた3人組もまだ掃除をしているのか気になりますが、規模が大きくなって面白かった反面、フィールドが広すぎて、前回のに比べ、あの時はアレかな?とかあの場所かな?とか想像がつきにくかったです。

 私的には、1作目の方が内容濃かったかなと。展開も良かったし。

 最後に、アメリア・イヤハートが人間ではないといって、それから、別の女性で彼女似の来客にあいます。

 全くの別人ですが、ラリーは彼女に恋して、おしまいです。

 1作目の学芸員の彼女はどうしたんだろう?

ナイトミュージアム2

ナイトミュージアム2

(C)2009 TWENTIETH CENTURY FOX

 2作目だから、忙しい部分もありますが、もっとテーマを分かりやすくしたら良かったんじゃないかなと思います。

 今回で一応、完結したようですが、でも、もっと夜の博物館気になります。

 展示物たちの応対、続くかな?????

 夜しか来れない人のために、たまには夜も公開するのも面白そうですが、展示物を夜見るのって怖いかな~!?

(どっちなんだい?)

 前に、旭山動物園物語(映画)で、夜の動物園をやって、夜の生態を観察というのがありました。

 普段、夜は開館しないですから、客層に変化出ると思います~♪

 

/// end of the “cinemaアラカルト99「ナイトミュージアム2」”///

 

(追伸)

岸波

 この「ナイト ミュージアム2」に主演したベン・スティラーが、映画の舞台となったスミソニアン博物館の案内ビデオに起用されることになりました。

 ベンは、“呪いの宝石”と呼ばれる45.5カラットのブルーダイヤ「ホープ・ダイアモンド」を初め、スミソニアン博物館の目玉展示品を10分程度で紹介する予定。

 なんか、この案内ビデオそのものも、スミソニアン博物館の新たな目玉になりそうな気がいたします。

 さて、cinemaアラカルトも次回でいよいよ第100回。

 

 では、次回の“cinemaアラカルト”で・・・See you again ! 

ジャパン・プレミア試写会で

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Give the author your feedback, your comments + thoughts are always greatly appreciated.

 

To be continued⇒  “cinemaアラカルト100” coming soon!

 

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